平成20年度「蔵の町並みキャンパス」の事業概要

平成20年度事業概要
(1) 蔵の町並みキャンパス成果発表会及び交流会の実施
2月7日(土曜日)市民、学生150人が参加し、平成20年度「蔵の町並みキャンパス成果発表会」がシルキーホールで開催されました。
今回の成果発表では、清泉女学院大学が昨年7月31日と8月1日に取組んだフィールドワークで、聞き取り調査を行なった須坂市の抱える課題の発表と、信州大学工学建築学科3年生が、須坂の歴史的市街区や古い町家を題材に、須坂で10回の授業を行い取り組んだ、「街区の再生」「民家の再生」をテーマとした成果の発表、及び、信州大学工学部建築学科土本研究室が取組んだ、須坂市内に残されている水車小屋の遺構調査報告を行っていただきました。
また、成果発表の後、学生と参加者との質疑応答が行われたり、初めて実施した交流会では、学生との意見交換を行い、なごやかな時を過ごしました。
参加した学生の感想は、「須坂の歴史や文化に直に触れることができ、貴重な経験ができた。」「私たちの提案が少しでも活かされればうれしい。」といった声が聞かれました。

成果発表会の様子

交流会の様子
(2) 「SUZAKART2008 アードプロジェクト」
信州大学教育学部・上越教育大学の動物造形作品合同展覧会
- スタンプラリー 11月1日(土曜日)~16日(日曜日)
「逃げ出した動物を追え! ~アート動物追跡隊~」
須坂小学校の児童と作成した作品を各商店へ展示し、スタンプラリーを開催 - 須坂動物園で展覧会 11月8日(土曜日)~16日(日曜日)
須坂市動物園において、両大学の学生の動物造形作品の展示及びワークショップ開催
担当 信州大学教育学部 上越教育大学 スタンプラリーの様子

スタンプラリーの様子

動物園でのワークショップの様子
(3) 信州大学工学部建築学科「街区の再生」「民家の再生」
中心市街地の歴史遺産である蔵造りの建物や町並みを活用した、建築学科3年生の「街区の再生」(担当 土本俊和教授)「民家の再生」(担当 川上恵一非常勤講師)がスタートした。
10月2日から1月22日までの10回を須坂市旧上高井郡役所をキャンパスとて現地調査や講評会を行う。
テーマ | 内容 |
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「街区の再生」 | 劇場通り周辺の歴史的市街区において、都市を形づくってきた様々な要素(水路や道、建物など)の歴史や現状をふまえ、これに新しい価値を融合させて都市の機能や魅力を高める再生案を提案する。 |
「民家の再生」 | 明治時代に建てられた古民家を、建物の歴史や伝統を読み取り、そこに新しい価値を加えることを題材に、住居兼用の施設として再生を提案する。 |
参加者 学生・教員 計67人
発表会 2月7日(土曜日)須坂市シルキーホールにおいて、取組みの成果を発表する。

現地調査の様子

講評会の様子
(4) 信州大学工学部建築学科「住宅」
10月から11月にかけ「郷原土地区画整理地」周辺空地に住宅を提案する設計課題(担当 坂牛 卓准教授)に取り組んだ。
参加者 学生・教員 計61人
(5) 長野県短期大学生活環境専攻研修
- 7月12日(土曜日)生活環境専攻研修 参加者 学生・教員 計21人
- 10月4日(土曜日)日本語日本文化専攻研修 参加者 学生・教員 計30人
- 11月6日(木曜日)健康栄養専攻研修 参加者 学生・教員 計42人
7月21日に「蔵造りの建物、美術館、博物館の収蔵品から生活・文化を学ぶ」をテーマに、生活環境専攻研修(担当 林 千穂 地域連携センター長)が行われた。
当日は、「須坂クラシック美術館」、「ふれあい館まゆぐら」、「世界の民俗人形博物館」、「田中本家博物館」などを見学し、当時の生活・文化を研修した。
また、「ふれあい館まゆぐら」では機織りも経験した。

機織り体験の様子

健康栄養専攻研修の様子
(5) 清泉女学院大学
7月31日(木曜日)~8月1日(金曜日) 参加者 学生55人 教員6名 合計61名
アカデミックスキルの習得とコミュニケーション力の育成を目的に、須坂市をフィールドとして体験学習を行う。
グループごと調査テーマと調査課題も設定し、住民への聞き取り調査を実施、須坂市の抱える問題点等について調査を行い、その結果については、10月18日開催の清泉祭において発表され、レポートにまとめられる。

調査出発前の様子

清泉祭での発表の様子

清泉祭でのPRチラシ
(7) 平成20年度第1回蔵の町並みキャンパス推進協議会の開催
5月23日旧上高井郡役所にて、推進協議会が開催される。
平成19年度事業報告、19年度推進協議会予算決算報告、20年度事業計画、20年度推進協議会予算案の各議題は、いずれも原案のとおり承認された。
【平成20年度の事業計画】
信州大学工学部 | 「街区の再生」「民家の再生」をテーマとした建築設計製図 「住宅」をテーマとした建築設計製図 歴史を活かしたまちづくりの調査・研究設計 外 |
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信州大学教育学部 | 上越教育大学と共催で動物をテーマとした造形作品の展示 市内小学校でのワークショップ |
清泉女学院大学 | 須坂市の魅力調査(フィールドサーベイ) |
長野工業高等専門学校 | 須坂市の既設施設を活かした「まちづくり」提案 |
長野県短期大学 | 蔵造りの建物、美術館、博物館収蔵品から須坂の生活・文化を学ぶ |
(8) 信州大学工学部建築コース3年生「民家の再生」「街区の再生」作品と長野工業高等専門学校5年生「ふれあい館まゆぐら」再修景計画作品の展示
5月14日から27日まで、旧上高井郡役所を会場に、平成18年度に取組んだ信州大学工学部建築コース3年生の「街区の再生」、「民家の再生」作品計21点と、長野工業高等専門学校5年生が取り組んだ「ふれあい館まゆぐら」再修景計画作品集を展示し、市民の皆さんをはじめ多くの皆さんに蔵の町並みキャンパスの紹介を行った。
今後も成果発表会等を通じ、多くの皆さんに情報発信を行います。
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更新日:2024年03月26日