あなたにも出来る応急手当~心肺蘇生~

更新日:2024年03月26日

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心肺蘇生

救急車が来るまでの、「空白の時間」を埋めるのは、その場にいるあなた自身です

1.反応の確認

反応(意識)があれば「どうしたのか」等、状態を尋ねます。倒れている人の肩口に座り、両肩を軽く叩きながら大声で呼びかけます。

何らかの応答や目的のある仕草がなければ “反応無し” と判断します。

倒れている人に大丈夫ですか?わかりますか!と男性が声を掛け反応を確認している様子のイラスト

2.助けを求める

「誰か来て!人が倒れています!」反応がなければその場で大声で叫んで助けを求めます。

  • 誰かが来た場合
    その人に119番通報とAEDの手配(近くにある場合)を依頼します。
  • あなた一人だけの場合
    ここであなたが119番通報を行いAED(近くにあれば)を取りに行きます。
倒れている人のそばで男性が「だれか救急車を呼んで!」と周りに助けを求めているイラスト

3.呼吸の確認

胸とお腹の動きを見て「普段どおりの呼吸」をしているか10秒以内で確認します。

4.胸骨圧迫…酸素の含まれた血液を循環させる

胸の真ん中に一方の掌の付根を置き、その上に他の手をそえて胸骨が少なくとも5センチメートル沈むまでしっかり圧迫します。(圧迫の速さは少なくとも1分あたり約100回、回数は30回を目安)小児は、約1/3沈むまで圧迫する。乳児は、指2本で約1/3沈むまで圧迫する。

胸骨圧迫の位置のイラスト
胸骨を圧迫する時の手の部分(手のひらの付け根の場所)を示した手のイラスト

5.気道の確保…空気の通り道を開通させます。

頭側の手は額に当てたまま、もう片方の手の人差指と中指の2本をあご先に当て、あごを引き上げながら頭を後ろに反らせて、気道を確保します。

1歳未満の乳児では過度な後屈に注意します。

気道確保のイラスト

6.人工呼吸…人口呼吸がためらわれる時には省略してすぐに胸骨圧迫を実施します

胸骨圧迫30回後、人工呼吸を開始します。
(感染防止のため、相手との口の間に感染防護具等を必ず入れてください。準備に時間が掛かる場合は胸骨圧迫を優先して実施します。)

気道確保のまま、額に当てた手の親指と人差指で相手の鼻をつまみます。

口を大きく開けて相手の口を覆い、空気が漏れないようにし、約1秒かけて、胸の上がりが見える程度の量を吹き込みます。

いったん口を離し、同じようにもう一度吹き込みます。

人工呼吸のイラスト

7.心肺蘇生…胸骨圧迫30回と人工呼吸2回の組み合わせ

30回の胸骨圧迫と、2回の人工呼吸を交互に繰り返します。

他の救助者と交代可能ならば約1~2分を目安に交代してください。

これを何らかの応答(声を出すなど)や目的のある仕草(嫌がるなどの体の動き)が現れる、または救急隊に引き継ぐまで継続して行います。

心肺蘇生のイラスト

目的のある仕草・体動・呼吸がある場合(回復した場合)

回復体位(吐物による窒息やその場を離れる場合)
横向きにして、あごを前に出し、上方の手を曲げて手のひらを顔の下に入れます。さらに上側の膝を約90度曲げて、後ろに倒れないようにして、呼吸等を観察します。

回復体位のイラスト

救命の連鎖

心停止の予防 ⇒ 早期知識と通報 ⇒ 一次救命処置 ⇒ 二次救命処置と心拍再開後の集中治療

AED(自動体外式除細動器)

AEDの使い方イラスト

対象者に反応がなく「普段どおりの息」がなければ使用します。

AEDは、電源を入れると音声メッセージと点滅するランプであなたが実施すべきことを指示してくれます。落ち着いてそれに従ってください。

この記事に関するお問い合わせ先

消防本部
所在地:〒382-0094 長野県須坂市大字小山1306番地
電話番号:026-245-0119
ファックス:026-248-4460
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