
木造秋葉三尺坊大権現神像
もくぞうあきはさんじゃくぼうだいごんげんしんぞう
指定区分 | 須坂市指定有形文化財 |
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所在地 | 須坂市大字日滝629番地 蓮生寺 |
蓮生寺の木造秋葉三尺坊大権現神像は、白狐とあわせ高さ57.5?の黒漆塗りで、神体は兜巾(ときん)様の大星を頭上に戴き、有翼、火焔光背を負い、剣と索(さく)を手にしています。白狐は正面を向き、頭上に宝珠(ほうじゅ)を載せ、口に蓮華をくわえています。足をそろえて前後に伸ばし、地上三尺の高さを風のように飛ぶという三尺坊のイメージを表しています。
秋葉三尺坊大権現は、いわゆる秋葉信仰とよばれ、信州出身と伝えられる修験(しゅげん)者(じゃ)・三尺坊を死後、祀ったことが起源とされています。特に火防(ひぶせ)の神として、須坂市内でも広く信仰を集めていますが、蓮生寺の秋葉信仰は、正徳元年(1711)に第4代須坂藩主堀直佑(なおすけ)が江戸城中より分霊したものと伝えられています。
人々の生活に欠かすことのできない「火」ですが、すべてのものを焼き尽くす恐ろしい存在でもあります。今も昔も変わらず、火防が藩主のみならず民衆の切実な願いであったことが、信仰の広がりから伝わってきます。
1月26日は、文化財防火デーです。文化財を大切に守り、この像を後世に末永く伝えていきたいものです。
『須坂市報 「須坂市の文化財シリーズ53」(平成25年1月)』 より
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