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市長のコラム バックナンバー

◆臥竜公園の桜と固定観念

発行日時:2023 年 04 月 06 日 15 時 40 分

新型コロナウイルス感染症の感染拡大が落ち着いてきたため、今年は久しぶりに皆さんが丹精込めた桜を堪能することができます。
だいぶ前のことですが、「さくら名所100選」の臥竜公園の桜が寿命で弱っていると心配する声が出たため、桜で有名な青森県の弘前公園に視察へ行ったり、元長野県果樹試験場長小林祐造様や(公財)日本花の会に相談したりし、桜はリンゴと同じバラ科なのでリンゴと同様の管理をするように、またコスカシバ駆除の消毒をするようにと助言をいただきました。
「桜切る馬鹿梅切らぬ馬鹿」ということわざがあります。(桜の木は切り口から枯れてしまうから枝を切ってはならない、梅は切ることで枝数が増え花や実が多くつくので切ったほうがよい、という意味)
桜の枝は切ってはいけないと言われてきましたが、剪定後に薬を塗れば大丈夫ですし、病気の枝は剪定すべきで、さらに、特に根は大事との助言を受けました。桜の枝を切ってはいけない、寿命だ、という固定観念のままで専門家に相談しなければ、臥竜公園は現在とは違った状況になっていたと思います。
ご縁のあった専門家の存在や須坂市にリンゴ栽培のノウハウがあったことも幸運でした。その後、臥竜公園桜守りの会、須坂創成高校などにご協力いただき、臥竜公園の桜の病害虫駆除、樹勢回復、樹木の植え替えをしていただいています。

「花を支える枝 枝を支える幹 幹を支える根 根はみえねんだなぁ」(相田みつを)

(広報須2023年4月号「市長のいきいき通信」から)

市民の方から、メールで次のような須坂の桜に関する情報を頂戴しました。
『4月4日深夜1時からの「NHKラジオ深夜便」で、本田博幸さん(当時の日本花の会主任研究員)が、須坂市の園里黄桜と園里緑龍の話をされていました。「らじる」の聞き逃し配信でお聴きください。』

園里黄桜および園里緑龍は、須坂市の故羽生田郁雄さんが発見しました。
羽生田さんには信州すざか農業小学校長も務めていただきました。多くの功績に感謝を申し上げます。羽生田さんは、この貴重な黄桜を、有償で欲しいと要望された方には譲ることはなく、あくまで無償で、ボランティアで保育園や上野恩賜公園、大阪造幣局など公共のために寄付をされました。
なお「NHKラジオ深夜便」のなかで本田博幸さんは、弘前公園には樹齢130年の桜があり、手入れをよくすれば寿命は延びるとおっしゃっていました。

【参考】
NHKラジオ らじる★らじる
ラジオ深夜便(4月4日放送分の聞き逃し配信は4月11日(火)午前2時に配信終了)
開始15分頃から園里黄桜および園里緑龍に触れています。

園里黄桜(桜図鑑 日本花の会)
園里緑龍(桜図鑑 日本花の会)
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