米子地区小水力発電モデル事業について
1.事業概要

環境にやさしい自然エネルギーの導入や地球温暖化防止の普及啓発の指針として、「須坂市地域新エネルギービジョン(2006.2)」を策定し、「小水力発電モデル事業」を始めました。
2021年3月には「第三次須坂市環境基本計画」を策定、重点プロジェクトの一つに小水力発電の普及を掲げています。
小水力発電は、災害時等に有効な小規模の分散型電源であり、エネルギーの地産地消に向けた取り組みでもあります。
(事業実施にあたり、信州大学名誉教授の池田敏彦様、信州大学工学部機械システム工学科准教授の飯尾昭一郎様、地元米子区民の皆様、北の沢水利施設維持管理組合様のご協力をいただきました。
2.米子水車の概要
流れに置くだけで発電できる自然にやさしい環境融和型のナノ水力発電システムです。(池田名誉教授開発)
設置場所は、新エネビジョン策定委員会において、市内14箇所の水量や電力需要等を現地調査した結果、最も有望と評価された場所です。
名前 | 電気柵用水車 | 落差工水車 | 急流工水車 | クロスフロー水車 |
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写真 |
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最大発電量 |
150ワット
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500ワット
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1キロワット
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3キロワット
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水車発電の使用方法 |
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3.事業の効果
【防災対策】
農村公園は、駐車場、トイレ、管理棟を有しており、災害時には観光客や登山客等の一時待避場所としての役割を果たします。
また、独立電源を有することで、電力供給施設となります。
【地域活性化】
農村公園には、乾燥施設を併用している為、農産物等の新たな商品開発も期待できます。
【環境施策】
須坂市清掃センター、硯原埋立地、小水力発電施設が集中することによる環境モデル地域の推進します。
4.これまでの経過
2006年・「須坂市地域新エネルギービジョン」策定。長野県のコモンズ支援金を活用し、米子地区に電気柵用水車を設置。重点プロジェクトの1つとして、小水力発電モデル事業を実施。
2010~2012年
・環境省が信州大学へ委託し、水車の実証実験を行う(4基設置)
・信州大学と須坂市が環境省の委託事業(地球温暖化対策等技術開発事業)で4基の水車の実証実験を行う。
2013年
・環境省の委託事業終了。国委託の実証実験は、実験終了後の撤去が原則だが、有効活用を希望し、環境省との協議を経て、H25年度より須坂市へ帰属された。
2013~2014年
・長野県グリーンニューディール(GND)基金事業
・米子農村公園を観光客の一時避難場所として事業採択。農村公園に安定した電力供給をするため、クロスフロー水車を活用する。
・GND補助金 3,150万円/2年 ・水車システムの変更 ・取水管を道路埋設 ・ゴミ対策として水路に蓋設置
2021年
・「第三次須坂市環境基本計画」策定。地域資源を活用した再生可能エネルギーの推進として、小水力発電の普及を重点プロジェクトに位置づける。
5.資料
- 須坂市小水力発電事業(ポスター)【PDF形式:413KB】
- 米子地区小水力発電モデル事業(説明資料)【PDF形式:6.53MB】
- グリーンニューディール(GND)基金事業売電収入管理基金事業状況報告書(H27~H30年度)【PDF形式:91KB】