【移住者の声】『ペンション経営の魅力』 ひらたペンション オーナー 平田英之さん(峰の原高原)

更新日:2025年02月27日

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都会の店主からペンションオーナーへ

峰の原高原の第1ペンションエリアは峰の原高原スキー場と同じ位置に面しており、ゲレンデまですぐ行けるのが特徴のエリア。

ひらたペンションのオーナー、平田さんご家族は、親子2代でペンション経営をされております。昭和51年の7月にオープンして、もうじき40年。峰の原のことなら何でも知っているオーナーです。峰の原への移住の経緯や、ペンション経営についてお伺いしました。

都会での暮らし

「若い頃は、大阪でお店を経営しておりました。今でもそうですが、大阪は商売の激戦区でしたので、毎日休みなく、働いており、唯一休めたのが、年越しでした。」「スキーが大好きだった私は、年越しには、家族を連れてスキー場で過ごしておりました。スキー場は、シーズンになると連日満員で、とても賑わっておりました。当時は、スキーブーム真っ只中で、リフトも1時間待ちは当たり前の時代でした。」「賑わいがあるスキー場に、楽しそうに宿のオーナーが働き、お客さんも大好きなスキーを楽しんでおり、その様子を見ていると、次第に大阪の激戦区で、心も体も消耗しながら、仕事や子育てに明け暮れている自分の働き方について疑問が沸いてきたのです。」「特に、子育ての面で、もっと環境の良い所で子育てをしたいという思いがありました。その後、宿泊業について調べるため全国のスキー場を訪れ、宿に泊まり、情報収集を行いました」

全てを捨て峰の原高原へ

「情報収集をするうちに、知識も深まり、宿泊業への気持ちはどんどん高まっていきました。あとはタイミングだけでした。」「そんなある日、長野県が保健休養地開発する、峰の原高原のことを知ったのです。私は、その情報を得た瞬間に、これしかないと思い、次の日には須坂市に出向き、分譲地を見に行きました。」

「スキー場からも近く、周辺にはテニスコートもあり、これならスキーに限らず、年間を通して、宿泊業として生計を立てられると思い、その日のうちに、スキー場から一番近い場所を決めました。」「大阪に戻り、親戚や取引先の方にペンションをするんだと言うと、何を考えているんだと言われました。」

「当時は、ペンションなんてまだ世間一般に浸透しておらず、まして、私自身の事業も、2店舗に拡大し、マイホームも建てたばかりだったのですから。ですが、大阪にあるもの全てを捨ててでも、峰の原でのペンション経営に、商機と豊かな暮らしの実現の可能性を感じており、既に大阪で商売を続ける気持ちも薄らいでいました」

峰の原高原の暮らしとペンション経営

「私は、生まれが広島県の豪雪地帯だったので、雪やインフラの問題は全く気にしておりませんでした。田舎で育ったからこそ、田舎の良さを知っておりましたし、そのことを子供たちにも伝えたかったので、同じ環境で子育てできて良かったです。むしろ、雪の少ない年は、もっと降ってくれと、神頼みするほどでした。」「ペンションは夫婦二人で力を合わせて切り盛りしておりました。幸い、大阪時代から夫婦二人でお店を経営しておりましたので、開業前から二人の連携はバッチリでした。」

「私たちの宿は、おいしい料理、そして暖かく、広い食堂と、また宿泊したくなるサービスを常に心掛けております。」「お客様が御一人でも、大人数でも、同じサービスと気遣い、心配りをしております。それも、大阪時代に培ったものだと思います。大変でしたが、大阪で、若くから夫婦二人で苦労をしてきたことは、貴重な経験だったと思います。若いうちの苦労は買ってでもしろとは、正にその通りだと思います」

ペンション経営の魅力

「大阪時代は、お客様とゆっくり話をすることも出来ず、薄利多売の商売で、お客様との心の交流が無く、満たされない気持ちでした。」「ペンション業は、お客様とゆっくり話をすることが出来、お客様と深く繋がることが出来ます。常連のお客様は、もう何十年と通ってくださっており、お嫁さんや息子さん、そしてお孫さんを連れて来てくれるんです。」「私は、嬉しくて思わず抱き締めてしまいます。身内でもない自分に、家族を見せたいからと言って、うちのペンションに来て下さるなんて、こんな嬉しいことは無いですね。」「お客様とのかけがえのない絆が生まれ、家族を越えて繋がれるのは、ペンションの最大の魅力だと思います。子供たちもお客様にとても可愛がっていただきました」

是非、ペンション経営の楽しさを感じに来て下さい

「ペンション経営は、地の利だけでは経営できません。やはり、ペンションのサービスやオーナー家族の人柄が一番大切だと思います。」「40年近く続けて来て、ペンション経営はますます楽しくなってきております。お客様との絆が、年を増すごとに強くなり、大阪にいては、決して感じることのできない不思議な感覚を感じております。」「これからペンションオーナーをやりたいという方も、年齢によって経営方法は違ってくると思います。私の経験をお話しできればと思います」

(2015年2月)

【注意】インタビューの内容は取材当時のものです。

ひらたペンション

  • 【住所】長野県須坂市仁礼町峰の原高原581
  • 【電話番号】0268-74-2354

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