【移住者の声】『手作りの暮らし』 新規就農 田中哲さん 田中久子さん(豊丘上町)

更新日:2025年02月28日

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古民家で過ごす丁寧な暮らし

新規就農者の田中哲(さとし)さんと奥様の久子(ひさこ)さんです。ご夫婦は、埼玉県から引っ越し、豊丘上町(とよおかかみまち)で築93年の古民家を自ら改修し、二人のお子さんと山羊などの動物と暮らしています。

そんなお二人に、須坂に移住するきっかけ、また暮らしについてお聞きしました。

移住のきっかけ

「キャンプに行くのが好きで『いつか、空気や景色がきれいな所で、ゆっくりと丁寧な暮らしがしたいね。』と主人と話していました。」

「古民家が好きで、一年ぐらい色々な地域を回り、須坂にとても素晴らしい古民家を発見し、すぐに決めました。 私達は、プロが改修した家があまり好きではなく、手作りの良さを出したかったため、自分達で改修しようと決めました。」と久子さんは話してくれました。

そして哲さんは、市の「新規就農者里親制度」を活用し、果樹農家である古川さんのもとで学んでいます。 農業をはじめたきっかけは「元々、植木屋をやっており、樹木に触れる仕事だったため、農家も近いところがあるのではないか」と話し、里親の古川さんは「哲君は、先を予想して仕事ができる人で、仕事をおぼえるのが早いので、期待しています。」とおっしゃっていました。

地域との関わり

 哲さんに地域の関わりについて聞いてみたところ「引っ越して来たばかりの頃、家に帰ってくると、近所の方が大根や白菜などを家に置いてくださったり、娘たちに対しても、りんごや手作りのお菓子を持たせていただくなど、とても感謝しています。」とお話しされていました。

地域に溶け込むのに苦労はされなかったですか?とお聞きしたところ「できるだけ地域にお役に立ちたいと思っているので、町の行事には出るようにしています。こちらから積極的に関われば、地域の方は、優しく接してくださいます。」と笑顔で語ってくれました。

暮らしの変化

久子さんは「埼玉に住んでいた時は、家で絵を描いたり、手芸をするのが好きでした。」「こちらの生活では、動物の世話をしたり、野菜を作っていると、一日が、あっという間に終わります。外仕事は大変ですが、なんとか慣れました。そんな暮らしをしていると動物と話せるような気がしていきました。」と笑顔で話されていました。

「山羊7匹、ニワトリ27羽、アヒル1羽、ひよこ5羽、犬3匹を飼っています。知人からは、『アルプスの少女ハイジみたいな生活だね。』と言われ、ハイジのDVDをプレゼントされました。」「 友人たちも遊びに来てくれて、『空気が綺麗だね。』と感想を話していました。住んでいる所が、観光地である五味池破風高原のふもとにあるので、ゆくゆくは、観光に来た方が楽しんで頂ける何かを提供できれば。」と考えているそうです。

農村に寄り添う、暮らしの発展

久子さんは、「夫婦で話合い、ゆっくり丁寧な暮らしをしようと考えていました。」「はじめてトマト、きゅうり、かぼちゃ、ズッキーニなどを育てましたが、とてもうまくいきました。旬なものを食べるのが一番健康的で、体に良いと感じます。」「野菜が採れすぎて、どう料理するか大変でしたが、おかげで料理がとてもうまくなりました。」「疲れて、料理もできない時、主人が料理をしてくれます。主人の料理の腕もだいぶあがりました。」とお話ししていただき、哲さんは「インターネットでレシピを検索し、作っています。畑で採れた野菜を使って料理をするとやはり美味しいです」と話してくれました。

哲さん、久子さんをインタビューして感じたところは、暮らしを自分達の手で作り、楽しんでいるということです。お二人の今後が楽しみで、須坂にも暮らしを自分達の手で作り、楽しんでいる方が増えれば良いなと思いました。

哲さん、久子さん、インタビューご協力いただきありがとうございました。

(2015年9月 地域おこし協力隊 和田)

【注意】インタビュー内の情報は取材当時のものです。

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