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丸源のこぎり工場02

技術の継承 (有)丸源のこぎり工場 / 三代目 湯本浩司さん

須坂市には、独自のアイデアと技術で鋸(のこぎり)を製造している工場があります。須坂駅から、徒歩10分の市街地にあるその建物には、黒壁に白のペンキで、屋号の丸源の文字が大きく描かれています。今年で92年目を迎える有限会社丸源鋸工場が、今回のインタビューの舞台です。大正11年に創業し、元々は須坂で製糸業が栄えた時代に、先々代が始めた、鋸造りの家業がきっかけだそうです。鋸を専門に製造しており、特許を取得した独自の製法で作るその鋸は、全国の果樹農家から、高い支持を得ています。今回は、そんな丸源鋸工場の三代目、代表取締役の湯本さんに、工場の歴史や経営理念をお伺いしました。

●独自の製法で作る鋸

「創業当初は、山の木を切る鋸を製造していました。先々代の時代は、どんな切り方をしても折れない鋸を作るということに徹していたそうです。その後、先代の時代になり、産業が果樹農業に変わる中で、市内にある長野県の農業試験場からりんごの木剪定用の鋸を作ってほしいという依頼を受けました。当時は、専用の鋸が無く、山用の鋸を代用していたのが現状でした。先代は、試験場や農家の方に話を聞き、独自に研究を重ね、炭火焼きをして刃の強度を上げる、刀と同じ製法で作った鋸を開発しました。おかげさまで、りんご生産者の増加という時代の流れとも重なり、多くの果樹農家の方に愛用して頂きました。しかし、昭和の終わりになり、私の代になる頃から、徐々に時代が変わり始めました。それまで農家さんは、鋸の切れ味が悪くなると、お店に目立てをお願いして研いてもらっていたのですが、切れ味が悪くなったら、安い鋸に買い替えるという流れに変わってきたのです。安い鋸では、大手メーカーに価格で負けてしまうと思い、私はさらに鋸を改良し、試行錯誤を重ねました。

●お客様本位を貫き続け、鋸を見つめ続けた92年

鋸の板の材質を変え、刃の形状も変えました。現在製造している鋸は、特許を取得しており、どんな果樹の枝でもサクサク切れるのが特徴です。また、出荷する鋸は、不備が無いか一本一本試し切りをしております。今、弊社がこのようにお客様に支持されているのは、創業当初からの『お客様本位』の姿勢を貫き続け、お客様の要望を真摯になって聞き、時代ごとに求められる商品を開発し続けることが出来たからだと思います」と湯本さん。あっさりと当時のことを語ってくれましたが、そこに行きつくまでには相当の苦労があったことでしょう。また、特許を取得した鋸も、92年間もの長い年月の間、親子3代に渡り、鋸を見つめ続け、鋸の構造を知り尽くしているからこそ出来たのでしょう。

●可変不変の精神

「弊社は、92年間、可変と不変の経営理念で製造を続けて参りました。職人でありながらも、その時々の時代の流れとお客様のご要望を敏感に感じ、その都度、商品改良を重ねてきました。しかし、一方で、先々代から続く『お客様本位』という経営理念は変わらずに貫き通してきました。これからもその思いは変わりません」

 工場の事務所には、先代が書いた『可変不変』の色紙が飾られています。丸源鋸工場さんの鋸は、これからも変わらぬ思いで、全国の果樹農家さんの仕事を支え続けていくでしょう。

  有限会社丸源鋸工場                                                              http://www.nokogiri.co.jp/                                                                          ご自身の手で鋸の試し切りをしてその使いやすさを実感してみて下さい。                                                 工場見学もできるそうです。(土日祝日休み)

 

地域おこし協力隊 松田


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