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須坂市移住応援サイト スザカでくらす

移住者の声・市民の声

「まっすぐに好きなことを追求して出来たcafebar「CHICHIPI」は“完成”しない。」 / 須坂市地域おこし協力隊 北 直樹の『須坂キラビト vol.18』

地域おこし協力隊のーすがお届けする連載「須坂キラビト」は、須坂市に関わるキラリと光る情熱を持つ人をテーマに、活動のきっかけ、これまでの苦労や未来の活動についてもお話を伺います。

腕を組む増尾さん

増尾 有香さん

長野市出身

高校を卒業後、大学へ進学のため上京。その後Uターンして長野で就職。その後はまた上京するなどを経て4年前に峰の原高原の物件を空き家バンクにて購入。その後、DIYで住居部分とカフェの改装を行い、2023年9月に開業。

【静かな山奥にあるCHICHIPI】

――――増尾さんとの初面識はまだお店がOPENする前、峰の原高原での「MINE(マイン)※1」の活動時でした。この地に移住したのはどのようなご縁があったのでしょうか?

『長野市出身で、東京に出てから移住先として探すまで、峰の原高原の存在はほとんど知りませんでした。ちょうど東京でのサラリーマン生活も飽きてきていたころ、当時一緒に住んでいたパートナーが大自然の中の移住先を探してくれたのがきっかけでした』

 

――――峰の原高原に移住される前は何を?

『長野県の広告会社で働いて、東京に転職で住んでいました。東京ではインターネットのコンテンツ制作、ネットマーケティング、ソフトウェアテストなど数社で企画・人事などしていました。その当時から趣味でアウトドアやキャンプに行っていたので、いつかは自然豊かなところで住みたいと思っていました』

 

――――そこで峰の原高原とは随分と思い切りましたね。生活には苦労していませんか?

『峰の原の生活は四季が豊かで環境も良く、楽しいですよ。生活するには30分でスーパーに行けるので、都内の電車移動と同じ感覚です(笑)この物件は彼と私の共通の趣味が音楽だったことから“ライブができる飲食店”を目指して改装しよう!と購入しました。今から4年前に空き家バンクを通してですね。山奥の小さなライブハウスでアーティストが演奏して、ファンを連れてきて、一緒に飲んで泊まって交流ができる場所として考えてました。今思えば甘い考えですが、移住して良かったと思っています』

元ペンションの食堂だった頃の写真

――――すごく振り切ってて面白いと思います。今のカフェ内でも音楽活動が出来そうな空間になっていますが、どのような営業スタイルなのでしょうか?

『もちろん音響を整えて改装していて、ライブやイベントも不定期で開催しており、いつも何か楽しそうなことをやっている場所として地域の人に認知してもらいたいと思っています。貸切での楽器練習やレンタルスペースとしての活用も考えています。実は改装中に彼の重い病気が発覚し、OPENには間に合わず、昨年亡くなってしまいました。元々、彼が料理で私がビール担当で切り盛りしていく予定でしたが、私が一人になってしまったので、何とか回せる範囲で営業しています』

チチピ店内の様子。ドラムセットやギター、ベース、壁には橋本さんへのメッセージ

――――大変だったんですね・・・。そんな大きなトラブルもありながら、このようにお店をOPENしたことが凄いと思います。増尾さんは料理は得意だったんですか?

『作るのは好きですが、得意というほどではなかったです(笑)でも、彼の料理で好きだったタコライスのレシピを亡くなる前に伝授してもらって“OK”をもらったので看板メニューとして提供しています。料理も奥が深く、凝り性な自分に合っていたと思います。元々、私はクラフトビールが大好きで、人との会話やおもてなし、人間観察も大好き。お昼はタコライス、たまに日替わりがある感じで、夜はビールと軽いおつまみという感じで、わたしも飲みたいので(笑)、お客さんと一緒に晩酌するような感覚でやっています』

 

――――夜の営業、気になります・・・今、提供している料理のこだわりを教えてください!

食材を無駄にせず、丁寧に作る。ということですね。そして、自分が美味しいと思ったものしか出さないことを心掛けています。

私の味付けは油と砂糖が控えめなものでしたが、使うことも大切かなと思っています。油と砂糖が足りないよ、というのはパートナーが亡くなる前に、何度か私に注意していたことです。最近はお砂糖いつもより多めにつかって、あらおいしいわ、とかだんだん味覚も成長してきて、試行錯誤しながら新しいメニューを開発中です。
こだわっているのはクラフトビールで、常時4種類の生を置いており、たまに珍しい缶ビールも仕入れてます』

タコライスとお水の写真

【CHICHIPIの名前の由来】

――――CHICHIPIとはどういう意味ですか?

『彼と2人でこの家を買った時、小鳥のさえずりが聞こえたんです。「チチピチチピ」って。そこから小鳥のことを「チチピ」と呼ぶようになって、キャラクターを描いたりして(コースターの鳥の画)それで付けました。自然の中にあることを表現したかったように思います』

チチピ店内の様子。テーブル席が3つ

 

チチピのコースターcafebarchichipi鳥のイラスト

――――OPENして2か月。営業の方はいかがでしょうか?

『今のところ、順調に営業できています。元ペンションの食堂を自分でDIYしながらOPENさせたので、まだまだ未完成のところもあります。おやつタイムに営業してよ!という声もありますが、それをやるとDIYも進まないので、今はまだやっていません。結局、夜の仕込みやメニューの研究などで時間が作れてなくてDIYも進んでいないけど(笑)』

 

――――まだ未完成の部分も多いのですね!

『何かやっていないと気が済まないので、ずっとここでなにかをやっていたいですね。これから外構や庭に着手していきたいなと考えています。ビールが好きなので、自分でそのうちビールも作れればいいなと思っています。春になったらホップを植えて、育つようならやるかもしれません。それと田んぼや畑もやることにしました』

店内の照明

【行動力の源は“好き”をとことん追求すること】

――――とんでもなくアクティブで前向きですね(笑)

『手当たり次第に面白そうなことをやっているので時間が全然足りないんです。今もそうですが、私は昔から置かれた状況を楽しむのが得意でした。上司がイヤでも仕事を納得いくまで工夫してやったり、同僚と終電過ぎまで飲んだり、別の仕事に首を突っ込んだり“好きなこと”を見つけるのが得意でした。どんなに単調でつまらないと思うことも何かこだわりを探求したり効率化を追求して結果を出すのが好きなので、まあ・・・凝り性ですね。だから時間が無くなっていろんなものがやりっぱなしになってしまう。それをちょっとずつ片づけていくのも好きだったりします(笑)』

語る増尾さんの横顔

【終わりに】

――――最後の質問になりますが「夢」を教えて下さい!

『夢はここを一生完成させずに手を入れ続ける事ですね。そして不安定でいること。安定してしまうと人は成長しない。いつも何かトラブルが起こって、それを解決して・・・これをずっと繰り返してここで仕事をしていたいですね。だから若い人には夢は小さくてもいいから、ずっとチャレンジし続けて欲しい。と思っています』

 

――――ロングインタビューありがとうございました!タコライス食べて帰りますね!

笑顔の増尾さん

【イベント情報】

CHICHIPI日曜音楽室

12/17(日) ヴァイオリンとピアノのクリスマスコンサート

ヴァイオリニスト野口万佑花さん(須坂市出身)、ピアニスト川合愛美さん(長野市出身)の若手デュオによるクラシックのコンサート。

※詳細はインスタグラム、Facebookページにて
 

※1 MINE(マイン)

峰の原高原の自然や景観を守っていくために結成された地域づくりネットワーク。


 

【のーすレコメンド】

タコライスの写真


ランチ 11:00~14:00
バー 17:00~22:00
ラストオーダーはそれぞれ30分前(2023年11月現在)

12月より3月ころまで冬期営業時間11:00~16:00、バー営業時間は予約制
他にもキーマカレー、豚汁定食や丸なす辛みそ丼など日替わり
金曜定休、その他不定休 営業日はインスタグラムにてご確認ください。

チチピの定食

丸なす辛みそ丼

メニューチチピのおひるごはん

【告知】 12月17日の日曜日。今年、最後の日曜音楽室は長野県出身の若手演奏家デュオがチチピにきます。

ヴァイオリニストの野口万佑花さん(須坂市出身)とピアニストの川合愛美さん(長野市出身)が、クリスマスソングと定番クラシックを演奏します。

チチピでは、初の有料チケット制のコンサートとなりますが、当日は焼き菓子とドリンクセットがついて2,000円です。

※御予約はインスタグラムのDMから!

⇒ CHICHIPI(チチピ)(@cafebar.chichipi) • Instagram写真と動画 (チチピさんのインスタグラムのページが開きます)

チチピQRコード

1217のイベントチラシ

【のーすレポート】

これはあくまでも私が勝手に感じたことですが・・・増尾さんがここを“完成させたくない“という言葉はこのパートナーとの思い出をずっと続けていくことに繋がるからではないかなと感じて話を聞いていました(決してそんなことは言っていないので私の勘違いかもしれません)完成してしまえば、忘れてしまう・・・そんな風にしたくないという想いと、ずっと楽しんで生きていきたいという想いが重なっているのではないかと感じました。

インタビューを通しても、増尾さんの人間的な魅力を強く感じました。人から愛され、スッと寄(酔)っていきたくなる雰囲気。

いつか峰の原高原に宿泊することがあれば、宿には戻らずに朝まで飲んで語ってみたいなーと思いました(冬は無理だけど)

峰の原高原には何もない!と言っていた方々も、ここで一息ついて「チチピチチピ」と小鳥のさえずりを楽しんでみてはいかがでしょうか。


 

【この記事を書いた人】

のーす(北 直樹)

1986年7月3日 石川県金沢市生まれ

2022年8月神奈川県川崎市より須坂市に移住し妻と二人暮らし

現在、須坂市地域おこし協力隊として活動中

趣味:レザークラフト、野球、DIYなど

好きな歌手:吉川晃司、氷室京介

主な活動:須坂キラビト、空き家バンク、営業代行、イベント運営企画、SNS代行、信州芋煮会

夢:須坂市の特産品で6次産業の企画・開発・営業をすること、卒業後の拠点探し、カフェの経営

北直樹さん


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このページに関するお問い合わせ先
総務部 政策推進課
TEL:026-248-9017
FAX:026-246-0750
所在地:長野県須坂市大字須坂1528番地の1