市長のコラム バックナンバー
◆信州岩波講座2023開講あいさつ
発行日時:2023 年 08 月 31 日 15 時 38 分
2023年8月26日(土)にメセナホールで開催された、第25回信州岩波講座2023開会でのあいさつから。皆さまこんにちは。ただいまご紹介を賜りました信州岩波講座実行委員会委員長を務めております、須坂市長の三木正夫です。
第25回信州岩波講座2023開催にあたり、本日ご参加いただきました皆さまに感謝を申し上げます。また、岩波書店、信濃毎日新聞社、信毎文化事業財団、NPO法人ふおらむ集団999を始めとした実行委員会構成団体の皆さま、後援、協賛の皆さまに感謝申し上げます。
世界では、ロシアによるウクライナ侵攻など紛争は絶えず、私たちの生活にも大きな影を落としています。平和の尊さを次代に継承することが、私たちに課せられた重要な使命であると信じております。
本日、ロバート キャンベルさんには、「それでもツナサンドは作り続けねば-ウクライナ人避難者たちの記憶と断絶について-」と題してご講演いただきます。まさに時宜を得たご内容に感謝を申し上げます。
須坂市の世界の民俗人形博物館では、ウクライナからポーランドに避難した4姉妹による絵画展およびウクライナ・ポートランドの民俗衣装展を開催しました。また、インターネットでウクライナと須坂市の子どもたちの交流も開催しました。この催しによる入館料とウクライナへの支援金は「ウクライナ避難民を支える会」に寄付しました。
広島に原爆が投下された約一か月後、爆心地から近い場所に咲いたカンナの写真が広島平和記念資料館に展示されていました。(広島平和記念資料館 の音声ガイドは俳優の吉永小百合 さん)
広島平和記念資料館のリニューアルに伴い、このパネル写真が処分されること知った「カンナ・プロジェクト」を主宰されている橘凛保さんが平和記念資料館からパネルを譲り受け、ご縁があって2017年に須坂市に寄贈いただきました。現在、このパネルはメセナホールのロビーに掲示されています。(広島平和記念資料館の地下ホール入口にはサイズが見直されたパネルが展示されています。)
須坂市ご出身で、戦争によりお父様を亡くされたスターツコーポレーション代表取締役会長兼グループCEOの村石久二会長は「少しでも平和な世界の実現に貢献したい」との思いから、「争うことより、人々の調和」を、「行き過ぎた経済優先より、自然や生物との共存」を、「命あるものを、利益のために害することなく、尊ぶこと」を基本理念とした一般財団法人「澄和(とわ)」を設立し、平和に関する様々な活動をしていらっしゃいます。その一つとして「澄和Futurist賞」を制定され、平和関連活動、環境保護活動などに取り組んできた個人や団体を表彰されています。(第一回受賞者は吉永小百合さん)
ロバート キャンベルさんの本日のご講演が、平和活動をされる須坂市関係者の皆さまと「平和」で繋がっていることに嬉しく思いました。
重ねて、ロバート キャンベルさんを始め、皆さまに感謝を申し上げまして、開会にあたりましてのご挨拶とさせていただきます。ありがとうございました。
カンナ・プロジェクト
スターツコーポレーション
一般財団法人 澄和