企業動向調査(製造業 2024年7月~9月期)
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企業動向調査(製造業)概況
2024年7月から9月期の企業動向調査(市内製造業94社)を行った結果、業況判断指数DIの平均はマイナス15.3ポイントとなりました。
前期調査結果(2024年4月~6月期:マイナス5.2ポイント)と比較して10.1ポイント悪化しました。
その他経営上の問題
- 売上減少が続いている中、10月からの最低賃金アップが非常に厳しい。扶養の範囲内で収入制限のあるパートさんはやむを得ず年内に数日の休みを取らなければならず苦慮している。
- 半導体関連の回復が遅れている。
- この数ヶ月、若手からベテランまで離職が続いている。自社も中途採用しているのである程度離職者が出るのは(世の中のバランスとして)仕方ないが、人材流出に補充が追い付いていない。
など
今期調査結果
今期調査結果は、「食品」、「その他業種」はプラスポイント、「金属」、「一般機械」、「電気機械」、「木材家具」、マイナスポントとなりました。
業種 | DI(ポイント) | 前期比 |
---|---|---|
食品 | 33.3 | 33.3 |
金属 | マイナス35.7 | マイナス28.5 |
一般機械 | マイナス10.0 | マイナス10.0 |
電気機械 | マイナス30.0 | プラスマイナス0.0 |
木材家具 | マイナス33.3 | 16.7 |
その他業種 | 8.3 | マイナス14.8 |
次期予想DI(2024年10~12月)
次期予想の平均はマイナス3.8ポイントで、今期調査結果の平均(マイナス15.3)より、11.5ポイント上回る予想となりました。
業種 | DI(ポイント) | 今期比 |
---|---|---|
食品 | 33.3 | プラスマイナス0.0 |
金属 | マイナス14.3 | 21.4 |
一般機械 | マイナス30.0 | マイナス20.0 |
電気機械 | 11.1 | 41.1 |
木材家具 | マイナス33.3 | プラスマイナス0.0 |
その他業種 | 15.4 | 7.1 |
経営上の主な問題点(複数回答可)
経営上の問題点 | パーセント |
---|---|
原材料・仕入単価の上昇 | 60.4パーセント |
人材不足(技術者等質的なもの) | 49.1パーセント |
受注の減少 | 35.8パーセント |
労働力不足(量的なもの) | 28.3パーセント |
納期の短縮 | 15.1パーセント |
同業他社との競争激化 | 13.2パーセント |
製品販売価格の低下 | 11.3パーセント |
技術力の不足 | 7.5パーセント |
人員過剰 | 5.7パーセント |
取引先の海外シフト化 | 5.7パーセント |
金融難 | 3.8パーセント |
為替相場の変動 | 3.8パーセント |
企業動向調査
2024年7月~9月期 <3期>
調査概要
須坂市産業振興部産業連携開発課では、市内製造業の景気動向を探る手段として、年4回市内企業を対象にアンケート調査を実施しており、今回は2024年7月~9月期 <3期>の業況について調査した。
調査実施要領
- 実施時期:2024年10月
- 対象企業:須坂市内または事業所を有する製造業企業94社
- 回答企業数:53社(回答率56.3パーセント)
調査結果
自社業況判断(DI=好転-悪化)
前期比
- 「好転」13.5パーセント(前回17.2パーセント)
- 「悪化」28.8パーセント(前回22.4パーセント)
- DIはマイナス15.3となり、10.1ポイント悪化した。
前年同期比
- 「好転」19.6パーセント(前回22.0パーセント)
- 「悪化」29.4パーセント(前回33.9パーセント)
- DIはマイナス9.8となり、2.1ポイント好転した。
次期予想
- 「好転」15.4パーセント
- 「悪化」19.2パーセント
- DIはマイナス3.8(前回マイナス11.8)となり、前期より好転を予想している。
受注引合(DI=増加-減少)
前期比
- 「増加」17.0パーセント(前回22.0パーセント)
- 「減少」26.4パーセント(前回28.8パーセント)
- DIはマイナス9.4となり、2.6ポイント減少した。
前年同期比
- 「増加」18.9パーセント(前回25.4パーセント)
- 「減少」34.0パーセント(前回39.0パーセント)
- DIはマイナス15.1となり、1.5ポイント減少した。
次期予想
- 「増加」13.2パーセント
- 「減少」26.4パーセント
- DIはマイナス13.2(前回マイナス11.8)となり、前期より若干の減少を予想している。
生産量(DI=増加-減少)
前期比
- 「増加」13.2パーセント(前回20.3パーセント)
- 「減少」26.4パーセント(前回30.5パーセント)
- DIはマイナス13.2となり、3.0ポイント減少した。
前年同期比
- 「増加」18.9パーセント(前回23.7パーセント)
- 「減少」30.2パーセント(前回35.6パーセント)
- DIはマイナス11.3となり、0.6ポイント増加した。
次期予想
- 「増加」15.1パーセント
- 「減少」24.5パーセント
- DIはマイナス9.4(前回マイナス10.1)となり、前期より若干の増加を予想している。
原材料・仕入品単価(DI=低下-上昇)
前期比
- 「低下」1.9パーセント(前回0.0パーセント)
- 「上昇」42.3パーセント(前回45.6パーセント)
- DIはマイナス40.4となり、5.2ポイント低下した。
前年同期比
- 「低下」1.9パーセント(前回0.0パーセント)
- 「上昇」76.9パーセント(前回72.4パーセント)
- DIはマイナス75.0となり、2.6ポイント上昇した。
次期予想
- 「低下」0.0パーセント
- 「上昇」40.4パーセント
- DIはマイナス40.4(前回マイナス48.3)となり、前期より原材料・仕入単価の低下を予想している。
製品販売価格(DI=上昇-低下)
前期比
- 「上昇」13.7パーセント(前回13.8パーセント)
- 「低下」0.0パーセント(前回8.6パーセント)
- DIは13.7となり、8.5ポイント上昇した。
前年同期比
- 「上昇」31.4パーセント(前回29.3パーセント)
- 「低下」5.9パーセント(前回6.9パーセント)
- DIは25.5となり、3.1ポイント上昇した。
次期予想
- 「上昇」13.7パーセント
- 「低下」3.9パーセント
- DIは9.8(前回10.3)となり、前期より製品販売価格の若干の低下を予想している。
資金繰り(DI=好転-悪化)
前期比
- 「好転」1.9パーセント(前回8.6パーセント)
- 「悪化」19.2パーセント(前回19.0パーセント)
- DIはマイナス17.3となり、6.9ポイント悪化した。
前年同期比
- 「好転」7.7パーセント(前回12.1パーセント)
- 「悪化」15.4パーセント(前回22.4パーセント)
- DIはマイナス7.7となり、2.6ポイント好転した。
次期予想
- 「好転」5.8パーセント
- 「悪化」21.2パーセント
- DIはマイナス15.4(前回マイナス13.8)となり、前期より資金繰りの若干の悪化を予想している。
所定外労働時間(DI=増加-減少)
前期比
- 「増加」15.4パーセント(前回15.3パーセント)
- 「減少」19.2パーセント(前回22.0パーセント)
- DIはマイナス3.8となり、2.9ポイント増加した。
前年同期比
- 「増加」11.5パーセント(前回11.9パーセント)
- 「減少」28.8パーセント(前回28.8パーセント)
- DIはマイナス17.3となり、0.4ポイント減少した。
次期予想
- 「増加」9.6パーセント
- 「減少」23.1パーセント
- DIはマイナス13.5(前回マイナス6.8)となり、前期より労働時間の減少を予想している。
収益率(DI=上昇-低下)
前期比
- 「上昇」9.8パーセント(前回15.3パーセント)
- 「低下」27.5パーセント(前回23.7パーセント)
- DIはマイナス17.7となり、9.3ポイント低下した。
前年同期比
- 「上昇」19.6パーセント(前回18.6パーセント)
- 「低下」39.2パーセント(前回32.2パーセント)
- DIはマイナス19.6となり、6.0ポイント低下した。
次期予想
- 「上昇」5.9パーセント
- 「低下」23.5パーセント
- DIはマイナス17.6(前回マイナス13.5)となり、前期より収益率の若干の低下を予想している。
経営上の問題点(複数回答)
順位 | 問題点 | 前回からの変動 | パーセント |
---|---|---|---|
1位 | 原材料・仕入単価の上昇 | 変動なし | 60.4パーセント |
2位 | 人材不足(技術者等質的なもの) | 変動なし | 49.1パーセント |
3位 | 受注の減少 | 変動なし | 35.8パーセント |
4位 | 労働力不足(量的なもの) | 変動なし | 28.3パーセント |
5位 | 納期の短縮 | 上昇 | 15.1パーセント |
6位 | 同業他社との競争激化 | 変動なし | 13.2パーセント |
6位 | 製品販売価格の低下 | 上昇 | 11.3パーセント |
8位 | 技術力の不足 | 下降 | 7.5パーセント |
9位 | 人員過剰 | 上昇 | 5.7パーセント |
9位 | 取引先の海外シフト化 | 変動なし | 5.7パーセント |
11位 | 金融難 | 下降 | 3.8パーセント |
11位 | 為替相場の変動 | 変動なし | 3.8パーセント |
業種別自社業況判断/食品
前期比
- 「好転」33.3パーセント(前回0.0パーセント)
- 「悪化」0.0パーセント(前回0.0パーセント)
- DIは33.3となり、33.3ポイント好転した。
前年同期比
- 「好転」66.7パーセント(前回33.3パーセント)
- 「悪化」0.0パーセント(前回16.7パーセント)
- DIは66.7となり、50.1ポイント好転した。
次期予想
- 「好転」33.3パーセント
- 「悪化」0.0パーセント
- DIは33.3(前回16.7)となり、前期より好転を予想している。
業種別自社業況判断/金属機械
前期比
- 「好転」14.3パーセント(前回21.4パーセント)
- 「悪化」50.0パーセント(前回28.6パーセント)
- DIはマイナス35.7となり28.5ポイント悪化した。
前年同期比
- 「好転」15.4パーセント(前回14.3パーセント)
- 「悪化」46.2パーセント(前回35.7パーセント)
- DIはマイナス30.8となり、9.4ポイント悪化した。
次期予想
- 「好転」0.0パーセント
- 「悪化」14.3パーセント
- DIはマイナス14.3(前回マイナス14.3)となり、前期と変わらないと予想している。
業種別自社業況判断/一般機械
前期比
- 「好転」10.0パーセント(前回16.7パーセント)
- 「悪化」20.0パーセント(前回16.7パーセント)
- DIはマイナス10.0となり10.0ポイント悪化した。
前年同期比
- 「好転」0.0パーセント(前回8.3パーセント)
- 「悪化」40.0パーセント(前回41.7パーセント)
- DIはマイナス40.0となり6.6ポイント悪化した。
次期予想
- 「好転」10.0パーセント
- 「悪化」40.0パーセント
- DIはマイナス30.0(前回マイナス25.0)となり、前期より若干の悪化を予想している。
業種別自社業況判断/電気機械
前期比
- 「好転」0.0パーセント(前回10.0パーセント)
- 「悪化」30.0パーセント(前回40.0パーセント)
- DIはマイナス30.0となり、前回と変わらない。
前年同期比
- 「好転」20.0パーセント(前回30.0パーセント)
- 「悪化」20.0パーセント(前回50.0パーセント)
- DIは0.0となり、20.0ポイント好転した。
次期予想
- 「好転」22.2パーセント
- 「悪化」11.1パーセント
- DIは11.1(前回マイナス10.0)となり、前期より好転を予想している。
別自社業況判断/木材家具
前期比
- 「好転」0.0パーセント(前回0.0パーセント)
- 「悪化」33.3パーセント(前回50.0パーセント)
- DIはマイナス33.3となり、16.7ポイント好転した。
前年同期比
- 「好転」0.0パーセント(前回0.0パーセント)
- 「悪化」33.3パーセント(前回50.0パーセント)
- DIはマイナス33.3となり、16.7ポイント好転した。
次期予想
- 「好転」0.0パーセント
- 「悪化」33.3パーセント
- DIはマイナス33.3(前回マイナス50.0)となり、前期より好転を予想している。
アンケート結果
質問.日銀松本支店が10月1日に発表した、企業短期経済観測調査(短観)によると、全産業の業況判断指数(DI)は、前回調査(6月)と同様のマイナス1ポイントとなりました。製造業は、マイナス15ポイントと2ポイント悪化し、非製造業は、プラス14ポイントと1ポイント好転しました。自社の景況感をどのように感じておられますか。
回答
「好転している」5.7パーセント、「今はないが、今後好転が見込まれる」9.4パーセント、「変わらない」49.1パーセント、「今はないが、今後悪化が見込まれる」18.9パーセント、「悪化している」17.0パーセント。
質問.1.DXを活用した業務効率化等に興味がありますか。
回答
「興味があり、既に取り組んでいる」32.1パーセント、「興味はあるが、取り組んでいない」35.8パーセント、「興味がない」24.5パーセント、「無回答」7.5パーセント。
質問.2.DXに取り組んでいる場合は、その内容を教えてください。また、課題や次に取り組みたい内容があれば教えてください。
回答
- システム人員に限りがあるので、一般社員のスキル習得、レベルアップにより簡単なシステム対応は自ら行うことができるようにしていく。(ノーコードアプリの習得)RPAの推進。
- システム導入等による業務の自動化、若手社員中心でのDX推進活動。
- 社内標準書のデジタル化など。
- 電子化は進めてきているが、DXまでには至っていない。
- 現状:施工管理、契約書、経理。課題:周知に時間がかかる。
- 生産管理システム、エビデンスの管理など。
- ソフトなので小さい企業ほど初期投資の負担が大きい。初期投資しやすい、またカスタムしやすいソフトの紹介など。DXは範囲が大きすぎて夢物語講師も多いので小企業が現実的な話が聞きたい。
- 設計から生産、営業・サービスを一元化するPLM データベース構築。データ基盤を活用した生産性向上。
- 経費精算・請求書処理の電子化。
- RPA活用推進。生産管理ほか各業務管理システム見直し、刷新。
- 紙ベースを減らす。効率化へのシステム情報取集。
- 社内各種データのデジタル化と蓄積データの活用。
- ECサイトと連携した在庫管理システムの構築。
- 無料セミナーに参加して情報収集はしている。一時期よりはコストがダウンしているサービスが増えてきたように思えるがまだ踏み出してはいない。
- 製品の進捗管理や経費精算等の事務処理のシステム化。
- 生成AIを活用した単純業務の自動化、効率化。
質問.3.DXに取り組んでいない場合は、その理由を教えてください。
回答
「何から取り組んだらいいかわからない」17.0パーセント、「取り組みたい分野があるが、専門知識が不足している」9.4パーセント、「取り組みたい分野があるが、費用面に不安がある」13.2パーセント、「取り組みたい分野があるが、人手が足りない」と「その他」7.5パーセント、「無回答」47.2パーセント。
質問.3.その他(理由)
回答
「そもそもDXが何の略かわからない。」、「社長が交代で未定。」、「もう少し様子を見ながら導入を進めたい。」
質問.4.DXについて学べる機会があれば、利用したいですか。
回答
「利用したい」45.3パーセント、「利用しない」35.8パーセント、「無回答」18.9パーセント。
質問. その他経営上の問題について
回答
- 賃上げも良いが可処分所得は変わらない。又は低下。ランクもあがるので社会保険料の企業負担は非常に大きい。何とかならないものか?大手のDX 出来ない(見合わない)部分を中小企業が請け負っている。デジタルとアナログの融合がうまく行けば良いのだが。
- カーボンニュートラルに向けた環境対応の取組み。多様な人材の確保と活躍推進。海外市場の開拓。
- 受注が低迷したまま、業界全体がなかなか上がってこない。
- 従業員の高年齢化。
- 人がいない。
- 定年退職に合わせて技術伝承しなければならないが、若手社員とベテラン社員との間に価値観の相違があり、ベテラン社員が丁寧な指導を心がけても若手社員には理解されずに圧力と感じてしまうケースが多く、ハラスメントとなりかねない状況がある。結果、若手社員が辞めてしまったり、精神的に参ってしまうことが問題。
- 新卒採用(高卒)がなかなか応募がうまくいかない。進学が・・・。
など
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更新日:2024年11月29日