【市民の声】『ブルーベリーと豊丘地域に対する思い』 そのさとブルーベリー農園 市川幸夫さん 市川めぐみさん(豊丘町)

更新日:2025年02月26日

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地域の想いを農園からお届け

上信越高原国立公園である「五味池破風高原」は6月になるとレンゲツツジの群生が見頃を迎え、100万株を超えるレンゲツツジの赤い花が咲き誇る景色を見ることができます。

今回のインタビューは、その五味池破風高原の麓にある豊丘地域でブルーベリー農園「そのさとブルーベリー農園」を営む市川さんご夫婦です。農園オープンから今年で3年目を迎えるそうです。

ブルーベリー農園づくりのきっかけ

「私(幸夫さん)の父が農家で、果樹や野菜を作っていたのですが、6年程前に体調を崩してしまい、畑が空いてしまったんです。そのまま耕作放棄地にはしたくないと思い、全く農作業経験のない私たちでしたが、畑を利用して何か栽培できる作物はないか、高齢になっても続ける事が出来る物はないかと色々探していました。」「そんな時、妻が新聞でブルーベリー栽培の記事を読んだのがブルーベリーとの出会いです」

ブルーベリーの可能性

「ブルーベリーは消毒が殆ど不要で、手摘みした実をそのまま食べることができるので収穫体験もできます。また、木の手入れの手間もそれほどかからず、管理もしやすく、これなら私たちでも出来るかも知れないと思い、ブルーベリーのことについてさらに調べました。」「すると、日本でいち早くブルーベリーの栽培をした信濃町のブルーベリー農家さんのことを知りました。夫婦二人でその農家さんに会いに行くと、なんとその方が偶然にも私(幸夫さん)の知り合いだったんです。」

「そんな縁もあり、ブルーベリー農園づくりを教えてほしいとお願いしたら、快く引き受けてくださいました。」「土づくりや木の手入れ、苗の育て方など色々と教えていただき、現在50アールの農園には25種類のブルーベリーの木が500本植わっています。おすすめの品種はチャンドラーという500円玉ほどの大きさの実がなるブルーベリーです。他にもカシスの木も120本ほど植えています。」

「今年はブルーベリーに加えてカシスの摘み取り・果実の直売も考えています。また、ブルーベリーとカシスの果実を新鮮なうちにジャムやアイスクリームに加工し販売もしています。ジャム、アイスクリームは大変好評をいただいておりおすすめです。」「昨年は関東や中京圏からも収穫体験に来て下さいました」

そのさとブルーベリー農園のある豊丘地域は、住民自ら耕作放棄地を開墾してそば栽培を行っており、地域活動が盛んに行われています。市川さんもその活動に参加しており、昨年は豊丘産そば粉使用のそばアイスを開発し、販売したそうです。

地域の方々の思いを届けたい

「私(幸夫さん)はこの地で生まれ育ちました。冬場の雪の量は市街地より少し多いですが、とても住みやすいところだと感じています。」「ですがこのまま高齢化が進むと、この地域はなくなってしまうかもしれません。」「そばアイスを作ったのも、地域の方々の活動に対する思いを、市内に限らずいろんな方々に知っていただき、豊丘という地域を色んな方に知って頂きたいと思ったからです。」

そばアイスのラベルにも豊丘地域の方の直筆で、「豊丘で育ったそば粉使用」と書いていただきました。「これから暑くなる時期に是非食べていただきたいです」

今後の展望

「ブルーベリー、カシスを通じ、沢山の方々と交流し、須坂市豊丘地域をより一層発展させていきたいです。」

「豊丘地域は、農業後継者が少なくなり、また高齢化が進み、耕作放棄地が目立つようになってきています。それぞれ放棄地をなくすため、いろいろな作物等を栽培しておりますが、今後の高齢化を考えると、手入れ、管理がしやすい、カシス栽培が良いと思います。」「カシスは、土地を選ばず、比較的簡単に栽培、収穫ができ、これからの市場に最適と思われます。豊丘をカシスの里として須坂市並びに豊丘の発展地域につながればと思います」

市内のイベントへの出店・売り子や農園の管理・運営はめぐみさんがメインで行っており、幸夫さんは本業の傍ら農園の営業・広報や地域活動を中心に取り組んでいらっしゃいます。

農園の営業は7月初旬から8月のお盆まで行っております。また、そばの収穫をお祝いする新そば祭りは11月の下旬に開催しております。

(2015年6月 地域おこし協力隊松田)

【注意】インタビューの内容は取材当時のものです。

そのさとブルーベリー農園

そのさとブルーベリー農園は黄色いお家が目印です。

  • 【住所】長野県須坂市豊丘町742-1
  • 【電話番号】026-248-4627

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