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市長のコラム バックナンバー

◆渋沢栄一と本多静六と地域づくり

発行日時:2023 年 05 月 25 日 15 時 36 分

新1万円札の肖像画に描かれる渋沢栄一は「日本資本主義の父」と称されています。
「私より公」を第一とする信念をもち、医療、福祉、教育、国際交流など幅広い社会貢献をしました。須坂の製糸王・越寿三郎とも交流があり、大正15年に開校した私立須坂商業学校(現長野県須坂創成高校)の経営顧問にも名を連ねていました。

一方、日比谷公園、明治神宮をはじめ多くの公園設計に携わり「日本の公園の父」と言われる本多静六も須坂と関わりがあり、臥竜公園は本多が設計をしました。

渋沢と本多には次のエピソードがあります。

明治33年、本多は埼玉県の苦学生のために東京に寄宿舎やそれを運営する育英団体を設立したいと、渋沢の自宅を訪問しました。渋沢は「主になってやる人がまず自分で金を出し、その後に人に働きかけるものだ」と言いました。これに対して本多は、ただちに自分の年収の3分の1にあたる現金を差し出します。渋沢は本多の誠意を強く感じ、育英団体設立への支援を約束しました。(この育英団体は、現在も育英事業を続ける「埼玉学生誘掖(ゆうえき)会」です)
渋沢はこの会の設立を「自分一人の力で立つるは難事でない。しかしそれでは渋沢一人の私有物となってしまう、私はこの会を埼玉県人全体の精神の籠ったものとしたいのだ」と述べています。

須坂市内の各種事業も、多くの方が自発的に関与したものほうが愛着がわき、コミュニティが強くなり、長続きします。
(広報須坂2022年5月号「市長のいきいき通信」に加筆)


『新訂 須坂町公園設計案』
本多静六研究会(須坂市立常盤中学校)が、大正15年発行の「須坂町公園設計案」を現代人にも読みやすい文書に改訂してくださいました。非常にありがたい書籍です。

渋沢栄一とも交流工女を大事に扱った製糸王・越寿三郎(産經ニュース)

旧小田切家住宅では、旧越家住宅所蔵の渋沢栄一が記した掛け軸をモチーフに、てぬぐいやクリアファイル、漢字学習帳などオリジナルグッズを販売しています

【近日開催 市内での自発的事業】

ワインと肉フェスin須坂市
日時: 5月27日(土)午前10時〜午後4時
会場:イオン須坂店屋上駐車場
主催:須坂のKURASHI

◆「お抹茶」体験教室
日時:6月23日(金)~25日(日)、7月21日(金)~23日(日)10時~午後4時
場所:旧小田切家住宅「上店」
申込:不要
料金:300円(お茶、お菓子代)
主催:(公社)長野県建築士会ながの支部
問合せ:026-245-9728(戸松)

第5回須坂ファミリーフェスティバル
日時:6月24日(土)10時~15時
会場:メセナホール
入場:無料
主催:須坂ファミリーフェスティバル実行委員会
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TEL:026-248-9017
FAX:026-246-0750
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