中学校・支援学校中学部（令和7年5月）

今日の献立の食育の視点は…食品を選択する能力

今日は、愛媛県で収穫された「新たけのこ」を使って煮物を作りました。たけのこは、収穫したらすぐに皮をむいて水煮にして出荷します。そうすると、たけのこがあくで苦くなってしまわないで、採れたての食感のまま長持ちさせることができます。「新たけのこ」はどんな食感がするでしょうか？

クイズ

たけのこは竹林の地面から生えてきます。食べごろのたけのこは、いつ頃でしょうか？

（1）地面から1メートルの大きさになったころ

（2）地面から頭が生えたころ

（3）まだ地面の中に埋まっているころ

答え

（3）まだ地面の中に埋まっているころ

たけのこは地面から顔を出すくらい成長すると、苦くて硬くなってしまいます。たけのこの頭がまだ地面に埋まっているころが、苦味もなく歯ごたえが良いです。地面の中のたけのこを探すのは、とても大変そうですね。

今日の献立の食育の視点は…心身の健康

今日は、朝ごはんに「野菜のおかず」を食べてきましたか？野菜には体の調子をととのえる働きがあります。「なんだか、今日は力がでない」という日は、もしかするとエネルギー不足ではなくて、野菜不足かもしれません。今日は、野菜をたっぷり使った「切り干し大根のスープ」を食べて元気な学校生活をおくりましょう。

クイズ

私はだれでしょうか？

• 私はもともと真っ白です。
• 外に出て太陽の光に当たると、日焼けして、小さくなります。
• おやきの具になると人気者になります。

今日の給食に出ている「私」は、いったい誰でしょうか？

答え

切り干し大根

切り干し大根は、細く切って太陽の光が当たる外に干して作ります。給食の切り干し大根は、太陽の日差しが強い宮崎県で作られたものです。

今日の献立の食育の視点は…食文化

今日は、「かまぼこ」を梅の香りがする天ぷらにしました。「かまぼこ」は、すりつぶした魚の身を材料にしたねり物という種類の食べ物です。ねり物の仲間には、ちくわ・さつま揚げ・なるとなどがあります。ねり物の歴史は古く、今からおよそ600年前の室町時代には「かまぼこ」が作られていたことがわかりました。

クイズ

「かまぼこ」の材料となる魚は、何でしょうか？

（1）ハモ

（2）ヒラメ

（3）スケトウダラ

（4）1～3の全部

答え

（4）1～3の全部

「かまぼこ」の材料には、ねり物にすると歯ごたえがあり、味が良くなる魚が選ばれます。地域によってとれる魚が違うので、その土地の味があるそうです。 今日の、「かまぼこ」は主にスケトウダラを材料にしています。

今日の献立の食育の視点は…食事の重要性

給食センターにはこの春に収穫された新玉ねぎが届いています。今日は新玉ねぎをたっぷり使ってキーマカレーを作りました。給食センターの大きなお鍋で玉ねぎを炒めると、とってもいい香りがします。新玉ねぎは炒めすぎると水っぽくなってしまうので、程よく食感が残るように炒めました。新玉ねぎの食感や味を楽しんでください。

クイズ

英語で牛乳は「ミルク（milk）」、人参は「キャロット（carrot）」、玉ねぎは「オニオン（onion）」です。では、「パン」は英語で何と言うのでしょうか？

（1）パン

（2）パーネ

（3）ブレッド

答え

（3）ブレッド

「ブレッド（bread）」です。ちなみに英語で「パン（pan）」は、鍋やフライパンのことを表します。給食の時間にも、英語を覚えることができますね。Enjoy your lunch！（エンジョイ ユア ランチ！）

今日の献立の食育の視点は…食事の重要性

給食の一人分のご飯の量は、小学校低学年で138グラム、中学年は160グラム、高学年は206グラムです。そして、中学生は230グラムです。体格や成長に合わせて、必要な量が増えていきます。体が成長するためにもエネルギーが使われているので、しっかり給食で栄養を摂ってほしいです。「鮭の塩こうじ焼き」と一緒にご飯をもりもり食べてください。

クイズ

「ご飯」を食べると、体にどんな良いことがあるでしょうか？

（1）脳の栄養になる

（2）元気な体になる

（3）歌が上手になる

答え

（1）脳の栄養になる

ご飯などの主食は脳の栄養になります。ご飯の栄養が脳に届くと、集中できるようになります。おかずとご飯を一緒に食べると、集中力も長持ちします。朝起きたばかりは、脳の栄養も空っぽです。朝ごはんをしっかり食べて登校しましょう。

今日の献立の食育の視点は…食文化

「キムたくご飯」は、塩尻市の栄養教諭たちが「子どもたちに漬物のおいしさを知ってほしい」という願いから考えました。今では長野県の学校給食から生まれた料理として全国に知られています。キムチとたくあんを炒めた具を、ご飯の上にのせて、スプーンでよく混ぜて食べてください。

クイズ

たくあんは、ある野菜を漬物にした食べ物です。次のうちどの野菜でしょうか？

（1）人参

（2）大根

（3）白菜

答え

（2）大根

昔からたくあんは、秋に収穫した大根を塩と糠に漬けこんで、冬の保存食として食べられてきました。白い大根がたくあんになると黄色くなるのは、大根の辛みの成分が黄色い色の成分に変わるからです。「キムたくご飯」で漬物の味や食感を楽しんでください。

今日の献立の食育の視点は…食事の重要性

今日は、「中華ソフト麺」を「みそラーメンスープ」でいただきましょう。「みそラーメンスープ」は、鶏がらを長ねぎと生姜といっしょに煮込み、だしをとります。そこにたっぷりの野菜を加えながら、最後に須坂市内のみそ屋さんから届くみそで味つけをします。給食のラーメンのスープは最後まで飲み干せるように、カップラーメンやお店のラーメンより薄味です。

クイズ

給食の味つけは、みなさんの健康を考えて薄味が基本です。みなさんが自分で健康を考えたとき、薄味にすること以外にどのような食事をすればよいでしょうか？

（1）好きなものを好きなだけ食べる

（2）ひとりで食べる

（3）自分にあった量を食べる

答え

（3）自分にあった量を食べる

給食は、みなさんが健康に成長するための食事のお手本です。毎日の給食を参考にしながら、自分の食生活を振り返ってみましょう。

今日の献立の食育の視点は…食品を選択する能力

毎日おいしく食事ができるのは、歯や口が健康だからです。みなさんの歯はほとんど大人の歯に生え変わってきましたが、これから生える歯もあります。丈夫な歯をつくるには、歯をつくるもとになる食品が必要です。今日の給食の中で、牛乳、油揚げ、きびなごが歯をつくるもとになる食品です。どれもよく噛んで食べて、丈夫な歯をつくりましょう。

クイズ

健康な歯や口をつくるためには、よく噛むことも大切です。歯をつくるもとになり、よく噛んで食べる食品は、次のうち、どれでしょうか？

（1）ししゃも

（2）もやし

（3）だいこん

答え

（1）ししゃも

「ししゃも」は、「きびなご」と同じ、頭から尻尾まで食べられる魚です。細かな骨がありますが、そこには皆さんの歯や骨をつくる「カルシウム」があります。奥歯を使って噛むと細かくなって食べやすいですよ。

今日の献立の食育の視点は…心身の健康

須坂市はりんごやぶどうなどの果物が有名ですね。果物には、ビタミンという体の調子を整える栄養素があるので、成長期の皆さんに食べてほしい食品です。しかし、果物だけでは体によい働きをしません。主食やおかず、牛乳と一緒にバランスよく食べることが大切です。今日の果物は「宇和ゴールド」です。見た目はグレープフルーツに似ていますが、苦味が少なく果汁が豊富でジューシーな味わいが特徴です。果物も食べて、元気に過ごしましょう。

クイズ

宇和ゴールドの産地はどこでしょうか？

（1）北海道

（2）長野県

（3）愛媛県

答え

（3）愛媛県

「宇和」とは、愛媛県の西部地方の昔の呼び名です。

今日の献立の食育の視点は…食文化

「若竹」とは、日本料理でよく使われる表現で、わかめの「わか」とたけのこの「たけ」で、「若竹」です。わかめとたけのこは、どちらも春が旬の食べ物です。旬とは、その食べ物がいちばんおいしくて、栄養もたっぷり含まれている時期です。特にたけのこは成長がはやく、おいしく食べられるのは土から出て30日間くらいと言われています。今日の給食では、昆布とかつお節からていねいに「だし」をとりました。旬の食材をだしの味で楽しんでください。

クイズ

「たけのこ」は、竹のどの部分を食べているでしょうか？

（1）葉っぱ

（2）茎

（3）根っこ

答え

（2）茎

竹は地面の中に茎があり、新しく伸びた茎が地面から出ようとしたところを収穫します。これを「たけのこ」と呼んでいるのです。今日は愛媛県でとれたばかりの「孟宗竹」という太い種類の「たけのこ」です。

今日の献立の食育の視点は…心身の健康

カレーの日なら、いつもよりご飯が多く食べられると感じたことはありませんか。それは、カレーに食欲がわくスパイスが何種類も入っているからです。カレーのにおいをかいだだけで、おなかがすきますね。さらに、給食のカレーは2種類のカレールウを混ぜて、食べやすい味にしています。さらに。小学生と中学生では辛さの調節もしています。中学1年生のみなさんは、小学校の時と少し辛さがちがうことに気が付きましたか？

クイズ

カレーの日は、食べやすいですが、「よく噛むこと」も忘れないように、今日は、ある食材を組み合わせました。次のうち、どれでしょうか？

（1）海藻

（2）いか

（3）野菜

答え

（2）いか

カレーの日はいつもより噛む回数が減ってしまうと言われています。そこで給食では、カレーの日には意識的に噛み応えのあるおかずを組み合わせています。おいしく食べながら、よく噛むことも意識してください。

今日の献立の食育の視点は…食文化

「ハンバーガー」とは、牛肉のパティをバンズと呼ばれるパンにはさんだ食べ物で、アメリカを代表する国民食のひとつです。ハンバーガーは文化や好みに合わせてさまざまなアレンジがされ、世界中に広まりました。具材のアレンジだけではなく、バンズの代わりにご飯にはさんだ「ライスバーガー」などもあります。今日は、丸パンにハンバーグをはさんで食べてください。お好みでグリーンサラダをはさんでもおいしく食べられますよ。

クイズ

「ハンバーグ」はどこの国で生まれた料理でしょうか？

（1）アメリカ

（2）イタリア

（3）ドイツ

答え

（3）ドイツ

今日はひっかけ問題でしたね。「ハンバーガー」はアメリカの国民食のひとつと言われていますが、「ハンバーグ」はドイツのハンブルグというとことで生まれた料理です。

今日の献立の食育の視点は…感謝の心

今日は、小中学校合わせて約4000人分の麻婆豆腐を作りました。一度にたくさんの麻婆豆腐を作るのは大変な作業です。おいしく仕上げるために、ひき肉を力いっぱいかき混ぜながら炒めます。豆腐は、火が入りすぎて硬くならないように、一度ゆでておいてから、お肉と一緒にして崩れないように煮込みました。

クイズ

今日の麻婆豆腐には、小中学校合わせて、どのくらいの豆腐を使ったでしょうか？

（1）10キログラム

（2）50キログラム

（3）220キログラム

答え

（3）220キログラム

調理員さんが豆腐を一丁ずつ包丁で切ってくれました。これだけの量の豆腐を切るだけでも一苦労です。いつも以上に手間をかけて作った給食センター自慢の味を楽しんでください。

今日の献立の食育の視点は…食文化

アスパラガスは、今が旬の野菜です。独特のやわらかさと歯ごたえが特徴です。アスパラガスに含まれる栄養素として有名なのが、「アスパラギン酸」です。「アスパラギン酸」は疲労回復やスタミナアップに効果があると言われています。日本では、緑色の「グリーンアスパラガス」がよく食べられていますが。光を当てずに育てると、色の白い「ホワイトアスパラガス」になります。ヨーロッパでは春を告げる野菜として、「ホワイトアスパラガス」も人気があるそうです。

クイズ

ドイツではアスパラガスのことを、「春の○○（マルマル）」と呼ばれています。なんと呼ばれているでしょうか？

（1）春の宝石

（2）春の太陽

（3）春のお薬

答え

（1）春の宝石

今日の献立の食育の視点は…食品を選択する能力

きのこには、しいたけ、えのきたけ、しめじ、マッシュルームなどたくさんの種類があります。また、きのこにはおなかの調子を整える働きや、骨や歯を強くする働きがあります。さらに、うま味成分も多く、料理をおいしくしてくれる働きもあります。長野県はきのこの生産量が全国1位です。今日のみそ汁の甘シャキえのきは須坂市でとれたもので、和え物のなめ茸は長野県産です。 地元でとれたきのこの味を味わいましょう。

クイズ

「甘シャキえのき」の名前の由来は次のうちどれでしょうか？

（1）甘い香りがして、シャキシャキした食感がするから

（2）甘い味がして、シャキシャキした食感がするから

（3）甘い味がして、食べたときシャキシャキと音がするから。

答え

（2）甘い味がして、シャキシャキした食感がするから

ぜひ「甘シャキえのき」の特徴を感じながら、みそ汁を食べてみてください。

今日の献立の食育の視点は…食品を選択する能力

今日は、赤色と黄色のパプリカを使った、「カラフルピーマンの炒め物」をいただきましょう。パプリカとピーマンは同じ仲間の植物で、育て方も実り方も同じです。パプリカは赤色や黄色、オレンジなどの色があるのに対し、ピーマンは緑色だけだと思う人も多いと思いますが、ピーマンも緑色のものを放置しておくと黄色や赤色になります。ピーマンは古くから日本で栽培されていましたが、パプリカは1993年に初めて日本に輸入された、比較的新しい野菜です。

クイズ

パプリカは、赤色や黄色はよく見かけますが、次のうち実際にある色のパプリカは次のうちどれでしょうか？

（1）青いパプリカ

（2）白いパプリカ

（3）金色のパプリカ

答え

（2）白いパプリカ

パプリカはピーマンに比べると苦みが少なく、甘味があるのが特徴です。今日は炒め物に使いましたが、サラダに使ってもおいしいです。

今日の献立の食育の視点…食品を選択する能力

今年度初のソフト麺を心待ちにしていた人もいますね。ソフト麺は、今から約60年前、1960年頃「ソフトスパゲッティ式麺」として、東京都の学校給食から生まれました。昔は主食にコッペパンしかなかったので、ソフト麺が給食に出ると大人気だったそうです。今では、ソフト麺のバリエーションも増えて、中華麺タイプやうどんタイプもあります。

クイズ

ソフト麺に使われている小麦粉は、どこでとれたものでしょうか？

（1）アメリカ

（2）北海道

（3）長野県

答え

（3）長野県

うどんなどの麺に向いている「シラネ小麦」という品種の小麦粉です。昔から「地粉」とも呼ばれ、うどんやおやき、そばの打ち粉に使われてきました。今日は、たっぷりの野菜をみじん切りにして作ったミートソースでソフト麺をいただきましょう。

今日の献立の食育の視点は… 食文化

今日は「端午の節句」献立です。5月5日は「こどもの日」。昔から子どもたちの健やかな成長を願う日です。給食では『竹の子のようにすくすく育ってほしい』という願いを込めて「たけのこご飯」にしました。主菜は、「鰆の西京みそ焼き」です。西京みそは、信州みそに比べて塩分が少なく甘みとまろやかさが特徴のみそです。鰆のうまみと合わさってご飯の進むおかずになっていますよ。

クイズ

昔から端午の節句には「柏もち」が食べられてきました。次のうちどんな由来があるでしょう？

（1）運気が上がるように

（2） 健康に成長するように

（3） お金持ちになるように

答え

（2）健康に成長するように

柏の葉は、新しい芽が出るまで、古い葉っぱが落ちないことから、親から子どもへ命がつづくようにと縁起をかついでいます。ちなみに、端午の節句の日に「柏もち」を食べるようになったのは江戸時代の中ごろからだそうです。

今日の献立の食育の視点は「食品を選択する能力」

今日の魚、「いなだ」は「ぶり」の稚魚です。稚魚から成魚になるまでの間に、成長に応じて名前を変える魚を、「出世魚」といいます。なぜ同じ魚なのに名前を変えて呼ぶのかというと、出世魚は成長の仕方が極端だからです。「ぶり」はその時々で大きさが倍以上に成長します。魚を調理するときに、大きさが全然違うのに名前が一緒だと紛らわしいことから、名前を変えているという説もあるそうです。

クイズ

「いなだ」の他に「出世魚」と呼ばれる魚は、次のうちどれでしょうか？

（1）鯛

（2）いわし

（3）さんま

答え

（2）いわし

これから6月の梅雨の時期にかけておいしくなる「いわし」も、成長に応じて名前を変える「出世魚」の仲間です。どんな名前で成長していくか、ぜひ調べてみてください。

今日の献立の食育の視点は「食文化」

「夏も近づく八十八夜～♪」小学校の音楽の教科書に、「茶つみ」の歌がのっていたのを覚えていますか。立春から数えて88日目を「八十八夜」といいます。毎年この頃は天気が良いため、昔から田んぼの準備やお茶の葉を摘むにはとても良い季節と言われています。今日は、抹茶パンの香りで、茶摘みの季節を感じてください。

クイズ

お茶の葉を炒って作るお茶は、次のうちどれでしょうか？

（1）ほうじ茶

（2）紅茶

（3）煎茶

答え

（1）ほうじ茶

お茶は、同じ茶葉から様々な種類が作られます。「紅茶」は、茶葉を揉んで作られ、「煎茶」は茶葉を蒸した後、乾燥させて作られます。作業が違うだけで色や香り、味までちがうものができるなんて、おもしろいですね。