【移住者の声】『峰の原高原で子育て』 ペンションスタートライン 古川茂紀さん(峰の原高原)

更新日:2025年02月27日

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「好き」から事業をどんどん拡大。峰の原高原での生き方とは

峰の原高原の第2ペンションエリアに鮮やかな緑色のペンションがあります。ペンションスタートラインのオーナー、古川さんご夫婦は、東京から移住をして、峰の原高原でペンションを営んでいます。

オーナーの古川さんは、昆虫や魚が大好きで、水槽や虫かごがたくさん並ぶ、秘密の地下室まであります。虫好き、魚好きのお客様も全国から泊まりに来るそうです。ペンション経営や峰の原高原での暮らし、子育てについてお伺いしました。

家族で始めたペンション経営

「私は、父の影響から、よく一緒に釣りや昆虫採集に出掛けていました。」

「実家は、東京のど真ん中でしたので、辺りには自然が無く、自然豊かな所への憧れはありましたね。そんな中で、私が大学を卒業して少し経った、昭和61年(1986年)10月に家族で峰の原高原にペンションをオープンしました。」

「父は、仕事が忙しく、基本的には東京で働いていましたが、母が厨房を担当し、兄が接客、そして私はその2人のフォローをしていました。」「私は虫や魚が好きだったので、住むなら海沿いか、雑木林や川のあるところが良かったのですが、峰の原は、真逆の環境でした。」「また、就職せずにそのままペンション経営をすることに関して、戸惑いはありませんでした。私自身や私の家族も、就職に関しては、サラリーマンでなければいけないという考えもありませんでした。ペンション経営も、始めてみたら楽しいもので、生活には満足していました」

夫婦二人でペンション経営へ

「その後、兄は、父の仕事の手伝いで東京に戻ってしまい、母と私でペンションを切り盛りしていたんですが、母が年末に大けがをしてしまったんです。幸い、大事には至らなかったのですが、母にこれ以上負担を掛けられないという思いもあったので、私が宿を経営することにしたんです。」「その後、平成2年(1990年)に結婚し、夫婦二人でペンションを営み始めました」

好きを仕事に

「ペンションを経営していたのですが、魚好きの私としては、どうしても一から魚を養殖したいという思いもありました。」「夫婦でペンションを切り盛りするようになり、初めは大変でしたが、落ち着いたころから、魚の養殖を始めることにしました。」
「市外ではありますが、水利権を取得し、岩魚などの川魚の養殖をしています。そこで養殖した魚は、料理としてお客様にも提供しています。」「自分にとって、信州で暮らすことは、天国なのかも知れないです。信州は、私の好奇心を刺激する大きな遊び場で、住んでいても飽きることがないです」

地域全体で子どもたちを見守ってくれている

「大学時代には、塾で講師をしていたこともあり、峰の原でも長年子どもたちに勉強を教えていました。」「私自身、子どもが好きでしたので、今でも、菅平(すがだいら)の中学校にバスケットを教えたり、定期的に塾で算数も教えています。」

「峰の原の子どもたちは、保育園、小中学校と10年以上同じ子どもたちと顔を合わせるため、子どもたちの繋がりも都会とは違います。」「また、地域で見守っている雰囲気もあり、私たち夫婦も周りのペンションオーナーに助けて頂きながら子育てをしてきました。」「説明が難しいですが、峰の原で育った子どもたちは、都会の子と比べて感性が豊かだと感じます。峰の原の自然からさまざまなことを教わっているのだと思います」

峰の原での暮らし

「養殖や塾講師など、今までいろんなことをしてきましたので、私は、ペンション経営者という感覚はほとんど持っていません。ただ、自分の中でこれだという芯は、常に持っています。」「ペンションオーナーは全て自分でやらなければならない分、納得して仕事ができます。」「しかし、何もしなければ、生活していけません。そして、やること全ては、自分の責任になります。」

「しかし、自分の生き方を洗練させていくには、これほど恵まれた環境もないと思います」

(2015年2月)

【注意】インタビュー内の情報は取材当時のものです。

ペンションスタートライン

【住所】長野県須坂市仁礼峰の原高原3153-885

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