よくある質問とその回答
Q. 保健補導員制度について教えてください。
保健補導員制度は昭和33年当時の市理事者と担当課が、市民の健康保持増進のために、「家庭の健康管理者である女性が健康に関する研修と技術を身につけ、家庭や町に広げ、やがては全家庭に一人は保健補導員経験者がいるようになった時、住民自らが築いた健康都市となること」を目標に全市に保健補導員制度を設置しました。須坂市が発祥の地であり、長野県のほぼ全市町村に組織されています。
各町から選出された保健補導員により構成している自主組織です。
任期は2年間、現在は33期が活動しています。
最近ではさまざまな分野で評価されています。
まずひとつは、厚生労働省が発表した平成27年都道府県別「年齢調整死亡率」で、長野県が男女ともに全国一低く、健康長寿県として話題になっております。その要因の一つとして諏訪中央病院の鎌田實名誉院長は、保健補導員制度を理由の一つに挙げています。脳血管疾患予防のための血圧測定や減塩運動のほか、禁煙運動として公会堂の全面禁煙化も保健補導員さんの働きかけによるものです。
二つ目は、地域の中で活動をしている様々な人たちと協力し合うことの重要性を学問的に研究し、「ソーシャル・キャピタル」という言葉で注目されています。これは「人と人とのつながり」のちからを指すもので、これが高い地域は「教育」「経済」「治安」そして「健康」に対して良い影響があるとされるものです。平成20年に日本大学が須坂市を調査し、その結果「近所づきあいの程度や人数」「他人への信頼度」が全国と比較して高く、それは保健補導員活動を始めとした地道な地域活動の積み重ねが影響していると分析されております。(詳細は稲葉陽二著『ソーシャル・キャピタル入門』(中公新書)に書かれています。
保健補導員制度の詳細はこちらをご覧ください【PDF形式:736KB】