「望まない受動喫煙」防止のために
受動喫煙を防止するための取り組みは、マナーからルールに変わりました
受動喫煙による健康影響が明らかであることから、「望まない受動喫煙を生じさせない」ために、平成30年7月25日に改正健康増進法が公布、2020年4月1日に全面施行されました。
この法律により、病院・学校のほか、行政機関の庁舎等、飲食店、オフィス・事業所などの各施設においては、施設内禁煙や屋内禁煙などの対策が義務付けられました。(施設の区分により、敷地内禁煙か、屋内禁煙か分けられる)
改正された健康増進法
- 施設の喫煙禁止場所で、喫煙してはならないこと
- 屋外や家庭であっても喫煙の際は受動喫煙を生じさせないように配慮しなければならないなどが盛り込まれています。
事業者だけでなく、市民の皆さまも、受動喫煙を防止するための取り組みが義務付けられました。
望まない受動喫煙が生じないよう、周囲に人がいたり、往来の多い場所での喫煙をしないご配慮をお願いします。
(法律の施行については、経過措置・規制区域等定めがあります。)
たばこと健康
たばこの煙の害について
たばこの煙には、非常に多くの化学物質が含まれており、その中には発がん性のある化学物質もあります。
これらは喫煙により、肺に到達し、血液を通じて全身にも運ばれます。発がん性物質は、DNAを損傷し、それががんの原因にもなります。また、動脈硬化が進行したり、血栓ができやすくなり、循環器疾患につながります。
がんだけでなく、脳卒中、心臓病、COPD(慢性閉塞性肺疾患)、肺気腫などの他、早産や低出生体重児の原因にもなります。
代表的な有害物質
- タール
茶色いヤニの正体。発がん物質や、がんの発生を促す促進物質が含まれている。
- 一酸化炭素
血液中のヘモグロビンは酸素と結びついて全身に酸素を運ぶ役割をしているが、一酸化炭素は酸素に比べて200倍以上もヘモグロビンと結びつきやすい性質をもっている。一酸化炭素は、血液中のヘモグロビンと結びついて酸素を運びにくくするため、体が軽い酸欠状態になる。動脈硬化・心臓病などが起こりやすくなる。
- ニコチン
たばこの葉に含まれており、喫煙によって煙から体内に取り込まれ、依存性をもたらす。血管収縮作用があるため毛細血管を収縮させ血圧を上昇させる。
受動喫煙による健康への影響
受動喫煙とは、たばこを吸わない人が、他人のたばこの煙にさらされ、煙を吸い込んでしまうことです。
国立がん研究センターによると、受動喫煙による死亡者数は年間15,000人と推計されています。
受動喫煙を受けている場合の、病気のり患リスクは次のとおりです。
肺がん | 1.3倍 |
---|---|
虚血性心疾患 | 1.2倍 |
脳卒中 | 1.3倍 |
須坂市保健補助員会作成ポスター (PDFファイル: 927.6KB)
喫煙、たばこについてのリンク
成功率の高い方法で禁煙しよう
禁煙外来を受診する
医療機関で、保険を利用して治療を受けられます。標準的な禁煙治療は、12週間かけて5回診察を受け、医師のカウンセリングや禁煙補助薬の処方によって行われます。
- 禁煙外来のある医療機関(長野県医師会のサイト)
- 卒煙相談…長野保健福祉事務所(電話026-225-9045)
「意志」でやめるなら…
自力で禁煙にチャレンジ!例えば次のような工夫が成功率を高めます。
- たばこを吸いたくなる場所に行かない
- 灰皿、ライターを捨てる
- 歯を磨く
- 冷水、氷などを口にする
- ガムを噛む
- 体を動かす
受動喫煙対策に係るコールセンター
電話番号:03-5539-0303
受付時間:午前9時30分~午後6時15分(土曜日・日曜日・祝日は除く)
受動喫煙防止対策についてのリンク
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更新日:2024年08月06日