市長のコラム 2024年12月

更新日:2024年12月26日

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2024年12月26日(木曜日)

今年も感謝の1年

今年は、市制施行70周年と重要伝統的建造物群保存地区選定という節目の1年でした。
1月には市長選挙が行われました。その際に、私の立候補を「来年のイオンモールの開業式に出席したいから立候補するのだろう」という市民に対し、1期目から支援してくださっている方が、「そのような理由で立候補することはない」とおっしゃってくださいました。私の信念を知っていただいている発言に感謝の念を感じました。選挙運動初日、市役所の前で選挙運動をした際は、苦楽を共にしている市職員に対する感謝で、熱いものが込み上げてきました。

市職員は、本年も、順調に進捗しているインター須坂産業団地開発をはじめ、さまざまな事業・市民サービスに、積極的かつ親切に取り組んでくれました。また、インター須坂産業団地立地企業からは、多くのご示唆を頂戴しました。

「イベントが多い須坂市」と、市外の人からいわれるようになる中、市で支援しているイベントの出店者からは自立を目指す声が聞かれ、支援を受けずにイベントを開催する団体も生まれました。

市制施行70周年や重要伝統的建造物群保存地区選定をきっかけに、自主的なイベントを実施したり予定している団体もあります。国や県など各方面から多くの支援も頂戴しました。
皆さまに心から感謝申しあげます。

この原稿を書いている12月25日、村石久二スターツコーポレーション株式会社取締役会長にお会いしました。1時間強、家族、地域、経営、平和、文化等々幅広い分野の示唆に富むお話をお聞きしました。映画「あの花が咲く丘で君とまた出会えたら(観客動員350万人超の松竹製作・配給の実写映画では過去最大のヒット)」と映画「シンペイ~歌こそすべて~」に関してのお話も参考になりました。私には、村石会長のお話は記憶に残る素晴らしいクリスマスプレゼントとなりました。
なお、本年、村石会長はアルバム集「童希」および著書「諫謝(ご著書として5冊目)」を発刊されました。とても読みやすく、かつ教えられます。市立須坂図書館にご寄贈をいただきましたので、お読み下さい。

今年も、感謝で年を越すことができます。ありがたいことです。

(広報須坂市 2024年12月号「市長のいきいき通信」に加筆修正)

2024年12月19日(木曜日)

峰の原高原開村50周年

2024年12月15日(日曜日)、峰の原高原開村50周年式典が開催されました。
峰の原高原は1974年に営業用宿泊施設としてペンション地区が設定されました。
10年前の開村40周年では、「空と風の高原人 みねのはらペンション村の40年 信州須坂峰の原高原物語」を発行されました。

私は、記念式典にあたり何を申し上げればよいか熟慮しました。その結論として、相田みつをさんの「美しいものを 美しいと思える あなたの こころがうつくしい」の詩を思い浮かべました。中澤王久東(なかざわおくと)峰の原高原区長、小布施みづき峰の原高原観光協会長を始め、峰の原高原のみなさん、そして若林武雄仁礼会理事長始め仁礼会の方など関係するみなさんは、美しいものを美しいと思う心の持ち主であり、また、そのような方々であるからこそ、峰の原高原の自然、環境を保全し、そしてより良くしようとされています。その一例として、外灯の明かりが上に行かないようにしており、標高1500メートルに自生するさまざまな山野草を守る活動をしています。

峰の原高原の開村から50年という長い歴史を振り返ると、多くの方々のご尽力とご協力がありました。50周年にあたり、中澤区長が「50年続いたから、100年は続く」とおっしゃいました。また、ある方は「峰の原高原は個性的な人が多いが、まとまっている」とおっしゃいました。「多様性と個々」の区民が特色ある魅力的な地域を形成していると感じます。峰の原高原区と仁礼会との連携も見事です。

峰の原高原は、仁礼会などによるスキー場の開業から始まり、ペンション等の宿泊施設の整備、テニスコート、クロスカントリーコース、トレッキングコースの整備等がなされ、今では四季を通じてスポーツやレジャーが楽しめる一大リゾート地へ成長してきました
特にクロスカントリーコースは、2024年箱根駅伝出場校23校中、17校が重要な練習拠点にしています。スキー場のゲレンデは、夏はキャンプ場、グランピング施設、冬はニンジャ スノーハイランドのスノーアクティビティとして活用され好評です。

また、峰の原高原には四季折々の草花を生かしたオープンガーデンをはじめ、多くの特色があり、未来に遺したい草原の里100選にも選ばれています。


 


今後は、来秋にオープンする「イオンモール須坂」に設置する須坂市ブースなどを活用し、峰の原高原への誘客、群馬県嬬恋村との連携、米子大瀑布との連携、そして須坂市民がこのように素晴らしい峰の原高原をより味わっていただくように、関係団体と連携を深め、市としても努力してまいります。

祝賀会に参加した来賓の方が「和気あいあいとした爽やかな祝賀会で時間が短く感じた」とおっしゃっていました。私が12月1日に開催された「村石町区第一公会堂 耐震化及び一部改築工事竣工祝賀会」で感じた感想と同じでした。加えて、公私ともに学びがありました。感謝申し上げます。

参考文献

2024年12月12日(木曜日)

出張!なんでも鑑定団in須坂市

市制施行70周年記念公開収録番組「出張!なんでも鑑定団in須坂市」
テレビ信州で12月22日(日曜日)午前11時55分から放送されます。

2024年9月23日に収録された「出張!なんでも鑑定団in須坂市」、テレビ東京で10月29日に放送されましたが、いよいよテレビ信州で放送になります。鑑定には5人が出演し、うち4人が須坂市民でした。収録は一体感があり、和気あいあいとした番組になりました。

お宝鑑定団といえば、女優でエッセイストの室井滋さんが、文藝春秋2024年12月号に次のようなエッセーを寄稿しています。

(あらすじ)
室井さんは大学生になった日に、太宰治のファンであった父親から『斜陽』初版本(発行昭和22年12月15日発行)を手渡された。父親から「送金がない場合には、そん時はお前、この本を古本屋に持っていって、お金に換えてもらい、それでしばらく暮らしていくがやぞ」というようなことをいわれた。
初版本の価値などまるで気にも留めず、他の本と一緒に適当に本棚に重ねていたが、ある日遊びにやってきた友人から思いもせぬ指摘を受けた。「ヒャ~凄い。『斜陽』の初版本!? ……太宰ってハンコも押してある。……当時は7拾圓かぁ……。今なら100万は下らないと思うよ」と。そして、すぐさまナフタリン入りの桐箱に本を仕舞った。その後お宝鑑定団に出演・・・

続きは文藝春秋2024年12月号をお読み下さい。(市立須坂図書館で閲覧できます。)

とても親しく尊敬する友人から、次の情報を教えてもらいました。
「投げる哲学者」カブス今永昇太投手が、「人生に2連敗はない。挑戦した時点で1回勝っている。挑戦が失敗しても1勝1敗。2連勝するチャンスしかない。何でもチャレンジする」。

「お宝鑑定団に出品したいが、予想額より安く評価されたら恥ずかしい」という方がいらっしゃいましたが、チャレンジすることに意味があります。また本物かどうか気になっているよりも、チャレンジしてはっきりした方がすっきりした人生を過ごせるのではないでしょうか。

年末ジャンボ宝くじが販売されています。尊敬するT.M.さんから「買わない限り、宝くじは絶対に当たらない」と若い頃に教えていただきました。また「後悔しない人生のためには、チャレンジした方がいい」とも教えていただきました。

(参考)
「出張!何でも鑑定団」の須坂市での収録は、2007年6月30日(土曜日)以来です。この時は、須坂温泉古城荘の大広間で収録しました。よくできたと思います。

令和6年12月5日(木曜日)

須坂市のごみ処理について

市議会一般質問への答弁要旨。ごみ処理は、市民生活に極めて密接かつ重要ですが、あまり知られていないので紹介します。

ごみ処理の現状

1.須坂市のごみ排出量や処理方法の現状

2023年度のごみの排出量は、可燃ごみ10,176トン、不燃ごみ349トン、プラスチック製容器包装や缶、古紙などの資源ごみ1,732トン、いずれも前年量から減少しています。
可燃ごみは「ながの環境エネルギーセンター(長野市松岡)」で焼却され、最終処理物は「エコパーク須坂(仁礼町)」で埋め立てられています。 両施設とも長野広域連合が運営しています。
不燃ごみは須坂市清掃センター(米子町)で、選別後に破砕機で砕かれ、金属類はリサイクル事業者に売却しています。小型家電はそのままリサイクル法認定事業者に処理委託しています。
資源ごみのうち、古紙や缶類はリサイクル事業者に直接売却し、プラスチック製容器包装、ペットボトル、びん類、廃食用油は、ストックヤード(境沢町)で中間処理や保管した後、それぞれのリサイクル事業者へ搬出しています。

2.処理施設の現状や管理

清掃センターは市直営で、ストックヤードは市内事業者に業務委託をして管理していますが、両施設とも耐用年数を超え老朽化しています。
設備点検のほか修繕や保守で安定処理に努めていますが、修繕が多く、昨年度の修繕費は、清掃センター899万円、ストックヤード636万円です。
なお、「エコパーク須坂」は稼働から3年半ほど経過し、多くの方が見学に訪れています。今年度は、児童をはじめ約400人の見学があり、施設への理解と合わせ、高い評価を得ています。

3.処理能力や安全性

清掃センターやストックヤードの設備は経年劣化で能力低下が目立っています。
特にストックヤードでは、発泡スチロールのような弾力素材の圧縮処理が難しくなっており、今後、一部を外部委託することを検討しています。
安全性は日頃から点検や稼働状況の監視を行っているほか、事故防止の会議なども行っています。重機や大型機械を扱うため、今後も事故防止に十分努めます。

ごみ処理施設の今後

1.「プラスチック資源循環法」に基づく市の考え

法の施行により地方公共団体は、プラスチック製品のリサイクルを更に進める必要があり、須坂市でも、プラスチック使用製品のリサイクルは環境課題改善のため必要と認識しています。
プラスチック製品は現状でも、年に4回市役所前で回収していますが、日常的に回収しリサイクルするには、対応できる中間処理施設が必要です。
今後、ストックヤード施設の更新に合わせて回収を検討します。

2.ごみ処理施設の今後及びごみ処理施設更新

清掃センターやストックヤードは老朽化で多額の修繕費がかかっています。
また、設備は耐用年数を超えていて処理が滞る恐れもあり、近隣自治体や民間事業者に協力をお願いして、費用を払って処理を依頼する事態も考えられます。
ごみや資源物の処理施設は、市民生活を支える重要なインフラのため、今後の施設更新は不可欠ですが、多額の費用がかかるプロジェクトのため、一般廃棄物処理基本計画など、必要な手続きを行いながら十分な検討を行います。

(須坂市役所生活環境課原案作成)

この記事に関するお問い合わせ先

総務部 政策推進課
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電話番号:026-248-9017 ファックス:026-246-0750
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