須坂市移住応援サイト スザカでくらす
11月に入り、フルーツ王国須坂市はリンゴの王様と呼ばれる「ふじリンゴ」の収穫時期を迎えました。
ここ須坂市豊洲地域は市内でも特にリンゴ栽培が盛んに行われている一大産地です。
この地に生まれ育った土屋さんはリンゴ農家三代目。
11月15日青空の下、土屋さんのリンゴ畑にお邪魔して、移住された方といっしょに収穫体験をしました。
この日収穫した品種は「サンふじ」。
「ふじ」と「サンふじ」の違いは・・・
袋をかけて育てるのが「ふじ」、袋をかけずに育てるのが「サンふじ」だそうです。
以前は袋をかけて育てる方法が多くありましたが、現在は9割が袋をかけない「サンふじ」とのこと。
袋をかけずに作る良い点は「ゆっくりと深い赤に染まり、甘みの付き方も濃い味になる」とういうことです。
収穫に入る前にリンゴについてしっかり聞いておきましょう!
おいしいリンゴの見分け方を聞くと「おしりを見ればおいしいのが分かる。緑より黄色に変化して色付いているのがよりいい。お化粧の様に日を浴びて赤く色付くけど、だからといっておいしい訳じゃない。お化粧しても中身が大事なんだよ。見た目と味は違うよ」
なるほど・・・まるで人間と同じ!見た目じゃないんですね。
採り方にもコツがあることを知って驚きの皆さん!
慣れてくるとカゴはたくさんのリンゴの山に。
さあもっと採るぞ!
畑の中のあちらこちらに糸が張ってあることに気が付きました。
「鳥に食べられないように張ってある。鳥は上空だけじゃなく中途半端な高さを飛ぶ賢い種類もいるからね」
なるほど・・・それは大変!頭脳戦だ!
おいしそうにお尻が色付いたリンゴも!
あっという間に時間が過ぎ、見ればたくさんのリンゴの山・山・山!
ところで、なぜ土屋さんはリンゴ農家になったのかを聞いてみました。
「祖父の時代から始めたリンゴ農園は元々桑畑だったんだよね(須坂市は明治から昭和初期まで製糸業で栄えました)。自分は長男だったので大学に進学してもあとを継ぐことを考えていた。愛知県の大学に進み農学部で学んだけれど一旦就職してサラリーマンを2年経験した。営業マンとして働いたけれど、比較すると農家がそれほど大変だと感じなかった。農業をやっていけると思ったので抵抗なく家業を継いだんだよ」
お客様からは電話で『ずっと変わらない味がうれしい』というコメントをいただくそうで、中には40年のリピーターもいるとのこと。続けるということが大切なんですね。
「須坂のリンゴをみんなに喜んで食べてほしい。まずは食べに来てほしいね」と土屋さん。
これから長い冬が始まりますが、フルーツ王国ではおいしい「サンふじ」を味わうことができます。
皆さんも須坂のリンゴをぜひ手に取って食べてくださいね!
土屋さん、体験させていただきありがとうございました!
★信州須坂移住支援チームYouTubeチャンネル「信州須坂リンゴ収穫体験~サンふじの季節です」
※画面をクリックするとご覧いただけます
(須坂市移住・定住アドバイザー 豊田貴子)