【市民の声】『高齢化や人材不足で悩む農家を救うスピードスプレヤー』ショーシン 代表取締役社長 小林さん(小河原町))
須坂市から日本の農業を支える株式会社ショーシンとは?
株式会社ショーシンは果樹用のスピードスプレイヤー(農薬を散布するために用いられる薬剤噴霧機)を作られている会社です。インタビューに答えていただいたのは、小林代表取締役社長と製造部の小河原常務取締役です。
自走式スピードスプレヤーの開発のきっかけ
「スピードスプレヤーを導入するきっかけは、須坂が果樹が盛んだったことです。農家の方が、安全かつ効率的に防除作業をするためにはどうしたら良いか?というところから始まりました。
元々ショーシンは、自動車整備および農用ティラー生産の会社でした。輸入品のスピードスプレヤーが当時、国内で先駆けて須高地区に導入が始まりました。輸入品は、トラクターで牽引する構造であり国内の果樹園では小回りが利かず不便でした。そのような経緯から自動車整備等の知識を活かし、日本で始めて自走式で小回りの利くスピードスプレヤーを開発しました。」「果樹園防除の負担を大幅に軽減し、日本の農業発展に貢献してきました」
現場原物主義
「図面だけ渡してその通りに製品が出来上がることはまずありません。必ず設計者と製作現場のコミュニュケーションが必要になります。」「そこで弊社は設計のビルと製造の工場を、渡り廊下で繋げました。これは設計者と現場がすぐに話合うことができるからです。」「だから弊社は、農家の方の多様な要望に応え、柔軟性とス ピードを持ちお客さんの要望に対応することができます」
スピードスプレヤーのライフサイクルを強力にサポートする
「弊社は、スピードスプレヤーの設計、製造、営業、アフターサービスまで行っています。大手と違い、あまり外注に出さず、自社で製造を行うのでノウハウがあります。使っていただいているお客様も、故障で壊れたとき、すぐに対応ができるということで他の会社から乗り換える方もいらっしゃいます。ですのでスピードと柔軟性が強みです」
スピードスプレヤー?神奈川県出身で農業にあまりなじみのない私にとっては初めて聞く言葉でした。「須坂で設計から修理までやっている自動車メーカーがあるよ」と前回の須坂仕事発見記でお世話になった相崎電機製作所(現在の株式会社Aizaki)の池田社長から紹介していただき御縁を持つことができました。今後も、高齢化や人材不足で悩む農家を救う車であって欲しいと思いました。
(2015年7月 地域おこし協力隊 和田)
(インタビューの内容は取材当時のものです。)
株式会社ショーシン
- 【住所】長野県須坂市小河原2156
- 【電話番号】026-245-1611
更新日:2025年02月20日