須坂市旧上高井郡役所

更新日:2024年06月19日

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旧上高井郡役所

旧上高井郡役所は、大正6年(1917年)に建築された、県内に唯一残る郡役所の建物です。
大正15年(1926年)まで上高井郡役所として使用され、その後「上高井郡連合事務所」「長野県経済部出張所」昭和17年(1942年)からは「上高井地方事務所」として利用されました。長野地方事務所に統合になってからは須坂保健所として利用されました。平成18年(2006年)須坂市に譲渡され、須坂市はこの建物を市内に残る貴重な文化遺産として残すために耐震補強を含む全面改修工事を行いました。
平成19年(2007年)竣工し、3月28日須坂市民の交流と各種歴史資料の収集・展示を行う施設としてオープンいたしました。
建物は木造2階建て、寄棟造り、瓦葺。上げ下げ窓を持つ洋風建築で、薄緑色に塗られた外壁はドイツ下見という板張りの工法。正面玄関車寄せ上にはテラスを備え、その上部には切妻破風(ペジメント)が見られるなどバロック様式の特徴を色濃く伝えています。

旧上高井郡役所の外観の写真

利用案内

時間:午前9時から午後10時(資料の閲覧は平日午前9時から午後5時まで)

休館日:年末年始(12月29日~1月3日)

バリアフリー対応

AED設置、車いす対応トイレあり、玄関スロープあり、フリーワイファイ使用可能

駐車場

旧上高井郡役所周辺の駐車場位置図

連絡先

〒382-0013 須坂市大字須坂812-2

電話番号:026-245-5559
ファックス:026-245-5559

貸室のご案内

1階の市民交流室と、2階の多目的ホール1・2と会議室の3部屋を、会議や展示会などにご利用いただけます。
レトロな佇まいからコスプレの撮影会場や、木造建物の独特な音の響きがあるとしてコンサートなどにもご利用されています。
使用申込みは使用予定日の2ケ月前から7日前まで「須坂市旧上高井郡役所」で受け付けています。(申込み先着順)

受付時間:午前9時から午後10時
ご希望の方は直接お申込みいただくか、電話で「希望日、団体名、担当者連絡先」をお知らせください。

(注意)令和3年3月末日をもって貸室「市民交流室2」を廃止いたしました。
また、同年4月1日より「市民交流室1」を「市民交流室」に名称変更いたしました。

所使用許可申請・使用料減免申請

「手続きナビ」ページから必要書類をダウンロードしてお使いください。

フロア図

旧上高井郡役所のフロア図

館内写真

2階に続く木製の階段の写真

2階に続く階段

広々とした2階多目的ホールの写真

2階多目的ホール

窓が大きく外光が明るい市民交流室の写真

市民交流室

小林創映画コレクション

松本市や長野市で映写技師として仕事をされ、須坂市にお住まいだった故小林創さんより、ポスターパンフレットをはじめ、スチール写真、各種映画に関わるさまざまなグッズを須坂市にご寄贈いただきました。
故小林創さんは、昭和8年、版画家小林朝治氏の長男として須坂市に生まれ、自宅が映画館の隣であったこともあり、幼い頃より映画に関心を持ち、高校卒業後は、松本市や長野市の映画館で映写技師として勤めてこられました。
この映写技師の時代から映画ポスターを集めてこられ、ポスターのほか、映画パンフレット、スチール写真、チラシ、映画雑誌のキネマ旬報、スクリーンをはじめ多くの映画関係の書籍や資料をコレクションされてきました。
また、県内映画館の上映スケジュールや映画関係の新聞の切り抜きなど、多くの資料を残されてきています。
須坂市でも、メセナ名作映画会で、黒澤明監督の古い映画ポスターを会場展示のためにお借りし、皆さんにご覧いただいたりしました。
平成18年11月妻の雅子さんよりこれら映画関係資料について、多くの皆さんに見てもらえる場所に保管してほしいということで、須坂市にご寄贈いただきました。
大変多くの資料をいただき、いまだ整理できていませんが、映画ポスターが4,234枚、映画パンフレット3,291冊、映画雑誌「キネマ旬報」は1951年の復刊の創刊号から昨年までの55年間分に特別号、増刊号などをあわせ、1,400冊以上、映画チラシも1万枚以上ファイリングされています。
小林創さんが長年にわたり収集された珠玉のコレクションは閲覧することができますので、ご希望がありましたら電話にてご連絡の上お越しください。

映画資料の問い合わせ

須坂市社会共創部 文化スポーツ課 文化財係
電話番号:026-248-9027(課専用)
ファックス:026-248-8825

旧上高井郡役所・上高井地方事務所の歴史

上高井郡役所に関する、史料、写真がありましたらこちらまでご連絡ください。
須坂市社会共創部 文化スポーツ課 文化財係 電話番号:026-248-9027

歴史一覧
年代 できごと
1868年(明治1) 明治維新
1869年(明治2) 高井郡は中野県の所属となる
1871年(明治4) 中野県は長野県となり、信濃国は長野県と筑摩県に分かれる。
1876年(明治9) 須坂村が須坂町となる。筑摩県と合併し長野県となる。
1878年(明治11) 郡町村編成法公布
1879年(明治12) 高井郡が上高井郡と下高井郡に分かれる。
須坂町に上高井郡役所がおかれる。
資料1:初代郡長一覧(PDFファイル:14.7KB)
1890年(明治23) 府県制郡制公布
1892年(明治25) 上高井郡役所 自治体組織として開庁
郡は議決機関として郡会、郡参事会を持つ。課税権なし。
初代郡長清須勝祥が引き続き任命された。
1894年(明治27) 日清戦争はじまる
1899年(明治32) 府県及郡制改正公布
郡会議員は大地互選制を廃止、直接選挙となる。
1904年(明治37) 日露戦争はじまる
1914年(大正3) 第一次世界大戦はじまる
1917年(大正6) 上高井郡役所新築される
土地は須坂町が提供し、建物は県が建築設計した。
資料2:設計図面(JPEG:129.6KB)
1921年(大正10) 郡制廃止法公布
1926年(大正15) 上高井郡役所廃止、上高井郡連合事務所となる。
資料3:「郡役所廃止善後措置方針」(JPEG:48.4KB)
建物は県出先機関の事務所、及び郡の蚕糸、林務、農商関係などの各種団体連合事務所として利用された。
1929年(昭和4) 世界恐慌
1930年(昭和5) 糸価暴落、須坂山丸組倒産
1931年(昭和6) 満州事変起こる
1932年(昭和7) 五・一五事件
1935年(昭和10) 旧上高井郡役所は長野県経済部出張所となる。
出張所の業務は、経済更正計画の樹立奨励、耕地の拡張・改良・産業の指導奨励などであり、不況下における市町村の経済更正に重点がおかれた。
構成:総務係・蚕糸係・物産検査係・諸団体事務所
1937年(昭和12) 二・二六事件
日華事変
1938年(昭和13) 国家総動員法公布
1941年(昭和16) 太平洋戦争はじまる
1942年(昭和17) 長野県経済部出張所廃止、地方事務所開庁
上高井地方事務所として利用はじまる。主管業務は23項目を定め、総務課、兵事厚生課、経済課の3課制であった。県行政の出先機関として組織され、戦時下の徴兵は開拓民、義勇軍に係る兵事事務を行った。
構成:総務課(庶務係、税務係、会計係、拓務係、衛生係)、兵事厚生課(兵事係、厚生係)、経済課(勧業係、統制係)
諸団体事務所:養蚕業組合、郡農会、市町村長会、郡翼賛会支部、郡畜産組合、産業組合郡支部、食料検査所支所
1943年(昭和18) 教学課、蚕糸課、耕地課、土木課を設置
上高井郡町村会により事務所の建物増設、県に寄付された。
資料4:建物新築寄付願(JPEG:73.2KB)
1945年(昭和20) 太平洋戦争終結
1946年(昭和21) 日本国憲法公布
1947年(昭和22) 地方自治法公布
1948年(昭和23) 長野県教育委員会発足
新憲法下の自治体組織となる。
資料5:昭和23年上高井地方事務所組織・団体(PDFファイル:11.5KB)
1954年(昭和29) 市制施行、須坂市となる。
1965年(昭和40) 地方事務所及び県行政の機構改革進む。
1986年(昭和61) 上高井地方事務所、長野地方事務所に統合となる。
建物は須坂保健所となる。
1997年(平成9) 長野保健所須坂支所に変更。
2005年(平成17) 長野保健所須坂支所が須坂病院内に移転。
2006年(平成18) 旧長野保健所須坂支所、建物、土地が須坂市に譲渡される。
2007年(平成19) 全面改修工事しゅん工
須坂市旧上高井郡役所として、須坂市民のための文化交流施設となる。

上高井郡誌、長野県政史より作成

この記事に関するお問い合わせ先

社会共創部 生涯学習推進課
所在地:〒382-0013 長野県須坂市大字須坂747番地イ(常盤町)
電話番号:026-245-1598 ファックス:026-246-3906
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