市長のコラム 2024年9月
令和6年9月26日(木曜日)
大企業病を反面教師として
「大企業病」とは、組織や身分が安定しているからチャレンジしない、縦割り思考で意思決定のスピードが遅い、組織内の連携がない、組織内部の事情を優先するなど、本来の目的を見失っている組織風土をいいます。
例えば、一度決まった政策や予算は当初と状況が変わっても批判を恐れて変更しないことや、効率的な予算執行をせず予算を使い切ろうとする「予算消化主義」などの、いわゆる「無謬(むびゅう)主義」「前例踏襲主義」です。多くの事業は年度ごとに考えるので、スピード感を意識しないので時機を逸することもあります。
私は市長就任以来、大企業病に陥らないように、職員が市民を主体に考え、行動するという基準を明確にし、自信を持って業務すること、視野を広くして関係職員が連携すること、現状維持ではなくスピード感を持って失敗を恐れずにチャレンジすること、仕事に対するやりがいと誇りを持って自己実現できることに意を注いできました。そして故意または重大な過失でない限り、市長が責任を持つと伝えてきました。ありがたいことに、職員に対するお褒めの言葉を多くいただきます。
まだまだ十分ではありませんが、市民目線の組織をバトンタッチすることを常に考えています。
(注)無謬・・・誤りがないこと、間違っていないこと。
無謬主義とは、あることを成功させる責任を負った組織は、そのことが失敗したときのことを考えたり議論したりしてはいけないという信念。失敗が許されないこと。
無謬主義の組織風土の中では、間違いを認めることができず、失敗を表明できない傾向があります。また社会から無謬の組織と思われることで、やはり失敗を表明しづらくなり悪い結果を招きがちです。
役所のDXはなぜ難しい?行政にはびこる「絶対間違えられない」の呪縛 | 酒井真弓のDX最前線(ダイヤモンド・オンライン)
2024年9月21日(土曜日)・22日(日曜日)、第42回長野県市役所職員テニス大会が峰の原高原で開催されました。
その際、須坂市役所テニス部の若手部員が、須坂市の観光パンフレットを自主的に参加者に配布していました。須坂市と参加者を思う気持ちからの行動で、とても嬉しく思いました。
22日は悪天候のため大会は中止となりましたが、パンフレット配布が功を奏し、大会参加者はアートパークの須坂スイーツフェスタ、クラフトフェアなどに向かったとのことです。
(広報須坂市2024年9月号「市長のいきいき通信」に加筆)
令和6年9月19日(木曜日)
コラム1:須坂市動物園におけるDX推進に向けた連携に関する協定締結
2024年8月26日(月曜日) 、須坂市動物園におけるDX(デジタルトランスフォーメーション)推進に向けた連携協定を、名古屋大学、中京大学並びに民間企業と締結し、2024年9月19日(木曜日)その締結披露式を行いました。
私は、DXの時代にあって、大学、民間企業、公的機関(須坂市役所)が、それぞれの専門的知識を生かし、連携することは、極めて重要かつ意義のあることと考えております。関係の皆様に心から感謝を申し上げます。
(協定締結の目的)
相互に協力できる分野をもって、須坂市動物園のオープンデータ等の情報通信技術の積極的な活用による、DX推進及び動物園の活性化、地域社会の発展に貢献することを目的とする。
(今後の展望)
- 須坂市動物園事業をさらに推進する。(須坂市動物園のオリジナルグッズをオンラインで販売)
- オープンデータの提供により魅力ある商品の開発と収益化を図る。
- 動物の人間にもたらす効果を高める。
- 須坂市動物園に加えて他の須坂市の地域資源の活用を図る。
(締結者)
名古屋大学大学院情報学研究科研究科長 北 栄輔 様
名古屋大学大学院情報学研究科准教授 遠藤 守 様
中京大学工学部学部長 目加田 慶人 様
中京大学工学部講師 兼松 篤子 様
株式会社OpenFactory 代表取締役 堀江 賢司様
GMOメイクショップ株式会社 代表取締役社長CEO 向畑 憲良 様
【須坂市動物園と名古屋大学および中京大学との関係】
- 須坂市は、10年以上にわたり、地域活性化に向けた様々な助言や支援を頂戴している。
- 遠藤守名古屋大学准教授(須坂市出身)には、クリスマスレクチャーの講師を務めていただいた。
- オープンデータ活用の取組をはじめとする中で、LODチャレンジ(オープンデータに関する新たなデータづくりやアプリケーションに関する作品コンテスト)で指導をいただき須坂市の取組が表彰された。
- 今回、データの利活用によりビジネス機会の創出と産官学民連携による地域情報化、モノづくりオープンデータの活用と地域課題解決ができる。
【株式会社OpenFactory】
- 組み込み型のものづくりサービス〈Printio(プリンティオ)〉を展開する。
- オンラインでの販売を加速する次世代ものづくりサービスを行う。
- 動物園オリジナルグッズの作成からEC販売、運用サポートまで一連の流れで行い、無在庫販売を可能とする。
【GMOメイクショップ株式会社】
- 12年連続で業界No.1のECサイト構築SaaSで「makeshop byGMO」にて業界をリードする。今回、その提供と運営をサポートする。
- 豊富な実績と高い信頼性を持ち、地域企業や自治体を支援する
(参考)
CityDataは地域資源の情報をオープンデータとして共有していくためのデータベースサイトです。須坂市はオープンデータで日本一です。これも遠藤守名古屋大学准教授のご指導のおかげです。感謝申し上げます。
長野県内自治体として、最初に宣言しました。
コラム2:二つの映画「荒野に希望の灯をともす~医師・中村哲 現地活動35年の軌跡~」&「シンペイ 歌こそすべて」
2024年9月14日(土曜日)の信州岩波講座で、アフガニスタンで2019年に武装勢力に銃撃されて亡くなった中村哲医師のドキュメンタリー映画「荒野に希望の灯をともす(短縮版)」を見ました。
翌日、9月15日(日曜日)は中野市出身の作曲家・中山晋平の生涯を描いた映画「シンペイ~歌こそすべて~」を、中野市のソソラホールで鑑賞しました。
両方の映画とも、また見たいと思いました。皆さんにもご覧いただきたいので上映予定を紹介します。
劇場版「荒野に希望の灯をともす」上演予定
2024年9月21日(土曜日)中野市市民会館ソソラホール
10時、12時30分、14時30分、16時30分、19時
前売り1200円、当日1500円
問い合わせ:070-8953-5170(山崎様)
2024年9月29日(日曜日)上田文化会館
10時、12時30分、15時
10時、12時30分の回は上映終了後に谷津監督のトークがあります。
前売り1200円、当日1500円
問い合わせ:090-8647-3953(大石様)
神山征二郎監督作品「シンペイ 歌こそすべて」上演予定
2024年11月22日(金曜日)から、全国に先行して長野県内の次の映画館で公開
長野グランドシネマズ、TOHOシネマズ上田、シネマライツ8
県内のみ有効な特別鑑賞券(1400円)を各劇場窓口で発売
全国公開は2025年1月10日(金曜日)から
令和6年9月12日(木曜日)
ハラスメント
ハラスメントについて、考えるきっかけにしていただきたいと願っています。
1.須坂市職員へのハラスメント実態調査
この調査は、兵庫県知事のハラスメントが話題になる前に、全国の首長及び議員のハラスメントが報道されていることを踏まえ、調査しました。
【調査目的】
ハラスメントを防止し、働きやすい良好な職場環境づくりに向け、市職員、市議会議員、市民からのハラスメントの実態を把握するために実施しました。
(私の意思で公表しました。)
【ハラスメント実態調査集計結果】
調査期間:2024年4月17日~2024年5月17日
対象者:正規職員499人、会計年度任用職員477人、計 976人
回答者:366人
回答率:37.5パーセント
ハラスメントの加害者(複数回答)とその内容
- 市長/部長/課長/係長から(回答数:1名)‥市長、部長、課長、係長から、次のハラスメントを受けたという回答です。(以下、同様の趣旨)
内容:業務から外された/その他「その他」の内容は、個人がある程度特定される可能性があるため表示しません。 - 市議会議員から(回答数:2名)
内容:大声で叱責された - 副市長/部長/課長/係長/同僚・部下/市議会議員/市民から(回答数:職員1名)
内容:大声で叱責された/長時間にわたり繰り返し叱責された/無視された
2.パワーハラスメントの定義
労働施策総合推進法(パワハラ 防止対策の義務化)の概要
【パワーハラスメントの代表的な言動6つの類型】
- 身体的な攻撃(暴行・傷害)
- 精神的な攻撃(脅迫・名誉棄損・侮辱・ひどい暴言)
- 人間関係からの切り離し(隔離・仲間外し・無視)
- 過大な要求(業務上明らかに不要なことや遂行不可能なことの強制・仕事の妨害)
- 過小な要求(業務上の合理性なく能力や経験とかけ離れた程度の低い仕事を命じること・仕事を与えないこと)
- 個の侵害(私的なことに過度に立ち入ること)
【職場におけるパワーハラスメント 労働施策総合推進法第30条の2(雇用管理上の措置等)】
職場において行われる
- 優越的な関係を背景とした言動であって、
- 業務上必要かつ相当な範囲を超えたものにより、
- 労働者の就業環境が害されるものであり、
1~3までの要素を全てみたすもの。客観的にみて、業務上必要かつ相当な範囲で行われる適正な業務指示や指導については該当しない。
よく「ハラスメントは、被害者の心情を基準とするため、加害者に悪意があるかどうかは関係ありません。相手が不快に感じるような行為はすべてハラスメントに該当します」という話がありますが、厚生労働省の解釈とは異なります。
一方、セクハラは、「受け手基準」が原則であり、必ずしも受け止める側の判断だけで決まるものではないが、受け手の受け止め方が大きな判断要素であるといわれています。
よりよい組織づくりのため、業務上必要かつ相当な範囲で適正な業務指示や指導を行っていくことが、大切と考えております。
3.ハラスメントの防止に向けた取組み
例年、職員に対しては、パワハラに限らず、セクシャル・ハラスメントやマタニティ・ハラスメントなどあらゆるハラスメントの防止に向け、部課長会議等で周知徹底を図っています。
さらに、長野県市町村職員研修センターの出前研修を活用し、各所属で係長以上の職員を対象に研修を実施しています。
4.調査の問6「ハラスメントの防止のために必要だと考えること」という設問の回答
「相談しやすい窓口の設置」という回答が一番多くありました。
引き続き研究をしていくとともに、総務課以外の相談窓口として、公平委員会が行っている苦情相談制度について周知しました。
5.カスタマーハラスメント
(私の結論)
今まで市役所職員は公務員ということで理不尽な行為にも我慢する傾向がありましたが理不尽な行為には毅然として対応してまいります。
(実態)
職員から、窓口や会議において大声で叱責されたり、電話で長時間にわたってクレームを言い続けられたり、といった事例が少なからず寄せられています。
エスカレートした場合には物を投げつけられた、身体的な攻撃を受けた、との報告も受けています。
(対策)
- 令和2年4月に発出された総務省通知では、「職員が担当する行政サービスの利用者等からの言動で、業務の範囲や程度を明らかに超える要求をする場合には、組織として対応し、その内容に応じて、迅速かつ適切に職員の救済を図ること」が示されています。須坂市でも、そういった状況では、担当者ひとりではなく、組織として上司など複数人で情報を共有し対応するとともに、周囲の状況などに応じ、相談室や会議室で対応するようにしており、特に悪質な場合は警察に通報もしています。
- 業務上、様々なクレームを受けやすい職場については、クレーム対応研修を受講しています。この研修では、ヘビー・クレーム、通常のクレーム及び住民要望を見極める視点とステップを習得し、ヘビー・クレームに臆さず対応するための意識と手法を身に付けることを研修のねらいとしております。
- 昨年度の職員提案により、フルネーム記載により職員が個人情報を検索・特定されることにより悪用されるリスクやカスタマーハラスメント予防などの観点から、市が発送する通知や名札(胸章)は、名字のみの記載としております。
- 執務室内に不用意に入られないよう、窓口カウンターに扉をつけたり、立て看板で案内を掲示したりと、対策を強化しています。
- 2022年4月に策定した「職場におけるハラスメント防止に関する実施要領」においては、管理職員の責務について、良好な勤務環境の確保やハラスメントへの迅速な対応などを明記しており、組織全体で取り組むことが非常に重要であるとしております。
参考
ハラスメント実態調査
期間:2024年4月17日 から 2024年5月17日 まで。
対象者:正規職員 499 人、会計年度任用職員 477 人、計 976 人
回答者:366 人
回答率:37.5パーセント
【問1】あなたは、2022 年4月以降(「職場におけるハラスメント防止に関する実施要領」策定以後)、 ハラスメントを「受けた」又は「見た」ことがありますか。
- ある 52人
- ない 314人
【問2】 問1で「ある」と回答された方に伺います。ハラスメントの加害者は誰ですか(複数回答可)
- 市長 1人
- 副市長 1人
- 部長 5人
- 課長 8人
- 係長 15人
- 同僚・部下 19人
- 市議会議員 3人
- 市民 5人
- その他 16人
【問3】 問1で「ある」と回答された方に伺います。あなたが「受けた」又は「見た」ハラスメントの状況は 何ですか(複数回答可)
- 殴られた・胸ぐらをつかまれた 0人
- 物を投げつけられた 2人
- 大声で叱責された 15人
- 長時間にわたり繰り返し叱責された 8人
- 業務から外された 5人
- 無視された 18人
- 理不尽な謝罪を要求された 5人
- 職場内で性的な言動をされた 1人
- 職場外で性的な言動をされた 2人
- 妊娠、出産、育児を契機に嫌がらせを受けた 1人
- その他 12人
【問4】問1で「ある」と回答された方に伺います。 ハラスメントを「受けた」又は「見た」後、 どうしましたか(複数回答可)
- 上司に相談した
- 同僚に相談した
- 家族や友人に相談した
- 総務課に相談した
- 誰にも相談しなかった
- その他
【問5】問4で 「誰にも相談しなかった」と回答された方に伺います。相談できなかった理由は何ですか
- 相談窓口を知らなかった
- 立場が悪くなりそうだから
- 仕返しが怖かった
- その他
【問6】ハラスメントの防止のために必要だと考えることは何ですか(複数回答可)
- 十分な調査と処分の厳格化による再発防止
- 相談しやすい窓口の設置
- 意識改革等、研修等の実施
- その他
2024年9月5日(木曜日)
楽しみな「第26回 信州岩波講座 2024(あすへ繋ぐ学び)」
「第26回信州岩波講座 2024(あすへ繋ぐ学び)」が開催されています。
講座1は8月24日(土曜日)に開催され、「民主主義は生き残れないのか?~私たちのなすべきこと~」と題して宇野重規さんに基調講演を行っていただき、そのあと宇野重規さんと国谷裕子さんの対談が行われました。お二人は知り合いということもあり、幅広い内容を、ユーモアを交えての講座となりました。もう一度お聞きしたい、書籍でいえば熟読したい講座でした。
講座2は、9月7日(土曜日)に開催されます。講師は評論家の荻上チキさんと、「NO YOUTH NO JAPAN」代表の能條桃子さんです。
岩波講座(講座2)9月7日(土曜日)
[講演]荻上チキさん「一人のワガママは、みんなの困りごとに通ず~ソーシャルアクションの作り方」
[講演]能條桃子さん「わたしたちの生きたい社会はわたしたちがつくる」
正直に申し上げますと、私はお二人のことを存じ上げませんでしたが、インターネットでお二人のことを調べて、この講演をしっかりお聞きしたいと思いました。
荻上チキさんについては、著書『僕らはいつまで「ダメ出し社会」を続けるのか-絶望から抜け出す「ポジ出し」の思想』 『いじめを生む教室-子どもを守るために知っておきたいデータと知識』などを購入しました。能條桃子さんは、ご著書が分かりませんのでインターネットから情報を得ました。
お二人の岩波講座での講演のタイトルやこれまでの著書、またインターネットの情報から、ポジティブな提案で新しい社会を築いていこうという強い意思を感じます。
荻上チキさん(評論家)
1981年生まれ。兵庫県出身。一般社団法人「社会調査支援機構チキラボ」所長。NPO法人「ストップいじめ! ナビ」代表理事。ラジオ番組「荻上チキ・Session」(TBSラジオ)メインパーソナリティを務める。著書に『災害支援手帖』『いじめを生む教室』『みらいめがね』『もう一人、誰かを好きになったとき』など多数。共著に『「助けて」が言えない』『きみの人生はきみのもの』などがある。
能條桃子さん(NO YOUTH NO JAPAN代表)
1998年生まれ。和歌山県出身。2019年、20代の投票率が80パーセントを超えるデンマークに留学したことをきっかけに、若い世代の政治参加を促進するNO YOUTH NO JAPANを設立。Instagramでの発信(現在フォロワー約10万人)をはじめ、若者の声が響く社会を目指して、自治体・企業等とも協働中。2022年、政治分野のジェンダーギャップ解消を目指し20~30代の地方選挙への立候補を呼びかけ支援するNewSceneを設立。慶應義塾大学院経済学研究科修士卒。テレビ朝日 大下容子!ワイドスクランブル他に出演中。TIME誌の次世代の100人 #TIME100NEXT 2022選出。
講座3は9月14日(土曜日)に開催されます。
岩波講座(講座3)9月14日(土曜日)
映画:荒野に希望の灯をともす(短縮版50分)
講演:「中村哲医師の遺産~志を継ぐために~」村上優さん(医師)、谷津賢二さん(ドキュメンタリー映画監督)
村上優さん(医師・ペシャワール会会長)
大阪府出身。九州大学医学部卒業。精神科医として、現在はさいがた医療センター(新潟県上越市)に勤務。1992年よりペシャワール会の事務局長、副会長を務め、2015年ペシャワール会会長に就任。中村哲医師の後を継ぎ、2019年12月よりPMS総院長に就任、ペシャワール会会長を兼任する。中村医師との公私にわたる交友は46年におよび、ペシャワール会発足当初から一貫して活動を支えている。
ペシャワール会:パキスタンでの医療活動に取り組んでいた医師の中村哲を支援するために1983年に結成された非政府組織。パキスタン北西辺境州および国境を接するアフガニスタン北東部で活動している。
PMS:ピース ジャパン メディカルサービス(平和医療団・日本)は、中村哲医師によって創設されたアフガニスタン現地事業体。
谷津賢二さん(ドキュメンタリー映画監督)
1961年栃木県足利市生まれ。立教大学卒業後にテレビニュース業界でカメラマンとして働き、1994年に日本電波ニュース社に入社。登山経験を活かし、ヒマラヤ山脈、カラコルム山脈、タクラマカン砂漠など、辺境地取材を多数経験。これまで世界70か国以上で取材し、多くのドキュメンタリー番組を制作してきた。1998年~2019年中村哲医師の活動を記録し、ドキュメンタリー映画「荒野に希望の灯をともす」を監督した。2023年、日本映画撮影監督協会(JSC)主催の第31回JSC賞を受賞。
2024年8月29日の信濃毎日新聞の朝刊に「故中村哲医師ドキュメンタリー映画 来月29日上田で3回上映」という記事が掲載されていました。
9月29日、上田小県地域の有志でつくる実行委員会の主催で「荒野に希望の灯をともす」を上田文化会館で3回上映するそうです。今回、岩波講座で講演される谷津賢二監督が舞台あいさつをするとのことでした。
故中村哲医師
1984年からパキスタンとアフガンで医療活動に従事、2000年にアフガンを襲った大干ばつを目の当たりにして用水路を建設、砂漠だった土地を農地としてよみがえらせたるなど、アフガニスタンでは高く評価される。2019年、武装勢力に銃撃され死去。
2021年には、須坂市ご出身でスターツグループの村石久会長が創設した「一般財団法人 澄和(とわ)」の第6回澄和Futurist賞・特別賞を受賞されています。
信州岩波講座は、大学生以下は無料で聴講することができます。(当日、学生証の提示が必要)
特に市内の高校生に聴講を願っています。
更新日:2024年09月26日