須坂都市計画道路の見直しを実施しました
都市計画道路とは
都市計画道路とは、都市の骨格を形成し、都市の健全な発展と秩序ある整備を図るため、都市計画法に基づいてあらかじめルート・幅員等が都市計画決定された道路です。
都市計画道路を都市計画に定める意義は、将来の目指すべき都市像を示す都市計画としての総合性・一体性を確保すること、また、都市計画決定の手続きにより整備に向けた住民との合意形成を図ること等です。
須坂市の都市計画道路
須坂市の都市計画道路は、須坂町の時代である昭和15年に19路線が内閣認可され、その後、隣村との相次ぐ合併により行政区域が増大し、地域間を結ぶ交通網を整備するために昭和36年に全面改正を行い、13路線に変更されました。
その後、新たな都市計画道路の決定や変更が行われ、平成26年3月末時点で19路線が決定され、総延長は合計54,370メートル、その内、整備済延長が20,026メートルであり、整備済延長率は約37パーセントです。
見直しの背景及び経過
都市計画道路はこれまで人口増加や市街地拡大を想定し、新たな決定をされてきましたが、現在、少子化等に伴う人口減少や景気低迷等、かつて経験したことのない社会経済情勢に直面しているとともに、多くの未整備のままの都市計画道路が存在する状況にあります。
また、都市計画道路の区域内は、将来における事業の円滑な施行を確保するために都市計画法第53条により建築が制限されており、未整備の都市計画道路を存置させることは住民の権利を過大に制限することとなります。
須坂市ではこの様な状況を踏まえ、今後、交通需要が低下することが予測されることから、都市計画道路全体について必要性を検証し、時代に即した計画的・効率的な整備を進めていくために都市計画道路の見直しを行ってきました。
(須坂都市計画道路見直しの主な経過)
- 平成17年度 須坂市幹線道路整備プログラムの策定
- 平成19年度 須坂市都市計画道路網検討委員会による検討
- 平成22年度 見直し案の公表、パブリックコメントの実施、地域別説明会の開催
- 平成23年度 パブリックコメントの実施
- 平成24年度 地元説明会の開催
- 平成26年度 地元説明会の開催、変更案の閲覧・縦覧
- 平成27年度 須坂市都市計画審議会・長野県都市計画審議会の開催
見直し結果及び都市計画変更の概要
見直し結果に基づき、平成27年7月2日に次のとおり都市計画道路を変更しました。
(注意:「位置番号」は、表下の位置図の番号(1~6)と対応しています。)
路線名 | 見直し結果 | 都市計画変更の概要 | 位置番号 |
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高甫線 |
全線廃止
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国道406号の中心市街地における交通渋滞が慢性化していることから、中心市街地の通過交通を排除するとともに、沿線の土地利用計画等を見据え、平成3年に当初決定された路線でした。 |
1
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山田線 |
幅員変更
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中心市街地の渋滞を緩和する目的等で決定された高甫線を、人口減少に伴う交通需要の低下により廃止し、山田線を機能強化することにより中心市街地の渋滞の緩和を図ります。 |
2
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井上線 |
幅員変更
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井上線の米持橋付近の延長約200メートルの区間は、平成8年に当初決定された高甫線との交差点部に、右折車線を設置するために計画幅員を12メートルから15メートルに変更しました。 |
3
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八町線 |
幅員変更
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八町線と交差する高甫線が当初決定した平成8年に、増加する交通需要に対応するため、高甫橋南端から主要地方道長野須坂インター線までの延長約1,480メートルの区間の計画幅員を12メートルから15メートルに拡大しました。 |
4
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明徳線 |
全線廃止
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明徳線は、高甫線と菅平線の2つの都市計画道路を結ぶことを目的に平成8年に当初決定された路線です。 |
5
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菅平線 |
終点位置の変更
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菅平線の終点位置(東中学校下の交差点付近)は、平成8年に高甫線が計画決定された際に、高甫線に対して直角交差するよう変更しました。 |
6
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注意:都市計画道路の具体的な計画線の位置については、まちづくり課都市計画係へご確認ください。
位置図 (画像をクリックするとPDFファイルでご覧いただけます。【PDF形式 4.65MB】)
都市計画道路変更概要図