中学校・支援学校中学部（令和7年11月）

今日の献立の食育の視点…食品を選択する能力

韓国では誕生日の朝に、「わかめスープ」を食べる習慣があるそうです。それは、赤ちゃんを産んだお母さんが栄養をつけるために食べた「わかめスープ」を、子どもが誕生日に食べることでお母さんへ産んでくれた感謝の気持ちを表す意味があるそうです。

クイズ

コリコリとした食感が人気の「わかめスープ」の「わかめ」は、私たちが見ている色は濃い緑色ですが、海の中に生えているときは何色でしょうか？

（1）変わらない（濃い緑色）

（2）黄色

（3）茶色

答え

（3）茶色

収穫して、湯通しすると濃い緑色になります。「わかめ」は、歯や骨を丈夫にするカルシウムや血液の成分の鉄、肌をきれいにするカロテンなどが含まれており、成長期のみなさんには積極的に食べてほしい食材でもあります。

今日の献立の食育の視点…心身の健康

11月22日は、語呂合わせで「いいふじ」にかけて、「長野県りんごの日」に制定されています。最近ではいろいろな品種が開発され、それぞれのりんごの味を楽しむことができますが、11月の半ばを過ぎると、「ふじ」が一番おいしくなります。長野県は、夏の平均気温が高く 日照時間が長いため、蜜が多く入った甘みの強いりんごが生産されるそうです。今日は須坂市産の「ふじ」です。旬のおいしさを味わいましょう。

クイズ

「1日1個のりんごは○○（マルマル）を遠ざける」と言うことわざがあります。
「○（マル）」に入る言葉は何でしょうか？

（1）金運

（2）医者

（3）怪我

答え

（2）医者

りんごは食物繊維などが豊富で、生活習慣病予防に効果があります。野菜や果物を積極的に食べることで、健康に過ごせることの例えです。

今日の献立の食育の視点…心身の健康

「ほうれん草」は1年中スーパーなどで見かける野菜ですが、実は冬が旬の野菜です。寒さに強い「ほうれん草」は、冬の冷たい空気にあたることで栄養分を蓄え、甘みが増すのが特徴です。また、冬に育ったほうれん草は、夏に育ったほうれん草の約3倍も多くビタミンCが含まれています。今日は季節を少し先取りして、「ほうれん草のサラダ」をいただきましょう。

クイズ

冬の「ほうれん草」に多く含まれるビタミンCは私たちの体の中でどのような効果があるでしょうか？

（1）持久力がアップする

（2）瞬発力がアップする

（3）免疫力がアップする

答え

（3）免疫力がアップする

免疫力とは、病気の原因となる細菌やウイルスを攻撃して、体を守り治していく働きのことです。インフルエンザが流行しています。免疫力をアップさせて、インフルエンザに負けない体を作っていきましょう。

今日の献立の食育の視点…食文化

オムレツは、16世紀のフランスで「オムレット」と呼ばれていました。日本語の「オムレツ」は、この「オムレット」が日本に伝わった際に変化したものです。フランス語の「オムレット」は、ギリシャ語の「剣」に由来しており、オムレツの形が剣に似ていることから名付けられたと言われています。

クイズ

にわとりの卵の殻に白色や茶色があるのはなぜでしょうか？

（1）にわとりの種類が違う

（2）食べるえさの種類が違う

（3）茶色のものは後から色を染めている

答え

（1）にわとりの種類が違う

卵の色の違いは、産んだにわとりの種類の違いです。卵はたんぱく質やビタミン類など栄養が豊富ですが、卵の色と栄養はほとんど関係がありません。

今日の献立の食育の視点…食文化

11月24日は「和食の日」です。2013年に「和食」がユネスコ無形文化遺産に登録されました。栄養バランスのよい食事として世界中から注目されています。それは、和食の「一汁三菜」という組み合わせに秘密があります。毎日の給食は、和食の組み合わせをもとに作っています。

クイズ

「一汁三菜」の一汁は汁物のことですが、三菜とはどのようなことでしょうか？

（1）三種類のおかずのこと

（2）三種類の野菜のこと

（3）三種類のデザートのこと

答え

（1）三種類のおかずのこと

「菜」はおかずという意味があります。給食は、『主食、主菜、副菜、汁物』がそろっていますよね。そのため、栄養バランスのよい献立のお手本となっています。

今日の献立の食育の視点…食品を選択する能力

今日は東中学校のこだわり献立です。「家庭科で習ったことを思い出しながら、バランスがよく、食べやすい給食になるように心がけました。たくさん食べてくれたらうれしいです。」というメッセージが届きました。「ささみのレモンソース」の鶏ささみ肉は、良質なたんぱく質を多く含み、成長期のみなさんにとって体づくりに欠かせない食材です。パサパサしがちな鶏ささみ肉ですが、今日のように揚げることによってしっとりとします。またレモンソースはさっぱりとしたレモンの酸味がおいしいですね。

クイズ

「鶏ささみ肉」の「ささみ」とは、ある形に似ているからその名前がつきました。そのある形とは何でしょうか？

（1）笹の葉

（2）いちょうの葉

（3）もみじの葉

答え

（1）笹の葉

ぜひ、お店でその形をチェックしてみてください。

今日の献立の食育の視点…心身の健康

大根は秋から冬が旬の野菜で、水分がたっぷりあって甘みもありおいしくなります。大根には体の調子を整えてくれるビタミンCや、さらに、アミラーゼという消化を助ける酵素が含まれています。肉や魚を食べるときに大根おろしが添えられるのは、さっぱりと食べられることに加えて、消化を助けるためでもあります。

クイズ

大根は春の七草のひとつですが、違う名前で呼ばれています。この中で大根はどれでしょうか？

（1）はこべら

（2）すずな

（3）すずしろ

答え

（3）すずしろ

「すずしろ」は大根の日本での古い名前です。ちなみに、「はこべら」は、ハコベという植物の古い名前、「すずな」は、かぶの古い名前です。

今日の献立の食育の視点…食事の重要性

今日のサラダは、「コールスローサラダ」です。「コールスロー」とは、キャベツを細かく刻んだサラダのことです。オランダ語のキャベツサラダという意味の、「コールスラ」からきていて、このような名前になったそうです。

クイズ

キャベツには、胃の働きをよくしてくれる栄養素が含まれています。その栄養素の名前は次のうちどれでしょうか？

（1）胃酸

（2）キャベジン

（3）コールマン

答え

（2）キャベジン

「キャベジン」は熱に弱いので、今日のように生野菜のサラダなどにして食べるといいです。また、水に溶けやすい性質もあるので、スープにして汁ごと飲むと丸ごとキャベツの栄養をとることができますね。

今日の献立の食育の視点…食品を選択する能力

今日の「えびみそワンタンスープ」に使われているワンタンは、お米を粉末にした米粉で作られたものです。米粉といえば和菓子を作るときに使われることが多かったのですが、製粉技術の進歩により、パンやケーキ、さらには麺類などその使い方はどんどんと広がっています。小麦粉とは違った米粉独特のもちもちとした食感が人気です。

クイズ

米粉を使って作る、和菓子は次のうちどれでしょうか？

（1）団子

（2）どら焼き

（3）ようかん

答え

（1）団子

団子は、「上新粉」という米の粉を使って作ります。 「上新粉」は、普段私たちが「ご飯」として食べている「うるち米」というお米から作られます。餅を作る「もち米」とは種類が違います。

今日の献立の食育の視点…食事の重要性

今週は、須坂市や長野県でとれたり作られている「地域食材」をたっぷり使って給食を作っています。今日はその最終日ということで、さらにたくさんの「地域食材」を使っています。今までの給食で何回か紹介しているものもありますよ。みなさんは、今日の給食を見て、どの食材が「地域食材」かわかりますか？

クイズ

今日の給食は、何種類の「地域食材」が使われているでしょうか？

（1）3種類

（2）5種類

（3）7種類

答え

（3）7種類

須高産の米、須坂市産のしめじ、長野県産のソルガムの実、牛乳、豚肉、大豆、凍り豆腐です。「地域食材」を使った給食は、みなさんが長野県の農業や畜産業について知ることができたり、郷土料理を知って味わうことができます。目の前の給食にはたくさんの情報が詰まっています。それを、「給食センターだより」でみなさんに伝えています。

今日の献立の食育の視点…食品を選択する能力

今日のりんごは、「シナノゴールド」です。黄色の皮が特徴の長野県生まれの品種です。みなさんは、りんごの皮の色に赤色や黄色があるのはなぜか知っていますか？それは、りんごにはもともと、赤色と黄色と緑色の色素が含まれています。木の葉が様々な色に紅葉するのと同じことで、りんごが熟してくると、皮の中の緑色を作る色素がなくなり、代わりに赤色や黄色の色素が作られるようになります。その色素は品種によって含まれる量が違うので、黄色や赤色のりんごになります。りんごは、味はもちろん、見た目でも楽しめますね。

クイズ

「シナノゴールド」の時季が終わると、次に出てくる赤色のりんごは何と言うでしょうか？

（1）ふじ

（2）シナノスイート

（3）秋映

答え

（1）ふじ

給食でも今月の後半に登場します。お楽しみに！！

今日の献立の食育の視点…食品を選択する能力

「ベジ多みそ汁」は「それぞれの季節の野菜をたっぷり使ったみそ汁」と言う意味でつけられた名前です。今日は秋にとれる野菜などをたっぷり使った「秋のベジ多みそ汁」です。給食では野菜たっぷりの、「具だくさんのみそ汁」を作るように考えています。それは、野菜をしっかり食べてほしいからです。野菜は加熱すると生で食べるよりかさが減り、食べやすくなります。また、具だくさんにすると汁の量が減り、減塩になると言われています。だから、みそ汁にたっぷりの野菜を使っています。

クイズ

「秋のベジ多みそ汁」に入っている秋野菜は次のうちどれでしょうか？

（1）にんじん

（2）玉ねぎ

（3）さつまいも

答え

（3）さつまいも

その他に、里芋や白菜も秋野菜の仲間です。旬の野菜をみそ汁でたっぷりと味わってくださいね。

今日の献立の食育の視点…感謝の心

今日はサラダに長野市の「綿内れんこん」を使いました。「綿内れんこん」は、寒さが増してくるこれからが収穫の最盛期です。れんこんは、ハスという植物の根っこの部分を食べる野菜です。そのため、れんこんは泥の沼の中で栽培します。収穫は、泥の沼の中に入ってれんこんをかき出して行うそうです。その作業は機械化が進んでいるところもあるそうですが、「綿内れんこん」の農家の方のほとんどは手作業で行っているそうです。農家の方の丁寧な作業に感謝しながらいただきましょう。

クイズ

伝統のある「綿内れんこん」の栽培がはじまったのは、次のうちいつごろからでしょうか？

（1）江戸時代

（2）明治時代

（3）昭和時代

答え

（1）江戸時代

「綿内れんこん」の栽培は江戸時代から受け継がれてきました。昔からお正月に「先が見通せる」という意味で、縁起物として食べられてきました。歴史ある野菜を、この先もずっと伝えていきたいですね。

今日の献立の食育の視点…心身の健康

今日の魚は、給食でもおなじみの「さば」です。「さば」は体を作るもとになるたんぱく質を豊富に含んでいます。また、「さば」の脂には「DHA」や「EPA」という栄養素も含まれています。どちらも脳や神経を発達させ、記憶力や学習能力を高める働きがあります。また、血液をさらさらにし、生活習慣病になりにくくする働きもあります。「さば」も含めて魚にはこのような働きがあるので、みなさんにしっかりとってほしいと思い、給食では週に1回程度は献立に取り入れています。

クイズ

「さば」を漢字で書くと、魚へんに何と書くでしょうか？

（1）赤

（2）青

（3）黄

答え

（2）青

「さば」の背中が青いことから、魚へんに青と書きます。

今日の献立の食育の視点…食文化

「豚肉とごぼうのきんぴら」の「ごぼう」は中国から薬として日本に伝わったとされています。日本では今日のようにきんぴらにしたり、炊き込みご飯やみそ汁などいろいろな料理に使われていますが、世界を見ると、ごぼうを食べているのは日本の他には韓国と台湾くらいだそうです。食物繊維が多く含まれていて、かみ応えがある他に腸の調子を整え、生活習慣病の予防にも効果があります。

クイズ

須坂市には「信州伝統野菜」として有名なごぼうがあります。それは何というごぼうでしょうか？

（1）須坂ごぼう

（2）村山早生ごぼう

（3）八町ごぼう

答え

（2）村山早生ごぼう

今が旬の「村山早生ごぼう」は給食でも時々登場しますね。皮がやわらかくてあくが少ないのが特徴です。

今日の献立の食育の視点…食文化

給食センターでは、年に1回揚げパンを食べられるように計画しています。朝早く業者の中店さんに給食センターにパンを届けてもらい、給食センターで揚げた「きなこ揚げパン」です。パン皿に盛り付けて食べてください。

クイズ

揚げパン発祥の国はどこでしょうか？

（1）アメリカ

（2）日本

（3）イギリス

答え

（2）日本

揚げパンは、日本の東京で誕生しました。かたくなったパンをおいしく食べてもらうために油で揚げて、砂糖をまぶすことを給食の調理員さんが思いついたそうです。今日は調理員さんたちが、熱々に揚げたパンにひとづずつ丁寧にきなこをまぶして仕上げてくれました。

今日の献立の食育の視点…食文化

ソーセージの名前には、製造されている地名がついています。オーストリアの「ウインナーソーセージ」や、ドイツの「フランクフルトソーセージ」も地名からきています。同じように「ボローニャソーセージ」はイタリアのボローニャという町で伝統的に作られてきたソーセージです。また、ウインナーは羊の腸、フランクフルトは豚の腸、そしてボローニャソーセージは牛の腸に肉を詰めて作るそうです。

クイズ

オーストリアの「ウインナーソーセージ」は何という地名からきているでしょうか？

（1）ウイーン

（2）ウインナー

（3）ダーウィン

答え

（1）ウイーン

「ウイーンで作られたソーセージ」だから「ウインナーソーセージ」という名前がついたそうです。

今日の献立の食育の視点…食事の重要性

今日は、旭ケ丘小学校のこだわり献立です。「この献立は6年生で考えました。献立作成のポイントは、『どの学年でも食べやすいもの』です。主食に合う汁物を選び、主菜は人気の肉料理。副菜はのどごしさわやかなメニューを考えました。今日のこだわり献立を楽しみにして学校に来てくれた人がたくさんいるとうれしいです。楽しい給食の時間にしてください。」というメッセージが届きました。

クイズ

みなさんに人気の「いちごクレープ」の生地は何から作られているでしょうか？

（1）小麦粉

（2）そば粉

（3）米粉

答え

（3）米粉

通常クレープの生地は「小麦粉」で作られますが、給食のクレープは「米粉」で作られています。また、そば粉で作られたものは「ガレット」といいます。

今日の献立の食育の視点…食品を選択する能力

紫芋は、普通のさつま芋と同じように「食物繊維」がたくさん含まれています。「食物繊維」はおなかの調子を整えてくれる働きがあります。そして、これから寒くなりカゼが流行り始める季節ですが、カゼ予防に効果があるのが、「ビタミンC」です。「ビタミンC」は加熱すると壊れてしまいますが、紫芋の「ビタミンC」は芋のでんぷんに守られているので壊れにくい性質を持っています。

クイズ

紫芋の濃い紫色はある色素が関係しています。その色素は次のうちどれでしょうか？

（1）リコピン

（2）アントシアニン

（3）クロロフィル

答え

（2）アントシアニン

紫芋の他になすや紫キャベツなどに含まれています。「リコピン」はトマトなど、「クロロフィル」はほうれん草やピーマンに含まれています。