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ヴィーガンという“選択肢” / 須坂市地域おこし協力隊 北 直樹の『須坂キラビト』vol.9

地域おこし協力隊の北直樹(自称のーす)がお届けする連載「須坂キラビト」は、須坂市に関わるキラリと光る情熱を持つ人をテーマに、活動のきっかけ、これまでの苦労や未来の活動についてもお話を伺います。

第9回目は須坂市相森町の小山美和子さんを取材しました!

小山さん1
※小山美和子さん ソルガムマルシェ出店時の様子

小山美和子さん 須坂市出身
本職ヨガインストラクターをしながら「♥HUG♥vegan is love」としても活動中。幼いころから食べ物やモノづくりの過程に興味があり、当たり前に食事していたものに疑問を持つようになる。10年ほど前からヴィーガンとしての活動を始め2020年よりヴィーガンマフィンをはじめとした焼き菓子販売をイベントで始める。1児の母として子育てにも奮闘中。

【ヴィーガンとの出会い】
———須坂に来て美和子さんに会って、ヴィーガンを知るきっかけになりました。まずヴィーガンとは何か改めて教えてください。

『“ヴィーガン”は簡単に説明すると、動物の虐待を反対する・動物から搾取をしないっていう、脱搾取主義のことなんです。単に食べることだけではなくて、環境・健康についても同じで、例えば動物性の化粧品を使うことも避けています。私達ヴィーガンは動物の命を奪って食べたりするのはもちろん、ハチミツのような、ハチが生きる過程で作った物も“人間が搾取”することになるので食べないようにしています』

小山さん2
※お店の看板となっているHUGのロゴ

 

———なるほど。ヴィーガンをはじめたきっかけがあったんですか?

『小さい頃から何でも簡単に信じず、ひねくれていたんです(笑)そういった性格からか、当たり前にあったものも「これはどうやってできているんだろう」と考えるのが好きでした。 逆に言うと“教科書に書いてある“という考え方が嫌いで、自分で調べてみないと本当のことは見えないと思っていました。もともとはお肉も普通に食べてたんですけど、ある時、このお肉はいったいどんな過程を通ってここに来たんだろうって考えるようになって。そこで、動物たちがとても辛く苦しい思いをしていることを知って、この活動を始めたんです』

———そんな出会いだったんですね。最初からスムーズにヴィーガンの生活に入れたんですか?

『最初は人前ではお肉も食べていたし、自分の中だけの活動としてやっていました。お肉だけ避ければいいやと思っていたんです。でも調べていくと動物性のものって結構多く使われていて、避けることが大変なことに本当に落ち込みました。あれもダメ?これもダメ?って。でも次は、その代用は何で出来るだろうって考えたらむしろそれが楽しくなって、数年前から完全にヴィーガンとして動物性のものを経ちました。でもそれは周りへの押しつけとかではないし、食文化は自由なので、誰かの食生活とかを否定したいわけではないんです。
私の活動の原点である“動物たちへの想い“というのが根底にあって、その現実を知ってもらいたい。その気持ちが段々と強くなっていった結果なんです』

———でもほとんどの人は動物性のものを口にしたりしていて、なんだか難しそうな感じがします。少しでも興味のある方はなにから始めたらいんでしょう?

『私がそうだったように、最初は週1回月曜日だけやろうとか、おかずの1品からはじめるとかだけでいいと思っています。一番大事なのは動物たちが辛い思いをしているという、その過程を知ってほしい。動物だけがそんな辛い思いをしていいはずがない・・・っていうのが私の考えなんです。だから食べ物だってもっと多様性になっていいと思うんです。日本も欧米みたいに菜食主義の子がいたり、ヴィーガンが居たりして。最近は全国のファミレスでもヴィーガンメニューが増えてきて、須坂でも「おやつとごはんの店 ai」さんではヴィーガンメニューも食べれます。そういった”選択”ができるお店も増えていくと嬉しいです』

小山さん3

———確かにそういう“選択”はもっと出来てもいい気がします。美和子さんが今ヴィーガンを広める活動として「Hug」のマフィンを始めとした焼き菓子の販売があります。いつもイベントでも完売していて、私も大ファンです(笑)はじめたきっかけを教えてください!

『最初は本業のヨガでヴィーガンを知ってもらいたいと思っていて、興味のある方にだけ広める活動をしていました。でも、そのうちに熱い気持ちが抑えられなくなって、もっと早く広めたいと思ったんです。そう考えた時「ヴィーガンの人は美味しくないものを食べている」って思われるのが嫌だったのもあって、“美味しい”食べ物で広げたいと考えました。身体に良くて美味しいスイーツをヴィーガンで作って広めれば興味の無い人も足を止めてくれるし、言葉を覚えてくれる。何より美味しければ実践してくれるだろうなって思ったんです。スイーツ作りが好きで始めたわけではないんです(笑)』

小山さん4
※卵、バター、はちみつなどを使わなくても美味しいマフィン

 

———ヴィーガンであんなに美味しいマフィンが出来るってイメージがなくて。いつも色んな味もあって楽しいです。

『バターとか乳製品、卵も使わなくても美味しく出来るんですよ、それに商品はグルテンフリーなんです。でも、ここまでの商品に仕上げるのにはかなり苦労しました。味もなかなか安定しなくて、マフィンを販売して2年になるんですけど、ここ半年くらいでやっと納得した味に仕上がってきました。オーガニックにもこだわりたかったんですけど、どんどん原価が上がってしまい、消費者に届かなかったら活動の認知も広がらないので意味がないなと思って、グルテンフリーとして販売しています』

———身体に優しいマフィンって最高です!何を一番変えて味が安定したんでしょうか?

『今までは前日仕込みの前日焼きだったんです。そうすると皆さんが食べるころには米粉がホロホロになって、美味しくなかったんです。それに気が付いて、当日の朝焼くことにしたんです。そうすると、焼き立てを保ったままで納得のいく味になったんです。やっぱりグルテンフリーで米粉にはこだわりたいし、米って日本人の身体に合うと思うんです。米粉で本家のマフィンを超えたいって本気で考えています』

小山さん5

———そんな小さなことでも味が変わるんですね。私はずっと美味しいと思っていました
が・・・そういう探求心が強いところが美和子さんらしいなと思います。

『そうなんです。結局マフィンにもこだわってしまって・・・私のここまでの原動力は何かへの“反抗”なんです。小さい頃からずっと反抗期が続いている感じです。なんで!どうして!っていつも思っていて・・・私ってめんどくさいですね(笑)』

———私個人的には須坂市の環境はヴィーガン生活に向いていると思うんですが、いかがでしょう?

『ずっと須坂の人間なんで外の文化を知らないんですが・・・でも、このエリアは元々肉や魚が食文化だった場所ではないと思うんです。須坂はキノコを始めとした野菜、果物、穀物、味噌の文化があってヴィーガンに適していると思います。私も須坂や高山村を中心に認知を広げてきたので、私の地元ではヴィーガンって言葉が特別じゃないナチュラルな言葉になってほしいですね』

小山さん6

———環境が整った須坂から全国に広がっていくと面白いし、いいモデルケースになりそうです!最後にこれからの活動やヴィジョンを教えて下さい!

『ここ2年は“食“に専念してきたので本職であるヨガとも絡めたこともやっていきたいです。あとは”レシピ公開”です。何を使っているかというところをもっとプッシュしていきます。アレ使ってません、コレ使ってませんばかり言っているので、じゃあ一体何が入っているの?って不思議に思いますよね(笑)ヴィーガンがもっと馴染みやすいものになってほしいし、料理の実践的な発信や料理教室もしていきたい。子育てメニューも勉強中なんです。チャレンジショップでレストランもやってみたいな・・・芋煮とおにぎりで一緒にやりませんか?(笑)』

———いたずらっぽく笑って夢を語ってくれた美和子さん。この人なら全部やっても不思議ではないし、数年後には須坂でヴィーガンが選択できることが当たり前になっているかもしれない。

小山さん7
美和子さん!長時間インタビューありがとうございました!

 

小山さん8
一般の方にも手にとってもらいたいという思いから第3土曜日の芋煮会でも共同出店した。手前小山美和子さん、奥のーす

 

【ショップ情報】
https://www.instagram.com/hug_veganislove/
実店舗は無くイベント出店がメインです。毎週第三土曜日に須坂温泉古城荘でも販売中!

【ヴィーガンって?】
もっと詳しく知りたい人はコチラ!
ヴィーガニズム とはなにか
http://veganwithanimals.com/

小山さん9

【のーすレコメンド!】
プレーンも好きですが、チョコバナナ味も大好き36歳。
あと毎回違う味が出るので、今日は何だろうってワクワクしながら買いに行ってます(子供か!)

【のーすレポート】
美和子さんとは移住前に古城荘のショップで出会いマフィンを購入したのがきっかけだ。
その時にヴィーガンという言葉を知り、マフィンを食べた時に衝撃を受けた。卵や乳製品無しでこんな美味しいものが作れるの!?そんな世界を作れることが羨ましかった。
しかし今回のお話で私は美和子さんに新たな一面を見た気がした。
世の中で沢山のショックを受けたこと、落ち込んだこと、それを決して他人事と考えず、現実に起こっている問題で、ずっと心を痛めてきたこと。動物たちへのリスペクトや動物達を守りたいという“反抗”が美和子さんの原動力となっているのだなと。
自分はまだそういった認知も低く、全ての行動をヴィーガンにしていく事は今は出来ないけど、芋煮会でもヴィーガン芋煮を作ったりするなど小さなことを始めてみた。美和子さんがインタビューで何度も言っていた“強制”ではなく“選択”の幅を広げる気持ちでやっている。消費者である我々がどんな過程を通ってモノが消費者に届くということを知ることはヴィーガンに関係なくても大切なことで、私自信なんとなく当たり前と思っていたものも、しっかりと“知る”ということをやっていきたい。今後ビジネスをしていく上でも多様性に応えた”選択できる”というマインドも大切にしたい。 自由な中での選択って実はすごく恵まれているんだと・・・私自身、選択にしっかりと責任をもって生きたいです。
美和子さんにはマフィンはもちろん、今後の新たな活動にも期待しています! いつか一緒にヴィーガン酒場やりましょう!!(笑)

 

【この記事を書いた人】
北 直樹 (自称のーす)
1986年7月3日 石川県金沢市生まれ
2022年8月神奈川県川崎市より須坂市に移住し妻と二人暮らし
現在、須坂市地域おこし協力隊として活動中
趣味:レザークラフト、野球、DIYなど
好きな歌手:吉川晃司、氷室京介
主な活動:空き家バンク、信州芋煮会
夢は須坂市の特産品で6次産業の企画・開発・営業で起業すること

北さん

 


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