企業動向調査(建設業 2020年7月~9月期)
調査概要
産業振興部産業連携開発課では、市内建設業の経営動向を探る手段として、アンケート調査を実施しています。
今回は令和2年7月から9月期(3期)の業況について調査を行いました。
調査実施要領
- 実施時期:令和2年10月
- 対象企業:須坂市内に事業所を有する建設業45社
- 回答企業数:25社(回答率55パーセント)
(土木4社、建築・大工・左官9社、電機8社、造園1社、水道3社)
調査概況
実施要領のとおり動向調査を行った結果、業況判断指数(DI:「好転」と回答した企業割合と「悪化」と回答した企業割合の差)については次のとおりとなりました。
市内建設業の業況は、前期(令和2年4月~6月期)より悪化しました。
【前期と比べた業況】
- 「好転」とする企業の割合が12.0パーセント
- 「悪化」とする企業の割合が32.0パーセント
- 「好転」から「悪化」を引いた差(DI)はマイナス20.0ポイントとなり、
前回の調査結果DIポイントマイナス7.7と比較すると12.3ポイント悪化しました。
【前年同期と比べた業況】
- 「好転」とする企業の割合が12.0パーセント
- 「悪化」とする企業の割合が36.0パーセント
- 「好転」から「悪化」を引いた差はマイナス24.0ポイントとなりました。
【業種別の業況判断指数(DI)】
- 土木関係…0.0ポイント(前回:0.0ポイント)
- 建築関係…0.0ポイント(前回:マイナス10.0ポイント)
- 電機関係…マイナス62.5ポイント(前回:マイナス14.3ポイント)
- 造園関係…100.0ポイント(前回:マイナス100.0ポイント)
- 水道関係…マイナス33.3ポイント(前回:25.0ポイント)
【3か月後の次期予想】
- 「好転」とする企業の割合が8.0パーセント
- 「悪化」とする企業の割合が28.0パーセント
- 「好転」から「悪化」を引いた差はマイナス20.0ポイントとなり、今期と同様の状況が予想されます。
経営上の問題点(複数回答可)
経営上の問題点 | パーセント |
---|---|
人材不足 | 60.0パーセント |
受注の減少 | 36.0パーセント |
技術力不足 | 28.0パーセント |
労働力不足 | 24.0パーセント |
原材料・仕入単価の上昇 | 16.0パーセント |
工期短縮 | 16.0パーセント |
金融難 | 16.0パーセント |
同業他社との競争激化 | 8.0パーセント |
人員過剰 | 0.0パーセント |
アンケート結果
Q 日銀松本支店が10月1日に発表した、短期経済観測調査(短観)によると、全産業の業況判断
指数(DI)は、マイナス44で前回調査(6月)より3ポイント上昇しました。
また、先行きも3ポイント上昇を見込んでいます。このような状況下、自社の業況感を
どのように 感じておられますか。
A
- 「好転している」…8.0パーセント
- 「今はないが、今後好転が見込まれる」…4.0パーセント
- 「変わらない」…48.0パーセント
- 「今はないが、今後悪化が見込まれる」…24.0パーセント
- 「悪化している」…12.0パーセント
Q 「好転している」、または「悪化している」と答えた方にお伺いします。具体的な影響に
ついてご記入ください。
A
- 水害等の工事あり。
- コロナ禍の影響が少なくなってきている。
- 民間の見積依頼が減少している。
等
Q 出張または、会食は再開しましたか。
A
1 出張のみ再開
|
国内のみ
|
0.0パーセント
|
---|---|---|
海外含む
|
0.0パーセント
|
|
2 会食のみ再開
|
人数制限あり
|
16.0パーセント
|
人数制限なし
|
0.0パーセント
|
|
3 両方(出張・会食)行っている
|
出張:国内のみ
|
16.0パーセント
|
出張:海外含む
|
0.0パーセント
|
|
会食:人数制限あり
|
16.0パーセント
|
|
会食:人数制限なし
|
0.0パーセント
|
|
4 両方(出張・会食)行っていない
|
56.0パーセント
|
Q 1~3と答えた方にお伺いします。再開してみて気づいたことはありますか。
A- コロナ対策を取らないと行けない。行かない。
- 以前と変わらない。
- 飲食業は閉店しているところが多かった。出張は注意しながら行っていた。(再開というわけではない)
等
Q 社内会議の開催方法について
A
- 「対面式」…68.0パーセント
- 「ウェブ方式」…0.0パーセント
- 「対面式とウェブ方式」…12.0パーセント
Q 対面式とウェブ方式と答えた方にお伺いします。どのような会議がウェブ方式の対象ですか。
A- 社員全員参加の場合、ウェブ方式。
- 遠方の人との会議はウェブ会議が基本。
- 10人以上の時。
Q その他経営上の問題について
A
- 労務主体の会社なので、会社、現場含め直接会話して作業する。
- 公共工事の減少。
- 受注減。
- 高齢化。
- コロナで仕事は減少した傾向はあるが、トータルでみると今のところそんなに変わらない。
- 相変わらず人材不足で悩んでいます。
等
グラフ
自社業況判断
受注引き合い
生産量
原材料・仕入品単価
資金繰り
所定外労働時間
収益率
土木業況
建築・大工・左官業況
電機業況
造園業況
水道業況
(最終更新日:2020-12-04)