須坂市須坂伝統的建造物群保存地区

更新日:2024年09月27日

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重要伝統的建造物群保存地区に選定されました!

須坂市では昭和60年代から地域住民の皆様と行政が一体となって町並みの保存に取り組んでまいりましたが、令和5年(2023)9月28日に「須坂市須坂伝統的建造物群保存地区(以下、保存地区)」を都市計画決定し、同年10月31日に保存活用計画を告示しました。

これらの過程を経て、同年12月に国へ重要伝統的建造物群保存地区選定の申出書を提出し、令和6年(2024)5月17日、国の文化審議会において選定の答申がされました。 令和6年(2024)8月15日、官報告示を経て正式に選定されました。

地区の概要
名称 須坂市須坂伝統的建造物群保存地区
種別 製糸町・商家町
所在地 須坂市大字須坂字八木沢、字芝宮、字春木町、字中町、字新町、字常盤町、字山崎、字上町、字横町、字宗石、字青木の各一部
面積 約18.3ヘクタール
選定基準

(一) 伝統的建造物群が全体として意匠的に優秀なもの

【参考】重要伝統的建造物群保存地区選定基準
伝統的建造物群保存地区を形成している区域のうち次の各号の一つに該当するもの

(一)伝統的建造物群が全体として意匠的に優秀なもの
(二)伝統的建造物群及び地割がよく旧態を保持しているもの
(三)伝統的建造物群及びその周囲の環境が地域的特色を顕著に示しているもの

地区説明

保存地区は、近世から十字に交わる街道に沿って町場が形成されており、近代以降の製糸業の隆盛とともに商業地として栄え、豪壮な建造物群が建ち並ぶ地区です。

江戸末期から昭和前期にかけて建築された大壁造の商家は華やかな装飾が設けられ、当時の繁栄の気配を感じ取れます。そのほかにも、町場の拡大に伴い高密度に建ち並んだ長屋や土蔵、寺社などの多様な建築物に加え、脇門やぼたもち石積み等の工作物など、多様な伝統的建造物群が一体となって良好な景観を形成しています。

範囲図

範囲図

市長のコメント

須坂の伝統的な町並みが国の「重要伝統的建造物群保存地区」に選定されたことは大変喜ばしいことです。30年以上にわたり地域の皆様をはじめ関係者の皆様が行ってきた活動や事業が結実したものと感じております。これまでの町並み保存の取組みにご理解・ご協力をいただきました全ての皆様に感謝申し上げます。
須坂には製糸業で栄えた当時を象徴する豪壮な商家やぼたもち石積みなどをはじめ、多様な建造物群が現存しております。これらの建造物群は、須坂で営まれてきた人々の生活の歴史や文化を継承する大切な文化遺産です。
この文化遺産を将来に引き継ぎ保存・活用していくことで、良好な住環境の整備や地域の賑わいの創出が期待できます。引き続き皆様のご理解・ご協力をお願いいたします。

須坂市長 三木正夫

伝統的建造物群保存地区とは

「伝統的建造物群保存地区(以下、伝建地区)」とは、伝統的建造物(民家や土蔵などの建築物・ぼたもち石積みなどの工作物)の集まりと周辺環境を歴史的、景観的なまとまりとして、市が将来にわたり保存すると定める地区のことで、歴史的な建造物などが連続する町並みの維持・継承を行います。

伝建地区の中でも国にとって価値が高いとされる地区を「重要伝統的建造物群保存地区(以下、重伝建地区)」として国が選定します。
選定されると建造物の修理や修景など、町並みの保存・活用を図る事業に対し、技術的指導と財政的支援を行います。

技術的指導とは、古いもの、新しいものに関わらず、重伝建地区内で現状変更行為(新築・改築・増築・取り壊し等)を行う際には市の許可を受けることが必要になることで、建築物の構造や外観に一定の基準等が設けられます。

財政的支援とは、現状変更行為を行う際にかかる費用への補助金交付です。重伝建地区内では、古いもの、新しいものを問わず、町並み全体の特徴に合わせて外観を整える場合には、補助金が交付され、町並み全体の保存・活用を図ります。

重伝建地区内で現状変更行為を行う際にはお早めにご相談をいただきますようお願いいたします。

重伝建地区にお越しの方へ

地区について詳しく知りたい方

重伝建地区について詳しく知りたい方は、以下リンク先にある観光交流センターへお立ち寄りください。地区のみどころや地区外についてのご案内も行っております。

また、休憩所としてもご利用いただけますのでお気軽にご利用ください。

パンフレットやお土産品などご用意してお待ちしております。

県宝・有形文化財について

保存地区内外に、県宝・有形文化財も現存しております。併せてご覧ください。

Instagramで伝建フォトキャンペーン

あなたが見つけた「伝建地区のいいところ・おすすめスポット」を投稿して地区の良さをまわりの人に伝えましょう。

募集期間:2024年8月31日(土曜日)~2025年5月10日(土曜日)

詳しくは全国重要伝統的建造物群保存地区協議会の「伝建フォトキャンペーン 伝健地区の魅力あふれる写真を募集します」ページをご覧ください。

地区内を散策される際のお願い

重伝建地区内を散策される際には住民の方や近隣へのご配慮をお願いいたします。重伝建地区内の建築物等は個人が所有管理し、生活をしている場でもあります。ご協力をお願いいたします。

現状変更行為について

保存地区内で建築物の現状変更行為(新築・改築・増築・取り壊しなど)を行う際にはこちらをご覧ください。また、お早めに市役所へご相談いただきますようお願いいたします。

これまでの町並み保存の取り組み

これまでの町並み保存の取り組みについてまとめています。これまでの経過や審議会、町並みだよりについてはこちらをご覧ください。

この記事に関するお問い合わせ先

社会共創部 文化スポーツ課
所在地:〒382-8511 長野県須坂市大字須坂1528番地の1
電話番号:026-248-9027 ファックス:026-248-8825
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