芝宮・墨坂神社 御射山祭宵祭り
しばみや・すみさかじんじゃ みさやまさいよいまつり
御射山祭 8月26日~27日
諏訪神社の祭り。神代の時代、健御名方命が今の諏訪郡富士見村の野原にススキの穂で仮屋を作り、宿泊して遊猟をしたという伝説にもとづく神事。往古は信濃の各地の地頭が組や順番を決めて出仕・宿直などの任にあたり、鷹狩、流鏑馬(やぶさめ)、歩射、小笠懸(おがさかけ)などが行われた盛大な祭りであったという。芝宮相殿に健御名方命を祀っていることから芝宮でこの祭事がおこなわれている。地域に諏訪社が多数あり、茅の箸で粥を食べる民俗慣習がある。
8月27日は墨坂神社芝宮合殿に祀る建御名方命の祭りである。旧須坂16町がかかわる。26日には境内で仕掛け花火がおこなわれる。27日には少年相撲大会がおこなわれた。商店街では、恒例の大売り出しがあった。16町以外でも、この日の朝青い茅の箸で小豆飯を食べ、その箸を川に流したりしていた。これは、諏訪の神が狩に来られて野原で食事をしたことによる。山間部では、この日山仕事を休む。山に入ると山の神のおとがめを受けて怪我をするといわれている。
須坂市誌 第2巻「地誌・民俗編」より
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