須坂市旧上高井郡役所 すざかしきゅうかみたかいぐんやくしょ

カテゴリ: 大正時代 須坂 建造物・伝統的建造物群 市指定有形文化財 所有者氏名または名称:須坂市 観光スポット 須坂市歴史的建造物

青い空と白い雲の下、明治時代に建てられたような洋風の薄緑色の木造校舎と、その後ろに建つ近代的な2階建ての建物、そして手前に日本庭園風に整えられた植栽とベンチがある風景を捉えた写真。

旧上高井郡役所は、1917(大正6)年に建築された、県内に唯一残る郡役所の建物である。県技手の川辺幾太郎が設計し、須坂町の宮本長作が工事費用1万400円で落札した。

1879(明治12)年に高井郡が下高井と上高井に分かれた際、須坂町に郡役所が置かれた。さらに1890(明治23)年に府県制郡制が交付され、2年後には上高井郡役所は自治体組織として開庁する。
しかし、1921(大正10)年に府県制郡制廃止法交付を受け、1926(大正15)年には閉鎖。その後、県の出先機関事務所になり、2005(平成17)年に須坂保健所須坂支所が須坂病院に移転したことで、役所としての役目を終える。

2006(平成18)年に須坂市に譲渡され、市はこの建物を市内に残る貴重な文化遺産として残すために耐震補強を含む全面改修工事を行った。

建物は木造2階建て、寄棟造り、瓦葺。上げ下げ窓を持つ洋風建築で、薄緑色に塗られた外壁はドイツ下見という板張りの工法。正面玄関車寄せ上にはテラスを備え、その上部には切妻破風(ペジメント)が見られるなどバロック様式の特徴を色濃く伝える。
2007(平成19)年に竣工し、2018(平成30)年には須坂市民の交流と各種歴史資料の収集・展示を行う施設「須坂市文書館」としてオープンした。

須坂市指定 有形文化財(2020〔令和2〕年3月6日指定)

参考 株式会社フォト信州制作『浪漫あふれる信州の洋館』(信濃毎日新聞社、2013年7月)

  • 青空の下、薄緑色の下見板張りが特徴的な明治時代風の洋館で、正面玄関前に低く剪定された松や生け垣が配置された写真。

  • 薄緑色に塗られた洋風建築の正面玄関の柱に、縦書きで「須坂市旧上高井郡役所」と「開館中 午前九時~午後五時」と書かれた木製の看板がかけられている、建物の入口部分をクローズアップした写真。

  • 明治時代に建てられたような洋風校舎の正面全体を捉えたモノクロ写真で、手前は地面がむき出しで、正面玄関前には松が植えられ、右側には木製の低い門と小さな建物が見える写真。

    建設された当時の旧上高井郡役所(大正6年)

  • 石造りの門柱と木製の低い引き戸が開いた門の奥に、明治時代初期に建てられたような洋風建築の木造校舎が立ち、敷地内には木々が植えられ、門から建物へ向かう途中に人が歩いている様子の、やや粗い粒子感のある古いモノクロ写真。

    戦後の上高井郡役所

  • 深緑色の腰板と柱、そして板張りの天井が特徴的な、明治時代の洋風建築の室内を捉えた写真で、壁は白く、左側の窓から差し込む日光が濃い茶色の床板に長く伸び、ベージュ色のカーテンがかけられている、広々とした空間の写真。

    1F 交流室2

  • 深緑色の高い板張りの天井に、多数の蛍光灯と中央にクラシックなシャンデリアが設置され、壁には三つの同じデザインの薄緑色のドアが並び、両側の窓から差し込む光が濃い茶色の床に映る、広い洋室の写真。

    2F 多目的ホール1

  • 白壁に深緑色の窓枠や腰板、天井の縁取りが映える洋室の室内写真で、二つの縦長の窓から差し込む日光が濃い茶色の板張りの床に反射している写真。

    2F 多目的ホール2

  • 濃い茶色の木製手すりと、バツ印の格子状の装飾が施された擬洋風建築の階段を斜め下から捉えた写真で、壁は白く塗られ、腰板や窓枠は薄緑色に塗られている、レトロな内装の写真。

  • 狭い舗装道路の両脇に古い住宅が並び、電柱と電線が複雑に張り巡らされた街並みの奥に、薄緑色で洋風のレトロな建物が配置されている、日本の地方の街中を捉えた縦長の遠景写真。

所在地

須坂市大字須坂812-2

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