【市民の声】『継承される文化と須坂での生活』 ぶどう農家 永戸順子さん(塩川町)
3人の娘さんのお母さんで家族でぶどう農家を営まれています。
- 水が透き通っていて本当に綺麗。
「家の裏には清水が流れており、あえてU字講にせず、昔は清水を利用して、ニジマスを養殖したり、茶碗を洗っていました。」「この地域の人々は、水を大切にする習慣や田んぼと畑と向き合い、自然の恵みをいただく、昔ながらの生活が残っています」
- そのような生活が残っているのは、なぜか?
「私が嫁いだ時、祖父母、両親、私たち、子供たちが同居していました。年長者の方から、野菜を当たり前のように漬物にしたり、清流にしか生えない絶滅危惧種と言われているスギナモという水草を、大切にする習慣を学びました。そのような学びがあったから、現在でも文化や伝統が、引き継がれているのかと思います」
- 地域での活動
また、永戸さんの最近の活動を聞いてみた所「私は、娘の同級生のお母さん方と「たんぽぽの会」という読み聞かせのボランティアグループで活動をしています。」
「日野小学校を中心に、保育園、中学校、色々なところにお話しを届けています。活動を通して、大人が、読んでも面白く、奥深い本との出会いがあったり仕事や家事とは別に『生きがい』があることや、いろいろな世代の人と交流するのが面白く日々、さまざまな事に感謝して活動しています」
今は、公立の学校の1年の平均的な休みの日数は、155日と言われ、1年の約4割の日が、子どもの教育を学校以外でする時代です。子供の頃、休みの日に地域の方や世代の違う方との交流がない核家族育ちの私にとって子どもを親だけで育てるのではなく地域で育てる永戸さんの地域が、うらやましく感じました。
(2014年8月)
【注意】インタビュー内の情報は取材当時のものです。
更新日:2025年03月04日