市長のコラム 2024年11月
2024年11月28日(木曜日)
仁礼町浅間塚組公会堂 竣工式
2024年11月21日(木曜日)
2024年11月24日(日曜日)、仁礼町の浅間塚組公会堂竣工式が行われました。
出席させていただき、次のことに感心しました。
- 公会堂の表示板、地元の欅が使われ、地元の方が揮毫されたことを始め、随所に地元の材料、技術が活用されていること。
- 組役員に加えて、子どもを含めて多くの組員が参加されており、和気あいあいの雰囲気であったこと。
- 組役員、公会堂建設委員など、皆が協力して心のこもった運営をされていたこと。
- 紅葉の時期を若干過ぎていましたが、景色が美しかったこと。
(公私ともに大変にお世話になりましたが、ご無沙汰していた方にお会いしたことは、嬉しかったです。)
浅間塚公会堂は、地域の皆さんが集い、情報を共有し、文化交流を深める場として多大な役割を果たしてきた施設であり、浅間塚組員の長年の思いが叶い、地元施工業者の設計・施工で地域にマッチした機能的な公会堂に生まれ変わりました。居場所の重要性が特に求められている現代にあって、新公会堂が、区民融和の素地となる施設として、これからも長く活用され、地域の活性化が図られることを期待します。
施工業者の若手社長が、「建物は使い込むことが、重要です」というようなことをおっしゃいました。名言と感じました。行政の建物も、維持が中心で活用が少なく「宝の持ち腐れ」にならないようにと自戒しました。
浅間塚公会堂は、エコパーク須坂の設置に伴う仁礼町振興事業として整備しました。しかし、仁礼町は振興事業を目的にエコパーク須坂の建設に同意されたのではありません。エコパーク須坂が生活を営む上で必要不可欠であること、さらに須坂市だけではなく広く長野広域連合の問題であることから、あくまでも安全性を確認したうえでエコパーク須坂の建設に同意されました。安全性の確認のために、仁礼町は長野広域連合と須坂市が共催した先進地視察へ積極的に参加され、仁礼町独自でも視察をされてきました。
11月25日に開催された長野広域連合のエコパーク須坂の一般質問に対し、次のように答弁がありました。
―――――答弁―――――
「エコパーク須坂」を見学された団体数、見学者数、また、その方々の感想についてお答えします。令和6年度に入りエコパーク須坂の見学をされた団体は、年末までの予約まで含め24団体、約400人となっております。各地の行政機関や議会による視察が一番多く7団体、行政機関等を除いた17団体の内訳は、小学校の社会科見学、公民館主催の教養講座、老人クラブや地域の団体による見学などです。
感想については、施設の研修室に小学校の児童の皆さんからいただいた感想を掲示していますが、そこには「エコパーク須坂では、大地を汚くしたくないという理由で環境にやさしくしていることがわかりました。」「特にびっくりしたのは、埋め立てが終わってからさらに15年ぐらい、今から30年後に、何にするか市とかで決めることです。」などと書かれています。
そのほかに、見学の説明中に担当職員の耳に入った言葉としましては、「すぐ近くに住宅があってびっくりした」「昔の東京、夢の島のイメージとは違い、こんなにきれいだとは思わなかった。」「水質浄化の実験がわかりやすくてよかった。」「しっかり分別して、ごみの減量化をして長く使えるようにしたい」などがございました。
次に、今後の施設のPRについてお答えします。
現在、広域連合のホームページには、見学の申込方法や施設の紹介映像を掲載しております。また、次期最終処分場の候補地の地元説明会では「ぜひエコパーク須坂もご覧いただきたい」とご案内をしたところです。
今後のPRについては、「ながの環境エネルギーセンター」「ちくま環境エネルギーセンター」の焼却施設を見学された方や見学を申し込まれた方に対して、積極的にエコパーク須坂も紹介してまいりたいと思いますし、次期最終処分場の候補地である長野市と飯綱町に対して、学校の社会科見学のコースに組み入れていただけないか、関係機関を通してお願いしてまいりたいと思います。さらに、構成市町村の環境担当課等と連携して、まずは各地域における環境団体の方にエコパーク須坂へ足を運んでいただけるよう、努めてまいりたいと思います。
コラム1:『シンペイ歌こそすべて』
カッタカタノタ、というフレーズでおなじみ「須坂小唄」を作曲した、中野市出身の作曲家中山晋平の生涯を描いた映画『シンペイ歌こそすべて』が製作されました。
県内を中心に撮影され、旧上高井郡役所、旧小田切家住宅でも撮影が行われました。映画に出てくる宴会料理は割烹能登忠が当時の料理を再現し、小道具のオルガン、大八車などは豊丘の園里郷土資料館から貸したそうです。映画は11月22日から県内の映画館で先行上映され、2025年1月10日から全国公開されます。
2024年8月15日、須坂市須坂伝統的建造物群保存地区が国の重要伝統的建造物群保存地区に選定されました。同じ年に、時代と情景が重なる映画が公開されることも、嬉しいです。
須坂市応援大使の小林知美さんは、重要な場面で出演されています。晋平の母役の土屋貴子さんは上田市ご出身です。
なぜ「中野市出身」の中山晋平の映画を熱心にPRしているのか、その理由は須坂市でロケしたことに加え、この映画を見てもらうことが、家族愛、音楽愛、自然の大切さなどさまざまな面で社会的意義があると考えるからです。市町村境という考えで、壁を造ることはもったいないと思います。
富澤一誠(音楽評論家。須坂市出身)のコメント
受けて立つ、すごい音楽映画!
受けて立つ、という言葉があるが、一流の芸術家同士のコラボレーションはまさにそれと言っていい。
作曲も作詞も単独で100点を追求するのではなく、作曲には作詞を生かす隙間を残しておき、作詞にも作曲を生かす隙間を残しておく。つまり、共にその隙間を生かしたときに歌が100点になるようにする。これが名人芸というもの。
中山晋平、西條八十、野口雨情の天才トライアングルにはお互いにしのぎを削るすごさがある。この映画は芸術のそんな原点を教えてくれる素晴らしさがある。(映画公式サイトのコメントから引用)
作曲家・中山晋平を描いた映画が長野で先行上映 監督の製作への思い|毎日新聞(一部有料記事)
コラム2:映画『土を喰らう十二ヵ月』
2022年に公開された映画『土を喰らう十二ヵ月』は、作家・水上勉が自身の経験をもとにつづった料理エッセイ『土を食う日々―わが精進十二ヵ月―』が原案となっています。私は、料理好きの叔父からこの本を薦められて読み、畑で育てた季節の野菜を材料にした心のこもった料理のありがたさを感じました。
映画は長野の山荘が舞台となっており、私たちが日頃食べているような郷土料理が紹介されます。あるシーンでは、長野県民がエキストラとして参加し、信州の言葉で話しています。撮影には、須坂市の「弁天さんの桜と梅を守る会」、豊丘上町、商業観光課も協力しました。この映画のDVDは市立須坂図書館で借りることができます。
須坂市民が出演したと推測されるシーンについて、中江裕司監督は次のように語っています。
お通夜のシーンを支えた長野の人たち
奈良岡朋子さんが演じるツトムの義母チエさんのお通夜のシーンは原案にはありません。長野の家庭料理である、なすの油味噌を作ることにしたのは土井さんのアイデアです。熱したフライパンになすをジャッと入れる。「その音がチエさんに届いて供養になる」と土井さんがおっしゃって、素晴らしい考えだなと思いました。
弔問客はオーディションで選ばれた長野の方です。セリフはディスカッションしながら北信(長野県の地域区分で北部地方を指す)らしい言葉に置き換えてもらい、一緒に作っていきました。言葉は大事にしたかった。僕は沖縄で映画を撮ってきたので、本土の人が沖縄でおかしな言葉づかいで撮っているのが気に入らないわけです。長野の人に、そう思ってもらいたくなかった。さて、うまくいっているでしょうか。(談)
映画『土を喰らう十二ヵ月』インタビュー 監督:中江裕司さんのインタビューから引用
映画『土を喰らう十二ヵ月』インタビュー(Go! NAGANO 長野県公式観光サイト)
2024年11月14日(木曜日)
須坂市制施行70周年記念式典および令和6年表彰式式辞
錦織りなす紅葉は、四季折々に情緒溢れるこの須坂市を美しく彩り、本日ここに、ご来賓各位のご臨席を賜り、「須坂市制施行70周年記念式典」を挙行できますことは、誠に意義深く、喜びに耐えない次第です。ご来賓をはじめ皆さまに心から感謝申し上げます。さらに、本日華を添えていただきました須坂市消防団ラッパ隊、メセナ少年少女合唱団、ガールスカウト長野県第1団、須坂コルツの皆さんにも感謝申し上げます。
須坂市は1954年(昭和29年)2月に須坂町、豊洲村、日野村が合併し、同年4月1日に県内7番目、また戦後県内で初の市として誕生いたしました。
その後、1955年(昭和30年)には井上村、高甫村と合併、1971年(昭和46年)には東村を編入合併し、多くの皆さん方に支えられながら本年、70周年を迎えることができました。
この間、内外における社会経済情勢は大きく変化し、産業界も高度経済成長により市の基幹産業である工業の発展はめざましく「生糸の町」から「先端技術産業都市」に生まれ変わりました。
農業においても生産基盤の整備がなされ、りんご、ぶどうなどの果樹農業が発展し、全国有数の産地となりました。
これまで、須坂市が自然災害などの多くの困難を克服しながら今日の発展を遂げられましたことは、歴代の理事者、市議会議員各位をはじめ各分野にわたる先人各位、並びに市民各位のたゆまぬご尽力、そして、国、県および国会議員、県会議員の皆さん方の温かいご支援の賜とここに深く敬意と感謝を申し上げます。
また、本日表彰を受けられます皆さまは、消防、産業、地方自治、教育、文化、スポーツ、社会福祉および地域づくりなどの各分野で率先して献身的な活動を続けてこられ、また、須坂市のために多額のご寄附をいただき、地域社会の発展と福祉の向上にご尽力をいただいた方々でございます。
その功績は多大であり、深く敬意と感謝を表しますとともに、皆さまのご活躍・御志を支えてこられたご家族の皆さまのご理解とご協力に対し、深く敬意を表するものでございます。
さて、今日の日本は、三年以上にわたるコロナ禍を乗り越え、現在は緩やかな回復基調にある一方、国際秩序の根幹を揺るがした侵略に起因する急激な原油価格・物価高騰に賃金の上昇が追い付かないなど、難しい局面にあります。また、2024年元日に発生した「能登半島地震」や各地における大雨、台風などによる自然災害は、年々激甚化しております。
さらに、少子高齢化が進行し、本格的な人口減少社会を迎え、併せて生活様式や価値観の多様化、経済のグローバル化、災害復興と危機管理の取り組みなど、社会・経済構造の大きな変化の中にあります。
このような状況の中、須坂市は、市民の信頼と期待に応えるため、学び、チャレンジする組織および情報発信力の向上に努めるとともに、「須坂みらいチャレンジ2030」を愛称とした「第六次須坂市総合計画」および国際目標(SDGs)の達成に向けて、各施策を着実に進めております。
これら総合計画などを核とし、人口減少、災害対策、社会福祉、経済対策、教育、デジタル化の推進といった様々な行政課題に、豊富な地域資源をいかし、「オール須坂市」で取り組み、市民サービスの向上を目指します。
そして私たちは、70年を振り返り、ともに祝い、この記念すべき年を契機として、豊かで明るい住みよい須坂市の建設を着実に、速やかに進めることが、今を生きる私たちに課せられた大きな使命であると考えております。
須坂市には、豊かな自然や農業、商業、工業、観光、文化、歴史など誇れる地域の宝が数多くあります。また、区役員、民生児童委員、保健補導員、シニアクラブ、婦人会、消防団、ボランティアなどの熱心な活動に見られるような「ソーシャルキャピタル(住民力)の高さ」もあります。
さらに最近は、市民が自主的に行うイベントも増えてきました。ありがたいことです。その一つとして、明日、11月4日はここメセナホールにて「須坂市制施行70周年記念メモリアルコンサート」が、本日、表彰を受賞される小林雅彦前須坂市教育委員会教育長を始めとした方々のご尽力で開催されます。ご紹介方々お礼を申し上げます。
このように各主体がそれぞれの強みを発揮している姿は、まさに須坂市名誉市民で信州大学の遠藤守信特別栄誉教授から教えていただいた、共に創り上げる「共創」の考えが形となって表れている一例です。
さらに本年8月には、地域の宝である伝統的町並みが国の重要伝統的建造物群保存地区に選定されました。(11月10日発行の日本経済新聞14ページで重要伝統的建造物群保存地区の特集が組まれ、須坂の蔵の通りが大きく掲載されました。図書館で過去の新聞を見ることができます。ぜひご覧ください。)
今後もこれらの地域の宝を磨き、絆を生かし、次の世代を担う子どもたちに胸を張ってこの須坂に住もう、住んでよかった、そう言える「ふるさと」にするため、市民の皆さんとともに知恵を出し合い、「豊かさ」と「しあわせ」を感じる共創のまち須坂のまちづくりを推進してまいります。
本日ご臨席いただいておりますご来賓の皆さま、そして、市民の皆さまには絶大なるご支援とご協力をお願い申し上げますとともに、皆さま方の一層のご多幸を心からお祈り申し上げまして、式辞とさせていただきます。
令和6年11月3日 須坂市長 三木正夫
2024年11月7日(木曜日)
コラム1:土を喰らう十二ヵ月
2022年11月に公開された映画『土を喰らう十二ヵ月』は、作家・水上勉が自身の経験をもとにつづった料理エッセイ『土を食う日々―わが精進十二ヵ月―』が原案となっています。私は料理好きの叔父からこの本を薦められて読み、畑で育てた季節の野菜を材料にした心のこもった料理のありがたさを感じました。(叔父は大阪府に住んでいましたが、時々、手作りのおやき「なすあん」を自宅でお客様にふるまっていたそうです。)
映画は長野の山荘が舞台となっており、私たちが日頃食べているような郷土料理が紹介されます。あるシーンでは、長野県民がエキストラとして参加し、信州の方言で話しています。撮影には、須坂市内の「弁天さんの桜と梅を守る会」、豊丘上町、須坂市商業観光課も協力しました。(何人かの豊丘地区の方にお聞きしましたが、映画への協力内容や出演者は不明です。後世のために教えていただければありがたいです。)
この映画のDVDは市立須坂図書館で借りることができます。長野県観光機構で制作した「GoNAGANO 2022年秋号」は「土を喰らう十二ヵ月」の特集で、市立須坂図書館にありますので合わせてお読み下さい。
2022年11月11日全国公開。映画『土を喰らう十二ヵ月』中江裕司監督_長野県ロケ地回想(GoNAGANO 長野県公式観光サイト)
コラム2:シンペイ 歌こそすべて~母ちゃんが歌える歌、いっぱい作ってくれ
「須坂小唄」を作曲した中野市出身の作曲家・中山晋平の生涯を描いた映画『シンペイ 歌こそすべて』が製作されました。
中山晋平の生涯を描く映画 生まれ故郷で製作発表会(YouTube)
映画監督神山征二郎さん82歳、出身地の岐阜県で新作のロケ撮影(YouTube)
県内を中心に撮影され、旧上高井郡役所、旧小田切家住宅もロケ地となりました。割烹能登忠が映画に出てくる宴会料理を提供し、園里郷土資料館からはオルガン、大八車などをお貸ししたそうです。
映画は2024年11月22日(金曜日)から長野グランドシネマズ、TOHOシネマズ上田、松本CINEMA8で先行上映され、2025年1月10日から全国公開されます。
須坂市は8月に重要伝統的建造物群保存地区に選定されましたが、タイムリーと感じます。さらに、家族愛、音楽愛あふれるほのぼのとした映画です。ぜひ、ご鑑賞ください。
(メセナホールおよび旧小田切家住宅で前売券を1400円(現金のみ)で販売しています。)
大正時代の日本文化復興の流れの中で、新しく作曲される民謡調の音楽が「新民謡」で、中山晋平が作曲した須坂小唄(カッタカタ祭りの歌)(1923年。大正12年)が、最初の新民謡です。この新民謡は、歌うだけでなく振付けもされました。
【中山晋平の主な作曲】
シャボン玉、てるてる坊主、あめふり、雨降りお月、証城寺の狸囃子、あの町この町、背くらべ、まりと殿様(毬と殿様)、砂山、肩たたき、兎のダンス、手の鳴る方ヘ、カチューシャの唄、ゴンドラの唄、船頭小唄、波浮の港、東京行進曲、銀座の柳、須坂小唄、野沢温泉小唄、千曲小唄、大町小唄、東京音頭、天龍下れば、糸魚川市立糸魚川小学校校歌、栃木県立足利工業高等学校校歌、栃
更新日:2024年11月28日