古白山
ふるはくさん
所在地 | 須坂市野辺町 |
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かつて野辺の集落がこの付近にあった頃、鎮守の神として白山社が祀られていた。明治40年、白山社は椚原豊守神社に合祀され、これを古白山社(ふるはくさんしゃ)と呼んでいる。
右祠の裏側に「天保四癸巳(みいずのとみ)年3月債権野辺邑(のべむら)産子(うぶこ)中」と彫り込まれている。歯痛に霊験があり、空木(うつぎ)の楊枝をあげて祈る人もいるという。
かつては社殿を構えていたとも言われている。祭神は伊邪那美命(イザナミノミコト)菊理媛命(ククリヒメノミコト)である。
『村社無格由緒調査書』によると、勧請以来、養和元年(1181)頃まで村社として尊ばれてきたが、「井上城主・井上光基(井上光盛の誤記か?)木曽義仲之合戦之際社殿等兵火ノタメ焼失」したという。兵火とは、養和元年6月木曽義仲が越後から信濃に攻め入った平氏の城資職(じょうのすけもと)を横田河原(現 篠ノ井)で戦って敗北させたことを指すと思われる。この兵火で村も焼かれ、現在の地に移ったとも言われている。
高甫地域づくり推進委員会
平成25年3月
「高甫地域 史跡ハンドブック」より
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