大笹街道 ~江戸から大正まで須坂の文化と産業を支えた道~
大笹街道は、善光寺と現在の群馬県をつなぐバイパスとして、須坂市福島を起点に仁礼、鳥居峠を越えて群馬県大笹宿終点に、大戸道を経て高崎、関東に出るたいへん重要な脇街道でした。
江戸時代の仁礼宿の様子が、十返舎一九の「続膝栗毛」に描かれています。
善光寺から関東に出るためには、北国街道・中山道の主要街道を通るのが一般的ですが、
大笹街道を経ることで、
- 距離が短くなる
- 経費を削減することができる
- 宿場数が少ないなどの利点
があり、江戸時代末から明治時代、鉄道が敷設されるまで北信濃の荷物を江戸・東京に運ぶために賑わいました。
また、江戸や関東の文化や産業が北信濃にもたらされる重要な道でもあり、須坂に生まれた全国初の製糸結社「東行社」の設立にも少なからず関係したと推測されます。
現在、須坂市仁礼町から鳥居峠まで、部分的ではありますが、往時の街道を歩くことができます。
「大笹街道GUIDE」を財団法人 仁礼会からご提供いただきましたので、大笹街道散策の案内としてご利用ください。
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更新日:2024年03月26日