【移住者の声】『そっとあたたかく、やわらかい家事の道具』 Sketch in hike オーナー依田しずよさん(本上町)
くぐり戸を抜けて飛び石を歩いたところに佇む、土蔵を改修した雑貨店
築100年近くの土蔵を改修した「Sketch in -hike-」(スケッチイン ハイク)は家事の道具や生活雑貨を扱っている雑貨屋さんで今年の7月にオープンしました。 須坂市本上町にあるゲストハウス蔵の奥にある、くぐり戸を抜け、飛び石を歩くと庭が広がっています。庭の右手側の柿の木の裏にあります。住宅地の中なので、くぐり戸を抜けると、別の空間が広がり、たどりつくまで探検をしているようでワクワクします。
「Sketch in -hike-」のオーナーである須坂市出身の依田しずよさんに須坂で「Sketch in -hike-」を開かれた理由や大切にしていることなどを聞きました。
ちなみに、依田さんのご主人は、施工管理までできる設計士です。ご主人の協力で、築100年近くの土蔵の空間が生まれ変わりました。
お店を開くきっかけ
「雑貨屋を開こうと思ったきっかけは、東京に住んでいた時に雑誌で調べ、色々なお店を回り気に入ったお店に行くと楽しかったり気持ちの良い気分になりました。また、クリスマスの時期に雑貨屋さんでアルバイトをしていて、クリスマスツリーの飾りなどを販売し、すごく楽しそうにお客さんが商品を買って帰られるのを見て幸せな気分になりました。そんなことから、いつかお店を開きたいと思っていました。 その後、長野市で気に入った物件があり、お借りして雑貨屋を開き13年営業しました。
須坂に移転した理由は、ゲストハウス蔵のオーナーの山上さんとオーナーのお母さんの誘いがあったことや、ゲストハウス蔵の裏の立地が気に入り、くぐり戸を抜け飛び石を歩き、お店に入るまでの過程を来ていただいたお客さんが楽しんでいただけるのではないかということで決めました。」
扱っている商品について
「流行に流されず、オープン当初から長く扱っている商品が多いです。例えば、ドイツ生まれのウェックというメーカーのガラス保存食器です。一時期、人気で全国の雑貨屋さんに広がり、その後あまり見かけなくなったりしましたが、良いものだと思ったのでずっと扱っています。 揃えている商品の仕入れについては、基本的に探すというより色々なところに行き、目の前にあり良いものだと思ったものを仕入れます。良いものだと思う基準は、飾りではなくしっかり使えるもの、古くなってもカッコ良く味のあるもの、回りにあるものと調和するものです。」
空間や生活に馴染むこと
「Sketch in -hike-」の空間は、入り口の扉が重りで閉じる仕組みになっていて、重りには多面体のガラスが使われ、開閉時にカラカラとかわいい音を立てたりします。小さい窓にちょこんと人形が座っていたりと、不思議と心地良い一体感があります。そんな一体感がある空間が良いなと思い、依田さんの好きな空間について気になり聞いてみました。「例えば好きな絵だったり、好きな人形がおいてある部屋なんて素敵です。北欧風やナチュラル風などに縛られることなく、そこに住んでいる方の色が表れたり、気持ちの良い空間が一番だと思います。」
インタビュー中も、お客さんが何人かいらっしゃっていました。商品を買い求め、帰っていく姿を見ていたのですがなんだか楽しそう。お部屋に合うとっておきのアイテムをみつけたのでしょうか。心をくすぐる家事の道具や生活雑貨ばかりの「Sketch in -hike-」ぜひ一度、足を運んでみてはいかがでしょうか?
(2015年10月 地域おこし協力隊 和田)
(インタビューの内容は取材当時のものになります。)
sketch in-hike- (スケッチインハイク)
- 【住所】須坂市須坂39
- 【電話】026-285-0113
- 【営業時間】11時00分~16時30分
- 【定休日】月曜日と火曜日は定休日。日曜日は不定休
更新日:2025年02月20日