スギナモ(希少水生植物)を大切に

更新日:2024年03月26日

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須坂市には、希少な水生植物「スギナモ」があります。(長野県で須坂だけ!)
県内では下水内郡、上水内郡、上高井郡、下伊那郡で記録があるとされますが、昭和37年(1962年)に須坂市で採取した以降は確認されていなかったため、長野県版レッドデータブック(維管束植物編)[平成13年度(2002年)発行]の絶滅種に分類されていました。
しかし、平成16年(2004年)6月にせせらぎサイエンス(水辺観察会)講師の宮入先生と県環境保全研究所によって、市内4か所での生育が再確認されました。
このことから平成26年(2014年)に改定された「長野県版レッドデータブック(植物編)2014」では、スギナモは絶滅種から絶滅危惧1A類へとカテゴリーの変更が行われました。
この自然環境を絶やさず後世に残すため、良質な水環境の保全とともに、安易に刈り取ることのないようご協力をお願いします。

「スギナモ」とは

  • 湖沼や湿原、河川などに生える多年生の沈水、抽水植物です。世界ではシベリアやアラスカなど北半球の寒冷地に、日本では北海道、本州中部以北に分布しています。(須坂は国内の南限とされています。)
  • 茎は10~60センチメートルで、流れが速い場所では水中になびき、遅い場所では水面上に出ます。茎と葉がシダ植物のスギナに似ていることからその名がつきました。
スギナモの写真
スギナモのイラストの写真
スギナモの生育地の様子の写真
河川に生育しているスギナモの写真
水中になびいているスギナモの様子の写真

スギナモ復元活動

平成24年9月28日 田の神町『ほたる公園』の小川に、スギナモを移植しました!

ほたる公園には湧水があり、以前はホタルやスギナモが生息していましたが、近年ではどちらも確認されなくなりました。そこで、市内近辺に生育しているスギナモを採取し、ほたる公園に移植を行いました。移植したスギナモは、自生・繁茂を目指してモニタリング中です。

移植前

移植前のほたる公園の小川の写真
ヨコエビの写真

ヨコエビ

何も無い小川ですが、よく見るときれいな川に住むヨコエビがたくさんいました。

市内のスギナモを採取

3人の作業者が市内の川からスギナモを採取している様子の写真

繁茂している川から根こそぎ採取します。

ほたる公園に移植

3人の作業者がほたる公園にスギナモを移植している様子の写真

報告書

移植後

ほたる公園に移植後、小川の流れになびいているスギナモの写真
スギナモの上にカエルがのっている写真

早速カエルも遊びに来ました

移植したスギナモの様子の写真

移植から1カ月後

スギナモ移植から1カ月後の様子の写真

水流の場所によって、枯れてきたものもあるますが、順調に自生し始めました!

この記事に関するお問い合わせ先

市民環境部 生活環境課
所在地:〒382-8511 長野県須坂市大字須坂1528番地の1
電話番号:026-248-9019 ファックス:026-246-0750
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