中学校・支援学校中学部（令和7年12月）

今日の献立の食育の視点… 食事の重要性

今日は、ちょっと早いクリスマス献立です。スープの中に星型のソルガムマカロニを入れたり、カラフルなサラダを作ったりと、クリスマスの雰囲気が感じられる給食にしました。今日のハンバーグには、豆乳を使ったチーズ風のソースが入っています。トマトソースをかけてあるので、パンにはさんで食べてもおいしいですよ。

クイズ

牛乳からチーズを作るときに使う食品はどれでしょうか？

（1）砂糖

（2）レモン汁

（3）こしょう

答え

（2）レモン汁

温めた牛乳にレモン汁を加えると、牛乳に含まれるたんぱく質が、レモン汁によって集まり、牛乳が固まります。これはレモン汁の酸による働きなので、酢を使っても同じことが起こります。こうして、チーズの一種であるカッテージチーズをつくることができます。

今日の献立の食育の視点… 食文化

12月22日は冬至で、1年で一番昼の時間が短くなる日です。昔から、冬至には「ゆず湯」に入り、ビタミンたっぷりの「かぼちゃ」を食べると、風邪をひかないと言われています。今日は、かぼちゃをたっぷり入れた汁に「ほうとう」という平たい麺を入れて煮込みました。温かい「かぼちゃほうとう」を食べて、体の中から温まりましょう。

クイズ

冬至に食べるとよいと言われている食べ物の名前には、何がつくでしょうか？

（1）「ん」がつく

（2）「う」がつく

（3）「ゆ」がつく

答え

（1）「ん」がつく

今日の給食には、「にんじん」「なんきん（かぼちゃ）」「だいこん」を使いました。どれも「ん」がつきますね。ちなみに、冬至に「ゆず湯」に入ると、ゆずの香りで邪気をはらい、運を呼び込むといわれています。今日の給食を食べて、みなさんの運が上向きますように。

今日の献立の食育の視点… 食事の重要性

今日は、仁礼小学校の6年生が考えたこだわり献立です。仁礼小学校のみなさんからのメッセージです。「冬なので、体も心も温まる献立にしました。栄養バランスに気を付けながら、みんなが好きなメニューを選びました。みんなが大好きな鶏のから揚げで、ご飯と一緒においしく食べてください。」

クイズ

キムチに使われる、唐辛子の辛味成分はなんというでしょう？

（1）カテキン

（2）カプサイシン

（3）ショウガオール

答え

（2）カプサイシン

「カプサイシン」には、血流をよくすることで体を温めたり、食欲を増進させてくれたりする働きがあります。ちなみに、カテキンはお茶の苦味成分で、ショウガオールは生姜の辛味成分のことです。同じ辛味でも、食べ物によって辛味を感じさせる成分が違います。

今日の献立の食育の視点… 心身の健康

寒さに負けない体づくりに必要なことは、偏りなく色々な食材を食べることです。今日の給食のホキは、体をつくるもとになるたんぱく質が含まれています。そして、「ラビオリスープ」のにんじんは、のどを守るビタミンAが含まれています。また、ビタミンCは体へのストレスから守る働きがあり、「フレンチサラダ」のキャベツやきゅうりに含まれます。どのおかずもしっかり食べて寒さに負けない丈夫な体をつくりましょう。

クイズ

寒さに負けない体づくりのために必要なことは、次のうちどれでしょうか？

（1）太陽の陽を浴びる

（2）早寝早起きをする

（3）好き嫌いせずに食べる

（4） 1～3の全部

答え

（4） 1～3の全部

外で太陽の陽を浴びると、体の回復を助けるビタミンDがつくられます。寒いからと言って部屋の中ばかりではなくて、外に出て、太陽の陽を浴びてみましょう。

今日の献立の食育の視点… 食文化

今年度二回目の納豆です。そのまま納豆をご飯にかけて食べてもいいですが、「スタミナ納豆の具」と混ぜて食べると、栄養満点の「スペシャル納豆」の出来上がりです。納豆は、日本で昔から食べられている発酵食品のひとつです。苦手な人も一口からチャレンジしてみてください。

クイズ

スタミナ納豆は学校給食から生まれた料理です。どこの学校給食から生まれたでしょうか？

（1）長野県

（2）茨城県

（3）鳥取県

答え

（3）鳥取県

納豆が苦手な人でもおいしく食べられるようにと、鳥取県にある給食センターの献立から生まれました。ひき肉と納豆がご飯とあって食がすすみますね。ちなみに、茨城県は納豆の生産量が日本一です。

今日の献立の食育の視点… 感謝の心

さつまいもは、今から400年くらい前に中国から沖縄県の宮古島に伝わりました。その後、鹿児島県や長崎県で作られるようになりました。さつまいもという名前は、薩摩の国（今の鹿児島県）でたくさん作られていたからついたそうです。天候や土などの環境に左右されずに育つので、食糧不足のときにたくさんの人を救ったそうです。秋や冬はさつまいもがおいしく食べられる季節です。今日は「大学芋」で味わいましょう。

クイズ

今日は○×（マルバツ）クイズです。
さつまいもは、冷蔵庫に入れるともっとおいしくなる。○（マル）か×（バツ）か？

答え

×（バツ）

さつまいもは、比較的暖かいところで育つので、寒いところが苦手な野菜です。そのため、冷蔵庫での保管は向いていません。さつまいもを保管する場合は、土がついたまま土が乾くまで乾燥させて、新聞紙などで包んでおくと長持ちします。

今日の献立の食育の視点… 食品を選択する能力

今日は、厚揚げをたっぷり入れてみそ汁をつくりました。厚揚げは、1丁から半丁ほどの大きさに切った豆腐を揚げて、表面が揚がった状態のものです。同じように豆腐を揚げて作る食べ物に、油揚げがありますが、油揚げは水切りした豆腐を薄く切って揚げて、中までよく火が通っているという違いがあります。また、厚揚げにはカルシウムがたっぷり含まれています。成長期の私たちにとって、カルシウムは大切な栄養素です。

クイズ

骨を丈夫にするために、カルシウムと一緒にとるとよい栄養素はどれでしょうか？

（1）ビタミンD

（2）ビタミンC

（3）ビタミンE

答え

（1）ビタミンD

「ビタミンD」には、腸からカルシウムの吸収をうながし、血液に入ったカルシウムを骨まで運ぶ働きがあります。カルシウムと一緒にとることで、骨を丈夫にすることを助けてくれます。

今日の献立の食育の視点…食品を選択する能力

今日の「冬野菜カレー」には、今が旬の大根やれんこんを使っています。これらの野菜は、根っこの部分を食べる、根菜と呼ばれています。根菜は、体の内側から体を温めてくれる野菜です。寒くなるこれからの季節にぴったりですね。旬の野菜は、ほかの季節にとれるものに比べて、栄養もたっぷり含まれています。旬の野菜を食べて、かぜに負けない体をつくりましょう。

クイズ

大根は、根の種類の中でどれが太くなったものでしょうか？

（1）主根

（2）側根

（3）ひげ根

答え

（1）主根

大根は双子葉類の植物で、主根と側根に分かれますが、主根の部分が太くなることで大根になります。同じ根菜でも、側根が太くなって食用になる野菜もあります。

今日の献立の食育の視点…食事の重要性

皆さんソフト麺は好きですか？ソフト麺は、今から約60年前、「スパゲティ式ソフト麺」として学校給食に登場しました。今では、「うどん風」や「中華風」などの種類が増えて、様々な味や食べ方で楽しめます。今日は、「中華風ソフト麺」によくからむ「みそラーメンスープ」です。とろみのあるスープで、たっぷりの具材と一緒にもりもり食べてください。

クイズ

ソフト麺は6つの食品群の中で、どのグループに入るでしょうか？

（1）4群

（2）5群

（3）6群

答え

（2）5群

「5群」には、穀類、いも類、砂糖が含まれます。ソフト麺から小麦からできているので、穀類に分類されます。「6群」は、油脂が当てはまり、「5群」と「6群」の食品は、小学校で学習した3つの食品グループの黄色の食べ物になります。

今日の献立の食育の視点… 心身の健康

皆さんの歯をつくるもとになる栄養素はカルシウムです。今日の給食に使われている食材のなかで、牛乳やししゃも、粉豆腐や小松菜にカルシウムが多く含まれています。しかし、よく噛んで食べないと、食品の消化がわるくなり、カルシウムを吸収することができません。だから、よく噛むことが大切です。ししゃもは噛み応えもあるので、よく噛んで食べて、しっかりカルシウムを吸収しましょう。

クイズ

今日の給食を全部食べたときに、カルシウムを一番多くとれる食べ物はどれでしょうか？

（1）ししゃも

（2）牛乳

（3）大豆

答え

（2）牛乳

給食の牛乳を1本飲むと、226ミリグラムのカルシウムをとることができます。これは、給食1食分のししゃもの1.2倍にもなります。牛乳が毎日給食に出てくるのは、牛乳1本でたくさんのカルシウムをとることができるからです。

今日の献立の食育の視点… 食品を選択する能力

今日は「米粉パン」です。給食の「米粉パン」は小麦粉のパンとちがって、もっちりした食感のパンになります。それは、米粉と小麦粉のたんぱく質を混ぜて、生地を作っているからです。最近では、小麦粉アレルギーの人でも食べられるように、小麦粉の代わりに米粉を100パーセント使って、パンやケーキ、お菓子をつくるお店もあります。

クイズ

給食で人気の「米粉パン」の「米粉」はどこでとれたお米を使っているでしょうか？

（1）中国

（2）北海道

（3）長野県

答え

（3）長野県

塩尻市で収穫されたお米を粉にして作っています。米粉の自然な甘みや食感を楽しんだり、おかずとの組み合わせも楽しんでください。

今日の献立の食育の視点… 社会性

みなさん、「共食」という言葉を知っていますか。「共に食べる」と書いて「共食」と言います。誰かと一緒に食べることで、自分が健康だと感じていることや健康な食生活と関係しているという研究結果が報告されているそうです。また、食事を一緒にとることを通して、他の人との関係を築いたり、よりよくしたりすることができます。学校給食も「共食」の機会のひとつですね。食事のマナーを守って、よりよい給食時間にしましょう。

クイズ

今日は○×（マルバツ）クイズです。「共食」をする機会が多い人の方がストレスを感じにくい。
○（マル）か×（バツ）か。 

答え

○（マル）

成人や高齢者を対象とした研究の中で、「共食」をする機会が多い人はストレスがない人が多いという結果が出ています。