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今回のインタビューは、2014年に大谷町で野菜農家を始められたU-farmの中澤祐子さんです。中澤さんは、有機栽培を行っています。消費者へ季節に合った様々な野菜を食卓で味わい、楽しんでもらうため少量多品目の生産を行っています。
●農業をはじめたきっかけ
「山登りが好きで、山登りを通して太陽の下で空気を吸い体を動かすこと、四季の変化を肌で感じる素晴らしさを実感していました。そして、季節に合った野菜を自ら作り、食べることを楽しむ農のある暮らしに憧れていました。食べていただく方にも季節に合った野菜を食べる喜びを楽しんでもらいたいと思い、野菜農家になることを決めました。新規就農里親研修や長野県農業大学校で勉強し、2014年にu-farmを立ち上げました」
(U-farmのチラシの裏面、中澤さんは、少量多品目で季節によってさまざまな野菜を育てています)
●持続可能な農業の可能性
「u-farmでは化成肥料や農薬を使用せず、米糠やもみ殻のような有機肥料を使い有機栽培を行っています。
有機肥料は人工的な物を一切使っていないため、体に優しい野菜を作ることができます。化成肥料を使った農業は、植物を一元管理ができ管理が楽ですが、化成肥料は土を固くし、野菜が根っこを張りづらくなり、化成肥料を使わなければ育ちにくい環境ができてしまいます。
有機肥料を使った農業を通して、食べていただく方に健康的なものを提供し、環境的にも良い農業を実践しています」
●子ども頃の原風景を残す
「実家に隣接している畑で野菜を育てているのですが、最初はひどい状態でした。知らない方が畳、絨毯、お風呂のふたなどを捨てていました。『畑はゴミ箱じゃないんだぞ』と感情的になりながらも一生懸命きれいにしました。
今では、姪っ子が畑で土いじりをしたり、蝶をおっかけたりして遊ぶのが日常になっています。農業をしていて気づいたことなのですが、畑は野菜を生産するだけではなく、周りの方にとっては風景の一部であるということです。自分が子どもの時に見た畑の原風景が残っていけば良いなという思いがあります。
農業は本当に楽しいものですが課題もあります。野菜を販売し、生活のために稼がなければいけません。今後は収益の部分を改善し、頑張っていきたいと思います」
(U-farmのチラシの表紙、直筆で農業への思いが込められています)
中澤さんにとても大きい鶴首かぼちゃというかぼちゃをいただきました。実家に帰りオーブンで焼いて家族で頂いたのですが、とても美味しく季節のものを味わう楽しさを実感しました。安全で、おいしいものを人とわかち合う、豊さの原点を中澤さんに教えていただきました。
中澤さん、インタビューご協力いただきありがとうございます。
U-farm
TEL:090-9353-5799
地域おこし協力隊 和田