企業動向調査(製造業 2025年4月~6月期)
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企業動向調査(製造業)概況
2025年4月から6月期の企業動向調査(市内製造業96社)を行った結果、業況判断指数DIの平均は1.7ポイントとなりました。
前期調査結果(2025年1月~3月期:マイナス9.5)と比較して11.2ポイント好転しました。
その他経営上の問題
- 人材不足
- 原材料や部材の高騰
- 業績が上向かず従業員の待遇改善が遅れている
など
今期調査結果
今期調査結果は、前期調査結果と比較して「食品」「一般機械」「電気機械」「その他業種」はプラスポイント、「木製家具」「金属」「その他業種」はマイナスポイントとなりました。
業種 | DI(ポイント) | 前期比 |
---|---|---|
食品 | 20.0 | プラス53.3 |
金属 | マイナス7.2 | マイナス13.9 |
一般機械 | 7.1 | プラス0.5 |
電気機械 | 16.7 | プラス50.1 |
木材家具 | マイナス20.0 | マイナス20.0 |
その他業種 | マイナス11.1 | プラス8.9 |
次期予想DI(2025年4~6月)
次期予想の平均はマイナス15.5ポイントで、今期調査結果の平均(1.7)より、17.2ポイント下回る予想となりました。
業種 | DI(ポイント) | 今期比 |
---|---|---|
食品 | 0.0 | プラス33.3 |
金属 | マイナス21.4 | マイナス18.6 |
一般機械 | マイナス21.5 | マイナス11.8 |
電気機械 | マイナス9.1 | マイナス7.6 |
木材家具 | マイナス20.0 | プラス20.0 |
その他業種 | マイナス11.1 | マイナス11.1 |
経営上の主な問題点(複数回答可)
経営上の問題点 | パーセント |
---|---|
人材不足(技術者等質的なもの) | 52.5パーセント |
原材料・仕入単価の上昇 | 35.6パーセント |
受注の減少 | 32.2パーセント |
労働力不足(量的なもの) | 30.5パーセント |
技術力の不足 | 22.0パーセント |
同業他社との競争激化 | 20.3パーセント |
納期の短縮 | 16.9パーセント |
製品販売価格の低下 | 5.1パーセント |
金融難 | 3.4パーセント |
為替相場の変動 | 3.4パーセント |
人員過剰 | 1.7パーセント |
取引先の海外シフト化 | 0.0パーセント |
企業動向調査
2025年4月~6月期 <2期>
調査概要
須坂市産業振興部産業連携開発課では、市内製造業の景気動向を探る手段として、年4回市内企業を対象にアンケート調査を実施しており、今回は2025年4月~6月期 <2期>の業況について調査した。
調査実施要領
- 実施時期:2025年7月
- 対象企業:須坂市内または事業所を有する製造業企業96社(前回+2社)
- 回答企業数:59社(回答率61.5パーセント)
調査結果
自社業況判断(DI=好転-悪化)
前期比
- 「好転」23.7パーセント(前回15.9パーセント)
- 「悪化」22.0パーセント(前回25.4パーセント)
- DIは1.7となり、11.2ポイント好転した。
前年同期比
- 「好転」27.6パーセント(前回27.0パーセント)
- 「悪化」24.1パーセント(前回31.7パーセント)
- DIは3.5となり、8.2ポイント好転した。
次期予想
- 「好転」8.6パーセント
- 「悪化」24.1パーセント
- DIはマイナス15.5(前回マイナス23.9)となり、前期より好転を予想している。

受注引合(DI=増加-減少)
前期比
- 「増加」24.1パーセント(前回20.6パーセント)
- 「減少」19.0パーセント(前回27.0パーセント)
- DIは5.1となり、11.5ポイント増加した。
前年同期比
- 「増加」31.0パーセント(前回28.6パーセント)
- 「減少」24.1パーセント(前回30.2パーセント)
- DIは6.9となり、8.5ポイント増加した。
次期予想
- 「増加」8.6パーセント
- 「減少」22.4パーセント
- DIはマイナス13.8(前回マイナス20.6)となり、前期より増加を予想している。

生産量(DI=増加-減少)
前期比
- 「増加」30.5パーセント(前回17.5パーセント)
- 「減少」20.3パーセント(前回20.6パーセント)
- DIは10.2となり、13.3ポイント増加した。
前年同期比
- 「増加」32.8パーセント(前回25.4パーセント)
- 「減少」24.1パーセント(前回25.4パーセント)
- DIは8.7となり、8.7ポイント減少した。
次期予想
- 「増加」8.6パーセント
- 「減少」22.4パーセント
- DIはマイナス13.8(前回マイナス22.6)となり、前期より増加を予想している。

原材料・仕入品単価(DI=低下-上昇)
前期比
- 「低下」1.8パーセント(前回3.3パーセント)
- 「上昇」30.4パーセント(前回38.3パーセント)
- DIはマイナス28.6となり、6.4ポイント低下した。
前年同期比
- 「低下」3.6パーセント(前回3.3パーセント)
- 「上昇」49.1パーセント(前回58.3パーセント)
- DIはマイナス45.5となり、9.5ポイント低下した。
次期予想
- 「低下」0.0パーセント
- 「上昇」32.7パーセント
- DIはマイナス32.7(前回マイナス44.1)となり、前期より原材料・仕入単価の低下を予想している。

製品販売価格(DI=上昇-低下)
前期比
- 「上昇」6.9パーセント(前回16.1パーセント)
- 「低下」1.7パーセント(前回1.6パーセント)
- DIは5.2となり、9.3ポイント低下した。
前年同期比
- 「上昇」28.1パーセント(前回32.3パーセント)
- 「低下」3.5パーセント(前回4.8パーセント)
- DIは24.6となり、2.9ポイント低下した。
次期予想
- 「上昇」15.8パーセント
- 「低下」3.5パーセント
- DIは12.3(前回17.8)となり、前期より製品販売価格の低下を予想している。

資金繰り(DI=好転-悪化)
前期比
- 「好転」6.8パーセント(前回12.7パーセント)
- 「悪化」15.3パーセント(前回15.9パーセント)
- DIはマイナス8.5となり、5.3ポイント悪化した。
前年同期比
- 「好転」12.1パーセント(前回14.3パーセント)
- 「悪化」17.2パーセント(前回19.0パーセント)
- DIはマイナス5.1となり、0.4ポイント悪化した。
次期予想
- 「好転」3.5パーセント
- 「悪化」12.3パーセント
- DIはマイナス8.8(前回マイナス19.0)となり、前期より資金繰りの好転を予想している。

所定外労働時間(DI=増加-減少)
前期比
- 「増加」18.6パーセント(前回15.9パーセント)
- 「減少」15.3パーセント(前回11.1パーセント)
- DIは3.3となり、1.5ポイント減少した。
前年同期比
- 「増加」17.2パーセント(前回17.5パーセント)
- 「減少」17.2パーセント(前回15.9パーセント)
- DIは0.0となり、1.6ポイント減少した。
次期予想
- 「増加」12.1パーセント
- 「減少」20.7パーセント
- DIはマイナス8.6(前回マイナス12.7)となり、前期より労働時間の増加を予想している。

収益率(DI=上昇-低下)
前期比
- 「上昇」13.8パーセント(前回13.1パーセント)
- 「低下」20.7パーセント(前回23.0パーセント)
- DIはマイナス6.9となり、3ポイント上昇した。
前年同期比
- 「上昇」28.1パーセント(前回19.4パーセント)
- 「低下」22.8パーセント(前回30.6パーセント)
- DIは5.3となり、16.5ポイント上昇した。
次期予想
- 「上昇」12.5パーセント
- 「低下」25.0パーセント
- DIはマイナス12.5(前回マイナス35.5)となり、前期より収益率の増加を予想している。

経営上の問題点(複数回答)
順位 | 問題点 | 前回からの変動 | パーセント |
---|---|---|---|
1位 | 人材不足(技術者等質的なもの) | 上昇 | 52.5パーセント |
2位 | 原材料・仕入単価の上昇 | 変動なし | 35.6パーセント |
3位 | 受注の減少 | 上昇 | 32.2パーセント |
4位 | 労働力不足(量的なもの) | 下降 | 30.5パーセント |
5位 | 技術力の不足 | 変動なし | 22.0パーセント |
6位 | 同業他社との競争激化 | 上昇 | 20.3パーセント |
7位 | 納期の短縮 | 下降 | 16.9パーセント |
8位 | 製品販売価格の低下 | 変動なし | 5.1パーセント |
9位 | 金融難 | 変動なし | 3.4パーセント |
10位 | 為替相場の変動 | 変動なし | 3.4パーセント |
11位 | 人員過剰 | 上昇 | 1.7パーセント |
11位 | 取引先の海外シフト化 | 変動なし | 0.0パーセント |
業種別自社業況判断/食品
前期比
- 「好転」20.0パーセント(前回0.0パーセント)
- 「悪化」0.0パーセント(前回33.3パーセント)
- DIは20.0となり、53.3ポイント好転した。
前年同期比
- 「好転」20.0パーセント(前回16.7パーセント)
- 「悪化」20.0パーセント(前回33.3パーセント)
- DIは0.0となり、16.6ポイント好転した。
次期予想
- 「好転」20.0パーセント
- 「悪化」20.0パーセント
- DIは0.0(前回0.0)となり、前期より若干の好転を予想している。

業種別自社業況判断/金属機械
前期比
- 「好転」21.4パーセント(前回26.7パーセント)
- 「悪化」28.6パーセント(前回20.0パーセント)
- DIはマイナス7.2となり13.9ポイント悪化した。
前年同期比
- 「好転」28.6パーセント(前回46.7パーセント)
- 「悪化」28.6パーセント(前回33.3パーセント)
- DIは0.0となり、13.4ポイント悪化した。
次期予想
- 「好転」0.0パーセント
- 「悪化」21.4パーセント
- DIはマイナス21.4(前回マイナス40.0)となり、前期より好転を予想している。

業種別自社業況判断/一般機械
前期比
- 「好転」21.4パーセント(前回13.3パーセント)
- 「悪化」14.3パーセント(前回6.7パーセント)
- DIは7.1となり0.5ポイント好転した。
前年同期比
- 「好転」28.6パーセント(前回20.0パーセント)
- 「悪化」14.3パーセント(前回20.0パーセント)
- DIは14.3となり14.3ポイント好転した。
次期予想
- 「好転」21.4パーセント
- 「悪化」42.9パーセント
- DIはマイナス21.5(前回マイナス33.3)となり、前期より好転を予想している。

業種別自社業況判断/電気機械
前期比
- 「好転」33.3パーセント(前回8.3パーセント)
- 「悪化」16.7パーセント(前回41.7パーセント)
- DIは16.7となり、50.1ポイント好転した。
前年同期比
- 「好転」36.4パーセント(前回16.7パーセント)
- 「悪化」27.3パーセント(前回33.3パーセント)
- DIは9.1となり、25.7ポイント悪化した。
次期予想
- 「好転」0.0パーセント
- 「悪化」9.1パーセント
- DIはマイナス9.1(前回マイナス16.7)となり、前期より好転を予想している。

別自社業況判断/木材家具
前期比
- 「好転」20.0パーセント(前回20.0パーセント)
- 「悪化」40.0パーセント(前回20.0パーセント)
- DIはマイナス20.0となり、20.0ポイント悪化した。
前年同期比
- 「好転」20.0パーセント(前回40.0パーセント)
- 「悪化」20.0パーセント(前回20.0パーセント)
- DIは0.0となり、20ポイント悪化した。
次期予想
- 「好転」0.0パーセント
- 「悪化」20.0パーセント
- DIはマイナス20.0(前回マイナス40.0)となり、前期より好転を予想している。
アンケート結果
質問.日銀松本支店が7月1日に発表した、企業短期経済観測調査(短観)によると、全産業の業況判断指数(DI)は、前回調査(4月)と比較して、2ポイントプラスとなりました。製造業は、マイナス9ポイントと横ばい、非製造業は、プラス15ポイントと1ポイント好転しました。自社の景況感をどのように感じておられますか。
回答
- 「好転している」3.4パーセント
- 「今はないが、今後好転が見込まれる」11.9パーセント
- 「変わらない」 49.2パーセント
- 「今はないが、今後悪化が見込まれる」22.0パーセント
- 「悪化している」13.6パーセント。
質問.1.採用活動や販売促進、情報収集を目的として、SNSやYouTubeなどのデジタルツールを活用されていますでしょうか。活用されている場合は、そのツールをお答えください。 (複数回答可)
回答
- 「Facebook(フェイスブック)」11.9パーセント
- 「Instagram(インスタグラム)」10.2パーセント
- 「X(エックス:旧ツイッター)」5.1パーセント
- 「YouTube(ユーチューブ)」11.9パーセント
- 「ホームページ」61.0パーセント
- 「活用していない」25.4パーセント
- 「その他」1.7パーセント(内訳:リスティング広告、等)
質問.2.デジタルツールを活用されている場合、その目的をお答えください。(複数回答可)。
回答
- 「採用活動」35.6パーセント
- 「認知拡大」47.5パーセント
- 「販売促進(顧客獲得)」37.3パーセント
- 「企業や製品のブランディング」18.6パーセント
- 「顧客とのコミュニケーション」16.9パーセント
- 「情報収集」8.5パーセント
質問.3.デジタルツールを活用されている場合、最も効果があると感じるツールをお答えください。(複数回答可)
回答
質問. その他経営上の問題について
- 「Facebook(フェイスブック)」0.0パーセント
- 「Instagram(インスタグラム)」10.2パーセント
- 「X(エックス:旧ツイッター)」1.7パーセント
- 「YouTube(ユーチューブ)」11.9パーセント
- 「ホームページ」30.5パーセント
- 「あまり効果的だと思わない」10.2パーセント
- 「分からない」18.6パーセント
回答
- 人件費の高騰で利益が減少している
- 業績が上向かず従業員の待遇改善がおくれている。待遇改善によるモチベーションアップによる業績改善か、業績改善してからの待遇改善か、悩ましい
- 業務を引き継ぎたいが、パワハラ的な指導の為、教えられる側が付いていけず挫折し、事業継承が滞っている
- 製造業に関して、原材料や部材の高騰にかなりの影響があります。お客様から値上がった分を直ぐに請求できず、数か月間の交渉を経て少しでも値上げてもらえればというのが現状、交渉中の数か月間は大赤字生産となってしまう。また、賃金アップや社会保険、厚生年金の加入など小企業には対応できない。
- 全く経済状況が読めない。与党大敗で経済停滞が長引かなければ良い
- 賃上げについて、大手との収益差を考えると同様の引き上げは難しく疲弊感漂う
- とにかく異常気象で気温上昇が予想を上回り、対策が追い付かず、就労時間を短くしている。事業継続のために冷房設備構築の助成金など公的な支援が不可欠な状況下である。
- 原材料と仕入単価上昇分の取引先価格反映。設備の入れ替えなどがかさなり設備投資の増大
- トランプ関税の影響か、ここの所の受注減少は痛手。とりあえずの決着は見たが、予断を許さない状況は変わらない
- 人手不足
- コロナ融資の返済
- 納期の集中があって、生産が重なり、効率が悪くなる可能性がある
など
この記事に関するお問い合わせ先
産業振興部 産業連携開発課
所在地:〒382-0911 長野県須坂市大字須坂1295番地1(シルキー2階)
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更新日:2025年08月27日